キョウチクトウ(キョウチクトウ科キョウチクトウ属)夾竹桃 別名 華鬘(けまん) 叫出冬(おう
しゅつとう) 半年紅(はんねんこう) 桃葉紅(とうようこう) 夾竹草(きょうちくそう)
インド原産で日本には、江戸時代に伝わる。1756年の「本草薬名備考」に初めて記載されている。
樹高5mほどに成長する常緑小高木で根元から分枝して株立ちとなる。花期は7〜9月で枝先に集散花序
を出す。花色は、白、ピンク、赤と多彩な色があり花弁が捩じれスクリュー状になる。次々と花を咲か
せることから長期間花を咲かせているように見える。葉は細長く肉厚で三輪性の他の植物に見られない
珍しい特徴を持つ。
キョウチクトウの名は、漢名の夾竹桃の詠みから呼ばれていて、竹の葉より狭い葉を持ち、桃のような
花を咲かせることから、夾竹桃と名付けられています。
日本では、ほとんど結実しないことから、挿し木に依って増やされました。キョウチクトウは自家受粉
では、結実せず、他家受粉に依って結実する植物です。花粉を媒介する昆虫が日本にはいないことが結
実しない大きな理由のようです。花を切開するとまず捩れた毛のある5本の雄しべがあり、その奥に傘
に守られた雌しべの葯があります。その奥に蜜があることから、蝶のような長い口吻を持つ昆虫によっ
て花粉の媒介を委ねています。密集した雄しべを潜り抜け口吻に花粉を付け、花から花へと花粉を媒介
する仕組みを作っています。原産地に生息する口吻の長い昆虫と共存し、より強い個体を得るための巧
妙な仕組みを作っているのでしょう。
有毒植物であり、花、葉、枝、根、果実すべての部位に毒性があるので注意を要します。枝を切ると出
る白い樹液に触れると炎症を起こすので、すぐに水洗いするなど気をつけましょう。
すぐ隣には紫陽花が植えられていて、鹿は、紫陽花の葉は食べていますが、この夾竹桃の葉は、食べら
れた形跡がありません。いったいどうやって野生動物は、毒性をみわけているのでしょうか?