ヨメナ(キク科シオン属)嫁菜 夜目菜 古名 ウハギ(宇波疑・兎芽子)
やや湿ったとこに生える草丈50cm〜120cmの多年草、花期は7月から10月で直径3cmほど
の淡紫色の頭花を付ける。中ほどの葉は、6〜10cm、幅3cmお卵状長楕円形、縁に粗い鋸歯が
ある。果実は痩果で小さく3mmほどの扁平な倒卵形で冠毛は0.5mmほど。
嫁菜の語源については、諸説あり、牧野職物図鑑では、「この類中では、最も美味でしかもやさ
しく美しいからである」と解釈されています。夜目(ヨメ)は古くは鼠のことで、鼠が好んで食
べる菜という意味の夜目菜説。これが元になり夜目が嫁へと置き換えられたのではと推測します
。
妻(つま)もあらば採(つ)みてたまげし佐美(さみ)の山野(やまね)の上(へ)の宇波疑(
うはぎ)過ぎにけらずや 万葉集(巻二・二二一)柿本人磨
ここにある宇波疑は、嫁菜のことであり、柿本人麿が讃岐、狭岑島の地で詠んでいる。もし妻が
一緒なら、野のほとりの兎芽子(嫁菜)を摘んで食べさせようものを、といった意の歌でしょう
。
菜と名前が付くように古くから食用とされていました。野菊の種類は数多くノコンギク、ユウガ
ギクなど見分けもかなり難しいものです。花弁の色も変化に富んでいます。
嫁菜を同定する一つの手法として画像のように花序を開き、冠毛の部位の長さで判別することが
出来ま。嫁菜には、冠毛が無く花弁が落ちた後、種子が残ります。地下茎が残り毎年、群落を広
げています。