ヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属)山法師
ヤマボウシ(ミズキ科 ミズキ属) 山法師 別名 山桑
本州、四国、九州に分布する落葉高木。花は、両性花で、花序の基部には、花弁のようの見える大
きな総苞片が4個あり、はじめ淡緑色で後に白色となり、まれに紅色を帯びる。花期は5〜7月で葉
の展開後総苞片の中心に淡黄緑色の小さな花が20〜30個頭状に密集してつく。果実は、集合果で
9〜10月に赤く熟す。丸い蕾の形状を坊主頭に見立て、花弁に見える白い総苞片を山法師の頭巾
に見立ててヤマボウシと名付けられています。苞とは、蕾を包んでいる葉を指していて、蕾状のもの
が花に相当します。近縁種のハナミズキはアメリカヤマボウシと呼ばれ葉の展開に先立ち花を咲か
せますが、ヤマボウシでは、葉の展開後花を咲かせています。別名の山桑は、果実の表面が桑の実
のようにブツブツしており、赤く熟すと食べられることから山桑と呼ばれるようになりました。大木とな
ったヤマボウシに花が咲くと、まるで雪が降り積もったような景観となり、景色を一変させています。
万葉集には拓(つみ)の名で登場します。
この夕(ゆうべ) 拓(つみ)の小枝(さえだ)の 流れ来(こ)ば 梁(やな)は打たずて 取らずかもあ
らむ 巻三・三八六 若宮年魚麻呂(わかみやのあゆまろ)
いにしへに 梁打つ人の なかりせば ここにもあらまし 拓(つみ)の枝はも 巻三・三八七 若宮年
魚麻呂(わかみやのあゆまろ)
茶花園、本館左右植え込み、ひまわり屋上庭園と4本の大きく育ったヤマボウシの木があります。