2001年8月:北海道ツーリング

☆プロローグ 〜GWが終わった頃〜

 今年もお盆休みは北海道へ行きたい!去年まではフェリーの予約を旅行代理店でしていたが、今年は”さんふらわぁ”のHPで予約が出来るようになったので、HPで予約出来るものと思っていた。ところが、予約開始直前にHPを表示しようとしたら、アクセスが集中して予約のHPまでたどり着く事さえ出来ない状態。やむなくメールでHPの表示さえされない状況の説明と予約内容を伝えた。翌日予約状況をチェックしてみると予想通り既に埋まっていた残念。他の日の売り出し状況をチェックしてみたら、売り出し枠が非常に少ない事がわかったが、既に後の祭り。売り出し日は土曜日だったので、とりあえずネット仲間の紹介で去年お世話になった旅行代理店へ予約以来のFAXを出した。

 しかし、今年は9連休の会社が多いようで、旅行代理店でさえお手上げの状態であった。この日から旅行出発前日までの平日は、ほぼ毎日キャンセル状況の電話による問い合わせを続けたが、いつもタイミングが悪いのか?大洗航路の予約を取る事は出来なかった。その代わり、滑り止めという表現が適切かわからないけれど、帰りの函館から大間(*1)のチケットをゲットした。

(*1)大間(おおま):津軽半島最北端の街。ここからバイクで東京まで帰るのはきつい。

☆8月10日(金) 〜初めてのキャンセル待ち〜

 フェリーの予約が取れなかったので、仕事を終えてから出来るだけ早く大洗のフェリーターミナルへ愛車(?)SEROW(*1)で向かった。まだ降っていなかったが、高速道路上の「雨、走行注意」という道路情報表示板を気にしつつ、荷物を気づかいながら走った。ターミナルに到着したのが午後8時頃、苫小牧行きの商船三井フェリーにキャンセル待ちの手続きをした後、室蘭行きの東日本フェリーのキャンセル待ち手続きをした。商船三井フェリーの方は何番目なのかわからなかったが、東日本フェリーは21番。出港時刻は室蘭行きの方が早いのだが、個人的に商船三井フェリーの方が好きなので、そちらの方の手続きを先にした。まぁ、東日本が21番なら、きっと室蘭行きに乗れるだろうと思っていた・・・が、バイクのキャンセルは数台しか出なかったらしく、室蘭行きに乗る事は出来なかった。後で聞いた噂だが、バイク積載区画が満杯になってしまい、バイクを載せる事が出来なかったそうだ。車や徒歩客はまだ乗れたらしい。ちょっと工夫すれば乗れそうな話なのに・・・このフェリー会社は商売するつもりが無いのだろうか?
 商船三井フェリーの方もキャンセル待ちの客受け入れが始まった。出港ギリギリまで受け入れが続いたが、結局順番が巡ってくることなく船は出港していった(TT お盆時期を外せばキャンセル待ちでもそんなに苦労はしないはずなのだが、そうは問屋が卸してくれない。5年くらい前だったら当日のキャンセル待ちでも何とか乗れたものだけど、モトトレインが廃止になり、東京−釧路のフェリーが廃止になったりしたので、その分集中してしまうのだろう。

 キャンセル待ちすることになるかもしれないと思った時から、こういう事態は想定していたが、本当にこうなってしまうとは思ってもいなかった。ところで、大洗港に就航しているフェリーはすべて1万トンクラスの船だが、新潟から小樽へ行く新日本海フェリーは2万トンクラスの船を使っている。当初は10日の便に乗れなかったら新潟まで移動した方が、船が大きい分希望が持てると踏んでいた。が、フェリーターミナルに残った人数は10人程度。この人数なら無理をして新潟まで走るより安全そうに思えたので、大洗のフェリーターミナルに残る事にした。天気予報では夜になると雨が降ると予想されていたのも大洗に残った一因である。

 ターミナルは夜間立ち入り禁止なので、窓口に一番近い入口前にキャンセル待ちの連中が集まり、それぞれがそれぞれにビールを買って来ていろんな話をしながら、夜は更けていった。真夜中にもかかわらず、更にキャンセル待ちの人達が三々五々やって来て、夜明け頃には30〜40人にまで増えていた。

