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ウモウケイトウ(ヒユ科ケイトウ属) 羽毛鶏頭
ウモウケイトウ(ヒユ科ケイトウ属)羽毛鶏頭 鶏頭の古名 ケイカンソウ(鶏冠草) カラアイ(辛藍・韓藍)

ヒユ科の1年草で草丈20cm〜70cm。花期は7月から11月で羽毛のような花序を付ける。花色は、黄色

、橙色、赤色、ピンク色と鮮やかな花を咲かせる。花弁はなく、5枚の萼片と5本の雄しべが見える。葉は

、互生し、長楕円形で先端が尖る。果実は、胞果で1個の艶のある黒い種子を実らせる。
アジア、アフリカ

の熱帯地方が原産地とされ、奈良時代には既に日本に持ち込まれていました。
日本では、鶏の鶏冠に見

立て鶏頭の名が付けられていますが、西洋では、属名にCelosiaがあてられ、燃え盛る炎、燃焼という意味

の名称となったようです。
韓藍は、摺染の染料としてして用いられたことに由来します。

万葉集にはカラアイ(韓藍)の名で登場します。


秋さらば 移しもせむと 我が蒔きし 韓藍の花を 誰か摘みけむ 万葉集七・一三六二 作者不明


この歌では、秋になれば染めようと思っていた韓藍の花を誰が摘んでしまったのかと嘆いていますが、染

料として利用されていたことが伺えます。

わが屋戸に 韓藍蒔き生し枯れぬれど 懲りずてまたも 蒔かずとそ思ふ 万葉集三・三八四 山部赤人


鶏頭は、移植を嫌うことから種を蒔いて育てていたようです。
熱帯地方原産とあって京都でも連日の猛暑

、灼熱の太陽に晒された過酷な環境でも綺麗な花を咲かせています。

灼熱に 燃ゆる炎か 鶏頭の 御堂あらばと 野ざらし地蔵  管理人


鶏頭は俳句の季語では秋となっていますが、真夏の炎天下にも係わらず燃え上がる炎を連想させるよう

に咲き誇っています。見守り地蔵もさぞや暑かろうと御堂を望む声もあがっています。人々の健康と長寿、

安寧を見守る地蔵菩薩、そしてその見守り地蔵に御堂を建立しようと願う人たち、ここにも思いやり、慈し

むと言った日本の心があるように思われます。