クリ(ブナ科クリ属) 栗 シバグリ ヤマグリ
クリ(ブナ科クリ属)栗 シバグリ ヤマグリ
日本、朝鮮半島南部原産で日本では北海道から九州にかけて分布する落葉性高木。雌雄同株、異花で5
月から6月にかけて開花する。雄花は星状毛を密生し白い穂状で小さな花が集まる。強い香りを発し、昆
虫を呼び寄せ花粉の媒介を委ねる。1枚目の画像の中央部にあるのが雌花で緑色の総苞に3個ずつ子房
が入る、ブナ科に共通する殻斗は扁平球形で外側はトゲで覆われ、受粉後、秋に熟し、殻斗が裂け堅い栗
の実を落とす。
名前の由来としては、諸説あるようです。果皮が黒い事から「クロ」あるいは「クロミ」が転じてクリとなった
色の黒に由来する説。落ちた実が石の様に堅くて「石」を意味する古語「クリ」とする説。又は、古語の「クリ
」は水底に澱む黒い土を表わしています。これも黒い色を表わしています。日本在来種である栗は、
人との関わりが深く、特に食用ともなれば言語が生まれた時代から単純な発音としての名前があったと
推測します。貯蔵する種子と言う意味の「ク」と「ウリ」という発音があり、それが転訛した「クリ」。保存出来
る貴重な食料としての名前。どうもこのあたりに由来がありそうです。
万葉集には三首が詠まれています。
瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆいずくより 来りしものそ まなかいに もとなかかりて
安眠(やすたみ)しなさむ 巻五 山上憶良
三栗の那賀に向へる曝井の絶えず通はむそこに妻もが 巻九 高橋虫麻呂
松返り しひてあれやは三栗(みつぐり)の 中上り来ぬ 麻呂といふ奴 巻九 柿本人麻呂
三栗は栗の実が三つ入っていることを表しています。