(*1)SEROW:YAMAHAの225ccオフロードバイク この旅行中にオドメーターが50000kmを超え、全体的にガタガタになってきたポンコツ(^^;;;

☆8月11日(土) 〜乗れるか!それとも、乗れないか?〜

 朝5時、ターミナルの入り口が開放された。キャンセル待ちの受付は6時からだが、列は建物の中へ移動した。この時、列の後ろの方で順番が前後した人が居たらしく、暫く後ろの方で喧嘩していた。どちらの気持ちもわかるが、移動する時ちゃんと自分の順番をキープ出来なかった事に問題があったのだろう。

 朝6時、受付開始。受付番号は6番だ。乗れる可能性が高いが、昨日乗れると思ったのに乗れなかった事を考えると安心出来ない。だが、もう出来るだけの事はしたので、一緒に夜を明かした連中と話をしたりしていた。そこへ、一昨年の釧路行きフェリーで一緒になったライダーが不意にやって来た。名前さえ知らないが「おぉ!久しぶり!!!」と再会を喜びあった。しかし、彼はフェリーチケットを持っていたので、先にフェリーへ。ところで、私はこの便に乗れなかったら今年の北海道ツーリングを断念するつもりだ。去年、利尻、礼文島へ行きたいと思って稚内まで行ったが、島へ渡ったとしても見てまわる時間が無かったので、涙をのんだ。この便に乗れなかったとなると今年もまた涙を飲む事になりかねない。島へ行けないのならいっそ行かない方がいいのかもしれない。そう思っていた。キャンセル待ちの手続きをした人は最終的には100人を超えていただろう。

 朝8時半過ぎ、キャンセル待ちの乗船手続きが始まった。今年一番の混雑便である。果たして何人乗れるのか?自分の名前を呼ばれるまで、窓口の前でドキドキしながら待った。

 8時45分頃、待ちに待った自分の名前が呼ばれた\(^O^)/
乗船する船の名前は”さんふらわぁ えりも”。今となっては古い船だ(^^;
うっかりしていたのだが、財布の中が心細い事に気づいた。チケット購入にはカードが使える事がわかったので、カードで決済。これでとりあえずは首が繋がり助かった。もしカードが使えなかったら、船内での食事は準備してきた非常食のカロリーメイトだけという淋しいものになっただろう。
 船室はドライバーズルーム(*1)。最近はそれを使わないと聞いていたのだが、とにかく部屋へ向かった。バイクから重〜い荷物(*2)を降ろして階段(*3)を登る。船内の案内所に着くとチケットを見せるように言われた。荷物を降ろしてチケットを提示したのはいいが、荷物を持ち上げるのに苦労してしまった。そしたら、案内所の女性(*4)が軽い方の荷物を持ってくれて部屋まで案内してくれた(^^; 船の中は毎年の今頃のように混雑していたが、東北自動車道をひたすら走るのと比べたら、風呂もあるし、体力を温存出来て、天と地くらいの差がある。単純に料金を比較したらフェリーの方が高いだろう。けれど、フェリーのメリットは充分にある。例年だったら、フェリーの中で時間を持て余すのだが、今年はキャンセル待ちの時の仲間が居ていろんな話をしあってぜんぜん退屈しなかった。たまにはこんな経験もいいもんだ(^^ゞ

(*1)ドライバーズルーム:フェリーの上得意はトラックなので、トラック運転手には一般客とは違うスペースが提供されている。「さんふらわぁ えりも」はドライバーズルームが2つに区切られていて、その片方に今回乗れる事になったのだ。一般の2等寝台は2段ベッドだが、ドライバーズルームのベッドは1段で上が広々していた(^^

(*2)荷物の重量は測らなかったけど30〜40kgはあっただろう(^^;;;

(*3)”さんふらわぁ みと”と”さんふらわぁ つくば”にはエレベーターがあるが、”さんふらわぁ えりも”と”さんふらわぁ おおあらい”には階段しかない。船底から重い荷物を持って客室デッキまで行くのはものすごく体力を消耗する。

(*4)彼女達の肩書きは”スチュワーデス”だって事、知ってましたか?

