ヒュウガミズキ(マンサク科トサミズキ属)日向水木
ヒュウガミズキ(マンサク科トサミズキ属)日向水木 別名 伊予水木
3月から4月にかけ小さな淡黄色の釣鐘状の花を葉に先駆けて咲かせる。水木の名前が付くがマンサク科に
分類される。日本では、石川県から兵庫県の日本海側と台湾に自生する。
個々の花は小さく、控えめな淡黄色の無数の花が枝全体に広がり、辺りの景色に溶け込んでいます。
日向水木の名前ですが、日向の国、宮崎には、自生が見られなく、又、水木という名前についてもミズキ科
ではなく、マンサク科となっています。何故この名前となったのか実際のところ良く解っていないようです
。一説には、明智光秀の所領であった京都の丹波地方に多く自生していることから明智日向守に由来すると
の説があります。しかし、別名に伊予水木の名前もあることからするとどうもそうではないように思われま
す。同属に土佐、高知県に自生する土佐水木という良く似た花を咲かせる木がありますが、こちらは、日向
水木に比べ大柄な花を咲かせます。土佐藩(24万石)より小藩である伊予(15万石)、日向(7万石)
、この土佐水木に比べ小柄な花を意味する伊予水木、あるいは、日向水木と呼ばれるようになったのではと
推測します。
水木についてもミズキ科とは、違うことから何故この名前がついているのか興味のあるところです。水木の
名はその名の通り枝を切ると中から水が滴ることから付けられていますが、日向水木にはこの特徴は見られ
ません。このことについても調べてみますと、江戸時代中期に編纂された日本で最初の百科事典、和漢三才
図会に土佐美豆木の名がありました。これは、果実の様子から付けられた名前のようです。いつしか、美豆
木が水木へと置き換えられたものではないでしょうか。などなど、色々と考えるのも面白いものです。
茶花園にて