クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)楠 樟
クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)楠 樟 別名 よ「木偏に豫」樟(よしょう) 予章(よしょ
う) 樟脳木(しょうのうのき) なんじゃもんじゃ 古名 久須乃岐 久須乃支
本州、四国、九州に分布する樹高20m以上となる常緑高木。花期は5〜6月で新枝の葉腋から円
錐花序を出し淡黄緑色の花を咲かせる。花は、両性花の円筒形で上部が6裂、花被片は、1.5
mmほどの広卵形。葉は、互生して単葉、5〜12cmの卵形〜楕円形。光沢が有り縁は全縁、3行脈
が目立つ。基部はくさび型で葉柄の長さは1.5〜2cm。果実は、8mmほどの球形で10〜11月
に黒紫色に熟す。樹皮は、褐色で縦に短冊状に裂ける。若木の幹、新枝は、緑色。
名前の由来ついては、5通りの説が有ります。
1・臭い木:臭いとは、嫌な匂いを指すのではなく、香りも含めた広義の言葉で、実、葉、茎と全
体に香りを有する木という説です
2・くすぼる木:香りが強くむせぶほどである。という意味から付けられている説です。
3・奇しき木:クスノキの クスは、クシであって、奇しき、怪しきといった意味です。この木が
石と化して樟脳となる。木が石になるのだから奇妙であるといった説です。
4・薬の木:この木から樟脳を生成して防虫剤、とします。又、医薬品として、強心興奮剤、軟膏
として神経痛、打撲傷、皮膚病として利用したことから薬の木とする説です。
5・久須の木:久須(朽ちず)の意味で、容易に巨木になり、防虫効果、腐食に強い木材として古
墳の時代から、すでに船の材料に使われていました。
このように諸説ありますが、古代から利用されて,いたことから、直感的な匂いが語源となったと
思われます。事実、枯れ枝を折ると強い芳香が漂います。魏志倭人伝には、日本の産木として「だ
ん」の名前で取り上げられ、日本書紀の神代上にも船の材料として、よしょう(木偏に豫・樟)の
名で記述があります。古くから腐食に強い木材として建築造船の用材、防虫剤としての樟脳、医薬
品などさらに果実からは蝋を採るなど幅広く利用されて来ました。数多くの実をつけることから、
野鳥が種を運び、敷地内の至る所に大小様々な自然木が見られます。