☆8月12日(日) 〜北海道上陸の日〜

 夜明け前に目が覚めた。こうなると興奮してもう眠れないだろう。外へ出て朝日を拝もうと思ったが雲が出ていて、スッキリとした日の出は拝めなかった。

 さて、私にとって恒例となった夏の北海道旅行だが、一昨年襟裳岬へ行って北海道はほぼ1周してしまった。去年は車で最北の島々へ行こうとしたが、時間が無く断念。今年こそは最北の島々へ行きたいので、稚内までの間は豊富温泉だけ寄る事にして先を急ぐことにした。上陸したのは苫小牧!稚内まではとてつもない距離があると思っていた。
 旅行出発以前は10日夜発のフェリーで11日夜に苫小牧上陸、苫小牧で給油したら夜通し走れるだけ走ろうと思っていた。夜の走行は、夏とは言え寒いし危険が伴うが、島の時間を出来るだけ長く取りたかったので、時間優先で考えていた。でも、それより1本遅いフェリーに乗ったので、昼間に走る事になったのだ。

 いよいよ着岸!否応が無く気持ちが高ぶってくる。『今年も北海道に来る事が出来た』喜びで一杯だ。ターミナルを後にして独りで走り始めたころに思わず「今年も来たぞ〜!」と叫んでしまった(^^; いつもの年と違って今年はここへ来るまで一苦労あったからなぁ〜。
 まだ朝早いけれど、今給油しなくてもホクレンのスタンド(*1)がきっとあるだろうと思い、とりあえず岩見沢方面へ走り始めた。速度の上限は約80km/h 抜きたければ抜けばいい。急いでいるとは言え、私のツーリングはスピード命じゃない。しかし、前の車のスピードが落ちた。気付くと先頭はパトカーだ(TT 信号で止まった時に前へ出てみる。もちろん、パトカーが居るので、80km/hで走るわけには行かない。リッターバイクだったらブッチ切れるかもしれないが、このポンコツではそんな事出来ない。加速だけちょっと頑張って捕まらない速度で加速をやめる。そうこうしているうちに微妙にスピードオーバーしているのにもかかわらずPCが追い越してきた。また信号で止まり、前へ出る。またPCが追い越すを繰り返した頃、寒くなってきたし、同じ事を繰り返すのにも飽きたのでバイクを止めた。一昨年の北海道は北海道とは思えない暑さだったが、今年は逆に気温が上がらない。昼間になればもう少し気温が上がるのだろうけど、まだ朝早く寒い。フェリーターミナルを出る時にTシャツの上にジャケットを着ただけだった。PCとの冷えたバトルをしているうちにもう一枚着なければ居られないほど身体が冷えてしまった。トレーナーを中に着込んで再びバイクを走らせるが、今度はガスの方が心細くなってきた。リザーブに切り替え、暫く行った所でホクレンのスタンドを発見!だが、まだ7時前で閉まっていた。ひなたぼっこをしながら10分ほどスタンドが開くのを待っていたが、何時にスタンドが開くのかわからないし、時間がただ過ぎてゆくのが勿体なくてしょうがない。まだ完全にガス欠ではないので、もうちょっと行ってみる事にした。朝食がまだだったので、セイコーマート(*2)を見つけ、おにぎりを買った。北海道のコンビニではおにぎりもチンしてくれる。普段はおにぎりをチンしたりしないけれど、今回は身体が冷えていたので、してもらい、コンビニの前でおにぎりを食べる。「んまい!」(^Q^) おにぎりってチンするとこんなに美味しいの?北海道だから美味しいのかな?などとバカな事考えていると、近くにスタンドを発見!しかも営業している。ホクレンじゃないのが残念だけど、今はそんな贅沢言ってられない。食べ終わったら早速そこで給油して再び岩見沢方面へ向かった。

 岩見沢温泉を横目にR12へ、その先に日本一長い直線道路(29.2km)が続く。営業しているホクレンのスタンドを見つけ、スタンプラリーの台紙(*3)をゲット(^^ 予備も含めて2リットル程度しか入れなかったのに今年の旗(*4)をくれた。うぅっ何てありがたいんだ(TT) だから、北海道が好きなんだ(^^
 道の駅”ハウスヤルビ奈井江”に寄り小休止。駅舎(?)は開いていなかったが、テントで”ゆできび”を売っていたので、舌鼓を打つ(^^ やっぱ、北海道は「んまい!」(^^/ 滝川市を抜け、空知国道(R275)へ。ひまわりの里は去年寄ったのでパス!更に留萌へ抜け日本海側へ出た。ところが、北海道でも今は海水浴シーズン!道路が混んでいて思うようにスピードが上がらない。だが、内陸に逃げるととてつもなく大回りになるので、仕方なくそのまま北上を続けた。道の駅”おびら鰊番屋”で小休止し、道の駅”はぼろ”付近で昼食。あんまり贅沢するのもどうかと思い、帯広名物の筈の豚丼を食べた。でも、これ、ショウガ焼きっぽくて豚丼じゃないぞ(^^;;;

