マユミ(ニシキギ科ニシキギ属)真弓 檀
マユミ(ニシキギ科ニシキギ属)真弓 檀 檀弓 別名 山錦木(やまにしきぎ) 川隈葛(かわくまつづ
ら) 犬檀 鍋割 鍋破(なべわり) 虱殺 いちごます ゆみぎ北海道から本州、四国、九州にかけて分
布する雌雄異株の落葉小高木。丘陵から山地の林内に自生し、花は、両性花で5月から6月にかけ本年枝の
下部の葉より下の芽鱗痕の腋より4弁の緑白色集散花序を出し緑白色の1cmほどの花を1〜7個咲かせる。
萼片、花弁はともに4個。葉は対生し、長楕円形で5〜15cm。縁は、波状で細かい鋸歯がある。果実はさ
く果で1cmほどの丸い実を付け、秋には淡い紅色に熟し、果皮が4列に裂け赤い種子が現れる。樹皮は、灰
褐色で若木では縦に浅く裂け、老木では、コルク質が発達し縦縞、網目模様となる。
万葉集には檀・白真弓の名前で弓の比喩歌として歌われています。
南淵の細川山に立つ檀 弓束(ゆづか)巻くまで人に知らえじ 巻七・一三三零 作者不祥
白真弓今春山に行く雲の 行きや別れむ恋しきものを 巻十・一九二三 作者不祥
白真弓いそ辺の山の常磐なる 命なれやも恋ひつつをらむ 巻十一・二四四四
柿本人麻呂陸奥の安逹太良(あだたら)真弓弦著(つらは)けて 引かばか人の吾(わ)を言(こと)なさ
む 巻七・一三二九 作者不祥
茎が良くしなり、又、強いことから古来より、弓の材料として使われていました。真弓の名前は、このこと
に由来します。弓に美称の接頭語をつけまゆみと呼ばれ、しら木の檀で作った弓は白真弓と呼ばれていまし
た。出雲風土記にも播磨国風土記の中に檀弓として記され古くから知られていたようです。花はあまり目立
ちませんが秋に熟す果実は四角形の淡紅色で裂けると中の赤い種子が現れ、花が咲いているように見えます
。又、紅葉も美しい木です。