ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)露草 別名 鴨跖草(おうせきそう)月草 着草 搗草(つきくさ)蛍草
帽子花 青花
日本全国に分布する1年草で草丈20cm〜50cm。6月から9月にかけ2枚の苞葉にはさまれ青色の花
を咲かせる。花は、早朝開花して半日で萎む。花弁は3個で2個が大きく鮮やかな青色で下部の1個は、
白く小さい。雄しべは6個で先端に突き出した2本に花粉が有り基部の3個には花粉がない。途中にある
1個には、わずかに花粉が有る。先端中央部に雌しべがある。4枚目の画像のように雌しべが見られず
雄しべだけの雄花がある。早朝に活動する昆虫に花粉の媒介を委ねているが、短時間の開花であること
から失敗する場合があり、その為、萎む際、雄しべと雌しべを同時に巻き込むことにより自家受粉する仕
組みを持つ。果実は刮ハでこぼれ種により、分布を広げる。呼び名の多いツユクサですが、朝露に濡れ
た花が印象的なことから露草と呼ばれるようになったのでしょう。古くは、青色の染料に使う為、花を臼で
ついたことから着草と呼ばれていました。このつきくさが、転じてつゆくさになったとされています。
万葉集には、月草の名で登場します。
月草に衣ぞ染むる君がため斑の衣摺らむと思ひて 巻七・一二五五 作者不明
月草に衣色どり摺らめどもうつろふ色と言ふが苦しさ 巻七・一三三九 作者不明
摺染の染料として利用されていたのでしょう。染めた衣の色が落ちやすかったのが伺えます。自家受粉
を身につけていることから、早朝に開花して、午後にはもう花を閉じています。かっては、どこにでも有り
、良く見かけたものですが、最近では、限られた場所にしか見られなくなりました。
ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属) 露草