 天塩から内陸に入り、幌延へ、豊富(とよとみ)温泉を目指す。北海道の温泉好きの人に「北海道で特徴のある温泉は?」と聞いたところ、その一つに豊富温泉が挙げられたのだ。日帰り入浴施設を見つけ、そこへ入った。どうやら湯治も出来るようだ。脱衣所に入ると、ラッカーシンナー(?)のような臭いが鼻につく。この温泉は油っぽいのだ(゚_゚)! 浴室の中はヌルヌルとしていて滑りやすい。身体を洗ってから湯船に浸かる。いかにも油というわけではないが、水面には濁った物が浮いていて、湯の吹き出し口付近には茶色っぽい物も浮いている。ヌルヌル感がひどく、さすがにそのまま体を拭いただけで上がる気にならなかったので、シャワーを浴びてから体を拭いた。ちょっと休憩した後、再び稚内へ向かった。

 稚内ではホクレン最北端のスタンドで給油し、ウワサの最北端印の入った旗を貰おうと思ったのだが、今年の旗は品切れで去年の旗を貰ってきた。今年のが欲しかったけれど、最北端印の旗は今まで貰った事がないので、まぁ、いいか(^^ゞ 財布が心細かったので、銀行で資金を調達して、島へ渡るフェリーターミナルへ向かった。が、時刻は4時!利尻島へ向かう最終便は30分前に出てしまっていた。3時半に終わってしまうなんて・・・何て早い最終便なんだ(TT 今回はキャンプをする事も出来るように準備して来たが、去年行った稚内の森林公園キャンプ場は風が強かったので泊まる気にならなかった。ツーリングマップル(*5)を見ると私の知らないライダーズハウス(*6)があるようなので、そこへ行ってみる事にした。が、地図は縮尺が1/20万なので、それから市街地の詳しい場所までわかるはずはない。そこで、駅の観光案内所へ行って、教えてもらった。稚内の詳細な地図までくれて、とても助かりました。

 ちょっと戸惑ったがライダーズハウスはすぐに見つかった。風呂屋に併設されているけれど、決して脱衣所に寝泊まりするわけではない(^^; 1階がリビング(?)と女性専用室、2階は男性用だ。午後9時に写真を撮るからと全員1階に集合し、撮影後に簡単な自己紹介をさせられた。その後カラオケ無料とか言う事だったが、結局誰も歌わなかった。ハウスの開設者側が積極的に宿泊客(?)に係わってくるのは珍しい。何だか場が白けているので、暫くしてから2階へ上がった。

 明日の宿泊は礼文島の知る人ぞ知る某ユースにするか、星観荘という民宿にするか迷って民宿の方に電話してみたが、やっぱり満室。某ユースに電話してみたら泊まれるという事なので、そちらへお世話になる事にした。

 苫小牧から稚内までは約400kmあって疲れた。明日は礼文島行き朝1便に乗りたいので、他のライダーとの話もそこそこにして寝た。


(*1)ホクレンのスタンド:北海道のJAは『ホクレン』と言って、スタンドの経営もしています。
(*2)セイコーマート:主に北海道で店舗展開をしているコンビニ。大洗のフェリーターミナル近くにも店舗があるそうです。
(*3)スタンプラリーの台紙:ホクレンと本田技研工業が共同で『SAFETY SUMMER HOKKAIDO』というキャンペーンを毎年実施していて、ホクレンで給油するとスタンプを台紙に押してもらい、プレゼントに応募出来る。
(*4)今年の旗:初夏からお盆の頃まで、バイクがホクレンのスタンドで給油すると(*3)のキャンペーンの旗をもらえる。詳細は<ホクレンの旗>を見てください。
(*5)ライダーズハウス:主に個人が好意で設置している男女別相部屋の簡易宿泊所。無料の所から\2000円で泊まれるが、当たり外れがある。基本的に素泊まり。詳細は<ライダーズハウス>を見てください。
(*6)ツーリングマップル:昭文社から発行されているツーリング用の地図。情報満載だが、間違った情報が掲載されている事もあるらしい。また、情報は毎年変わるので、古い地図だと情報が役に立たない事もあるが、ガイドブックを持ってこなかった時に重宝する。

