カサスゲ(カヤツリグサ科スゲ属) 笠菅
カサスゲ(カヤツリグサ科スゲ属)笠菅 別名 蓑菅 古名 菅(すが・すげ)須我 須毛 須計 須
宜 七節菅(ななふすげ)
北海道から九州の平地の湿地に分布する草丈50cm〜1mほどの多年草。花期は4〜7月で稈の先端に雄
花と雌花を付ける。頂小穂は雄生で長さ5〜8cm、茶褐色の線形。そのやや下に付く2〜3個の側小穂
は、雌生で2.5〜11cm、雌花を20~70列付ける円柱形。稈は、束生して直立し3稜柱。葉は、線形で根生
し、稈と同長か短く幅5~8mmで平坦、ややざらつく。果胞は卵形で狭卵形のそう果を包む。和名の笠菅
は、古くから笠や蓑などの材料として利用されてきたことに依ります。別名には、蓑を作っていたこと
から蓑菅とも呼ばれていました。相当離れた場所に良く似たミヤマシラスゲの群生地がありますが、カ
サスゲの葉は、裏面が白くないことで区別出来ます。スゲ属は日本に200種を超える種があるとされ
、万葉集にも菅・須気の名で44首もの歌が詠まれています。その中でカサスゲと思われる歌として次
の歌があります。
奥山のすがの葉しぬぎふる雪のけなばをしけむ雨なふり行年(そね) 大伴安麻呂
かきつばたさき沼の菅を笠にぬひ著む日をまつに年ぞへにける 作者不祥
おしてる難波すが笠おきふるし後は、誰(たが)著む笠ならなくに 作者不祥
古くから実用品として蓑・笠などに利用されていたことが伺えます。