TOPに戻る
サツキ(ツツジ科ツツジ属) 皐月

サツキ(ツツジ科ツツジ属) 皐月 五月 五月躑躅 皐月躑躅 山躑躅 別名 杜鵑(さつき

) 杜鵑花(さつき) 映山紅(えいさんこう) 杜鵑花(とけんか) 山石榴(さんせきりゅ

う) 古名 山榴(あいつつじ) 阿伊豆豆之(あいつつじ)


本州の神奈川県西部・中部地方から近畿地方・山口県・九州の屋久島までに分布する1mほどの

半常緑低木。渓流沿いの岩の上や砂礫地に自生し、江戸時代から栽培が行われ数多くの園芸品種

が生まれている。花は両性花で5〜7月にかけ枝先の1個の花芽から1〜2個の朱赤色の花を咲

かせる。萼片は、5個1〜2mmの円形、花冠は漏斗状で5中裂し、上側の裂片に濃い斑点がある

。雄しべは5個、葯は黒紫色、花糸の下部には軟毛が散生する。葉は互生し、枝先に数個が輪生

状に集まる。葉身は、2〜3.5cmの披針形あるいは広披針形。果実はさく果で9〜12月に熟

して裂開する。


サツキはツツジの仲間でサツキツツジが省略された呼び名です。江戸時代に数多くの園芸品種が

生まれ、元禄時代には169種もの品種があったとされます。愛好家が多かった為、ツツジ類か

ら独立してサツキ類と呼ばれるようになりました。


万葉集には、岩つつじの名前で登場します。


水伝ふ磯の浦みの岩つつじ もく咲く道をまたも見むかも 巻二・一八五 日並皇子宮舎人


万葉集には、つつじとして、丹(に)つつじ、白つつじ、つつじ花のほかに岩つつじが詠まれて

いますが、この岩つつじがサツキを指しているとされます。


「つつじ花にほえをとめ、さくら花さかえをとめ」 巻十三・三三〇五 三三〇九


「丹つつじのにほはむ時の、さくら花咲きなむ時に」 巻六・九七一


平安時代以降は桜が花の代表としてもてはやされていましたが、万葉人は、つつじを桜と並べた

代表的な花と見ていたようです。