☆8月13日(月) 〜いよいよ礼文島へ〜

 朝早い時間に目が覚めた。昨日と同様、興奮していて寝てなんていられない。早速荷物をまとめてフェリーターミナルへ向かった。途中、コンビニで朝食を・・・あちゃ〜閉まってる。北海道のコンビニは24時間営業じゃない店も多いんだった(TT と、思いつつバイクを走らせると24時間店が見つかり、ホッとした。
 フェリーターミナルでバイクの待機場所へ行くと、まだ出港まで1時間以上あるというのに、係員がもう載せると言うのであわてて乗船手続きをした。バイクを置いて行くという手段(*1)もあったけど、荷物が沢山あるのとバイクを置いて行くのも淋しいので、ちょっと高いがバイクと共に島へ渡る事にした。
 まだ行った事がない場所へ行く期待と不安が入り交じった気持ちのまま船は稚内港を出港した。この船、フェリーなのに舵を切ると意外に船体が傾く。フィンスタビライザー(*2)が付いていないのだろうか?バイクには重い荷物を積んだままにしてあるので、気になる。

 1時間40分の船旅を終え、やっと礼文島に到着した。期待で胸をふくらませ降船すると、ユースのヘルパーがユースの旗を持って待っていた。荷物を預け、とりあえずユースの場所を聞いて、場所確認のためにユースへ行ってみた。島に2つしかない信号の1つを左に曲がり、そこからは道なりに走り桃岩トンネルを抜けて日本海側へ。目の前には桃岩と呼ばれる巨大な岩山が現れ、その右側を南へ行った所に桃岩荘はある。何故か大日本帝国海軍の旗がはためいているのが異様だ。元々は鰊(にしん)の番屋で、30ウン年前からユースホステルとして使われるようになったのだそうだ。宿泊手続きをして、館内の説明を一通り受け、再びバイクで出かけようとしたところ、フェリーターミナルから送迎のワゴン車が帰って来た。私は一人で突然来たから何の歓迎もされなかったが、来たばかりの団体のホステラーは、やんや、やんやの大歓迎だった。この差はなんなんだ(^^;;;

 島の中を適当に走り回る事にした。まず、ユースに一番近い町(それとも村?)には美味いウニ丼を食べさせてくれる所があるらしい。近くにバイクを止め、その店に行くと、今まで来店した人達のポラロイド写真が沢山貼り付けてあった。つい最近は日本テレビ系のSTVの森中氏の写真があった。森中氏は北海道の美味しい食べ物をいかにもおいしそうに食べる、あの人である(^^; ウニ丼は4種類。ハッキリした名称は忘れたが、ウニホタテ丼/ウニ丼/大盛りウニ丼/スーパーウニ丼みたいな名前だったはず。普段はウニを食さない私だが、せっかくここまで来たのだから、ウニホタテ丼を食べてみる事にした。・・・・・甘くて美味いじゃないか〜p(^o^)q 昔食べたウニは生臭くて、こんなに美味くなかったぞ!ついでにトドの肉を・・・大和煮のようだ。臭みを取って、強い味を付けてあるが、パサパサしている。まぁ、こんなもんでしょう(^^;

