ケヤキ(ニレ科ケヤキ属) 欅 古名 槻
本州、四国、九州に分布する樹高25m〜25mの落葉高木。雌雄同株で花期は4月。葉の展開と同時に
開花する。雄花は、新枝の下部に数個が集まって付き、雌花は新枝の上部に1個づつ付く。まれに3個
ほど束生することがある。葉は互生して狭卵形から卵形。樹皮は、灰白色で滑らか。小さな丸い皮目が
多く付く。果実は稜のあるゆがんだ扁球形で10月頃、暗褐色に熟す。
ケヤキと呼ばれるようになったのは、比較的新しい時代のようで、木材の木目が美しく際立った木とい
う意味の「けやけき木」がどうも語源のようです。ほかにも「キメアヤキ(木目綾木)」「カヨキ(香
木)」という語源説もあります。
古くは槻と呼ばれていました。広辞苑にもケヤキの古名「つきのき」とあります。万葉集にも次の歌が
詠まれています。
疾(と)く来ても 見てましものを 山城の高の槻村 散りに蹴るかも(巻三・二七七)高市黒人
もっと早く来てみれば良かったのに、今来てみれば山城の高という村の槻の黄葉も散ってしまった。
と解釈するのでしょうか、大木になることから大槻・高槻などの地名も大きく成長したケヤキに由来し
ているようです。
早朝、野鳥の鳴き声に導かれ乍ら足を運び上を見上げると大きく育った欅の木が葉を茂らせていました
。目を凝らすと無数の果実が実っています。大樹となる木々は、人々に涼しい木陰を提供し、深い緑は
、安らぎを与えてくれます。かって旅の距離を表す指標として、松、欅など大樹となる木を一里ごとに
植えていました。一里山などの地名が今も残っています。青々と茂る欅の木立は、光合成の為、熱線を
吸収し、木陰は太陽を遮り、汗を拭いながらの旅の途中、涼しい木陰で一休みするかっての旅人の姿が
脳裏に浮かびます。
7月26日、朝9時の京都の気温は、百葉箱で37度を記録しました。近年見られない数字で驚いてい
ます。山裾でこの気温ですから京都市内はもっと暑いことでしょう。一昔前には、このような気温はな
かったように記憶しています。このところの異常気象それも急速な変化は、二酸化炭素の大量排出によ
る人為的温暖化によるものでしょう。これを食い止めるのは植物の持つ力以外にないと考えています。
それも日本の国土面積の6倍に相当する植樹による炭素固定が必要と試算されています。