タチゴケ(スギゴケ科タチゴケ属) 立苔
タチゴケ(スギゴケ科タチゴケ属)立苔
北海道から九州にかけて広く分布する蘚類タチゴケ。半日陰から日陰の湿った地に群落をつく
る。茎は直立し、枝分かれせず高さ1〜2cm。葉は柔らかく、7〜8mm細長い線形で、乾くと
著しく巻く。葉の表面には、横皺があり、1本の中肋は葉の先きにまで伸び4〜5枚の葉がつ
く。葉の縁には小さな歯がある。中肋以外は1層の細胞からなる。胞子体は、2〜3cmの柄を
持ち、さくと呼ばれる入れ物の中に胞子を作る。さくは、円筒形、帽は薄い膜質で、先きが長
く尖る。
日の差し込む場所にシノブゴケ、ハイゴケ、そのすぐ隣の日陰の場所にタチゴケが群生してい
ます。スギゴケと同じ仲間ですがタチゴケは、あまり日の当たらない場所を好むようで、はっ
きりと住み分けがされています。タチゴケも庭園に良く利用され緑が綺麗な苔です。世界には
、およそ24000種もの蘚苔類があると聞きます。藻類から進化したといわれ、日当りを好むも
の、日陰を好むもの、暗い洞窟に生息するもの、中には光るものまであります。不定芽(蘚類
)、あるいは、無性芽(苔類)によって増殖、最適な環境を安住の地とし、さらに胞子を作り
、雨水や風に乗り生息域を拡大しています。特異な生存戦略により、4億年の歳月の間、姿形
を変えず生き延びて来たしたたかな植物です。