 他にはめぼしいモノがないので、礼文林道へ。普段からオフロードバイクに乗ってはいるが、林道へ入るのは毎年の北海道ツーリングの時くらいである。林道に入って、ふと振り返ると、利尻岳が低い雲の上に浮いている光景が目に入ってきたので、バイクを止めて、カメラのシャッターを切った。う〜む、こんな景色滅多に見られないぞ!!!
 しばらく行くと、礼文滝へ2kmと書かれている小さな駐車場を見つけた。たった2kmなら歩いても大したこと無いだろうと思い、バイクを止めて、笹原の山道へ踏み行った。最初はなだらかな登り道だったが、峠を越えるとどんどん下って森へ入っていった。森の中はぬかるんでいて、小さなキノコが生えていたりしてちょっと不気味。沢を越えて、そろそろ森を出る頃に傘の大きさが8cm程の大きなキノコまで生えていた。取っても食べられるかわからないし、国立公園だか、国定公園だかわからないのでそのままにしてきた。森を出ると、辺りは森林限界を超えたようになっていて、今まで見た事が無い景色が拡がっていた。松のような低木が生えていたが、高さは膝程度までだが、横に広がって、道をふさいでいて、まるで高山のようだ。
 再び峠を越えると道は急に下り、普通の登山道より急で、その上歩きづらいから降りるのに気をつけなければならなかった。その後は沢づたいに海まで歩く事が出来たが、道が沢の対岸に移っているのに気づかなくて、行って戻ったりするハメになった。滝の上には水が溜まる場所があって、そこではカモメが水浴びをしていた。驚いた事に、5mくらいの所まで行っても逃げない。彼らは悠々自適に過ごし、私の頭の上を飛び回っていた。礼文滝は落差5m程度の小さな滝だったが、そこへ至るまでの景色が素晴らしかった。ただ、道は歩きにくく、急な場所は崩れやすく、何度も転びそうになった。野山を歩く趣味の無い人は細心の注意が必要だ。

☆〜北の海は青かった〜(日本最北限の地)

 再びバイクまで戻り礼文林道を抜け島の北側へ。
礼文岳登山口近くの自動販売機の前にバイクを止め、一休みしていると、ライダーがやって来て、島の北側の情報を教えてくれた。う〜ん、こういう事が北海道ツーリングの楽しみの一つなのだ(^^)v まずは彼が推してくれた場所近くの澄海(すかい)岬へ。まるで何かのドラマの1シーンみたいな景色で言葉が出ない。海は青く、陸は草が生い茂っているけれど木はほとんど無い。風は強いが気持ちよく、1年中この気候なら絶対住み着くんだけどなぁ〜(^^; そこから少し北側へ行った場所がさっきのライダーが推してくれた場所のようだった。丘の上から前方にはトド島とスコトン岬が見渡せる確かに景色のいい場所だった。チャリダーとここにいたライダーと話をした後、スコトン岬へ。

 「日本最北限」という看板があったが、最北端は宗谷岬だったはずだ?北限という意味がよくわからなかった。後で聞いた話では、何年前までだったか忘れたが、最初はスコトン岬が最北端だと思われていた時期があったのだそうだ。その後、精密な測量で宗谷岬の方が約3km北にある事がわかってスコトン岬は最北端の称号(?)を失ってしまったらしい。売店には『最北端の牛乳』という商品があるそうだが、これがすぐ売り切れになってしまうレアなモノでなかなか美味しいらしい。

 帰りに礼文空港に寄ってみた。地方の空港はこぢんまりしていて、のんびりとした空気が好きで目的もなく寄ってしまう。滑走路は見渡した所1000m程度のホントに小さな空港で、売店さえない。予想したとおり、のんびりとしていてのほほんとした感じの場所だった。

 ユースへ戻ろうとバイクを走らせる。出来るだけ行きとは違うルートを通ろうと思ったが、礼文島には周回路が無い。行きでは気づかなかったが、海沿いの道路を走っていると一瞬硫黄の臭いがした。はて?礼文島には温泉がなかったはずだがどこかにあるのだろうか?地図を見ても温泉は1ヶ所も掲載されていないし、風呂屋はあっても温泉は見あたらない。では、あの硫黄の臭いは何だったのだろう?未だに謎のままである。

 ユースに戻ってしばらくすると、噂に聞いた『愛と感動の8時間コース』(*3)から参加者達が帰って来た。参加者がユース近くまで来るとヘルパーは番屋の屋根に登り、旗を振って、歌って踊りながらラストスパートを応援する。あんな高い場所でよく歌って踊れるものだ。今まで落ちたヘルパーは居ないのだろうか?
 日が沈み始めるとみんな外に出て夕陽を見送る。ヘルパーもギターをかき鳴らし夕陽に向かって唄を歌う。暮れてゆく海にたたずむ猫岩が印象的だった。

 夜になると、ユースのミーティング(たまたまお祭りだった)が始まった。
普段はヘルパー主体なのだが、今日はホステラーが主体なのだそうだ。ちゃんとした芸や隠し芸から一瞬芸でも何でも良いからやってみてくださいと言われたが、来たばかりで右も左もわからないので遠慮しておいた。笑える芸、唸ってしまう芸、そして無理矢理引きずり込む者も(^^; 高校時代に生徒会の集まりへ行った時にやったフォークダンスっぽい踊りもあって、懐かしさもあった。

 ミーティングが終わると次の日に行われる8時間コースと4時間コースの説明があった。体力に応じて歩く距離を変えられる。私は去年骨折してしまったので、体力的な心配があったのと、礼文滝への道が意外にきつかったので、4時間コースを選択した。4時間コースの場合、弁当は必ず摂らなければいけないわけではないが、名物の圧縮弁当を見てみたいので、弁当を注文した。このユースでは飲酒が認められていないし、明日の起床は早いのでさっさと寝た。

(*1)バイクは島へ渡っている間フェリーターミナル横に置けるようだ。他にもライダーズハウスで預かってもらえる場合もある。その場合はターミナルまでの足が問題だろう。バスを使えるならいいが、朝一番のフェリーだとまだバスは走っていない。

(*2)フィンスタビライザー:船が曲がる時や、波を受けた時に船体が傾かないようにする装置。魚の胸びれのようなイメージです。ある程度の揺れにも対応出来るが、完全に揺れないようには出来ない。

(*3)愛と感動の8時間コース
 礼文島として8時間コースというハイキングコースが整備されているのだが、調べてみると、スコトン岬から香深までで、このユースで言う8時間コースはスコトン岬から島の南側にあるユースまでの所要11〜12時間のコースだとわかった。

☆8月14日(火) 〜4時間コース参加〜

 日が昇った頃、目が覚めた。まだちょっと早いが準備を始める。このユース(桃岩荘)では港からユースへ向かう途中にある桃岩トンネル(桃岩タイムトンネル)を通ると時間が30分早くなるとかで、(誰がこんな事考えたんだ?)他より時間が30分ズレている。誰がどんな理由でこうしたのかわからないが、お陰で時々混乱させられる。8or4時間コースの参加者はユースの起床時間より早く起きて準備し、ユース前のバス停まで歩き、ユースチャーターのバスに乗りスコトン岬まで。8時間コースは3〜40人居たが、4時間コースはたったの7人だった。スコトン岬でトイレ休憩、売店の最北端の牛乳は早朝なのにもう売り切れていたそうだ。8時間コースは班分けされていて、タイムトライアルのグループやのんびりマイペースグループがあって、タイムトライアルグループはさっさと出発していった。タイムトライアルグループは異常なハイペースで、あんなペースで脱落者や怪我人が出ないのか心配だった。途中、休みやすみ登り下りし、風の強い山頂から一気にゴロタ浜へ。ここには穴の開いた2枚貝がたくさんある。>写真 比較的大きな物を見つける事が出来た。何故ここにだけこのような貝が打ち上げられるかは不明だそうだが、ウニやヒトデが穴を空けるという説もある。澄海岬近くまで行くと、そこからバス停までは舗装道で楽チンだった。次のバスに乗らないとフェリーに間に合わない人が居たので、少々ペースを上げて歩いたために思ったより早く着いてしまった。近くの商店で休憩して再びバス停へ。予定通りやって来たバスに乗って、しばらく行くとバス停でもない場所でバスが止まった。海を見るとアザラシのコロニーが!10cmもない浅瀬になっているらしく、アザラシ達は頭と尻尾を上にあげたバナナのような格好で休んでいる。う〜む、聞いてはいたが、本当にアザラシを見る事が出来るとは思わなかった。

 バスで香深港まで行き、島から帰る人達を見送った。ユースの名物の一つにお見送りがあって、歌って踊っりながら、島から離れる人へ「さよなら」ではなく「いってらっしゃい」で送り出すのだ。それは、ヘルパーだけでなくホステラーも加わって一種異様な光景に写るかもしれない。運悪く、ヘルパーに捕まって私も踊らされるハメになってしまったが、踊りがわからない。適当に誤魔化してしまった(^^ゞ ヘルパー達は船が見えなくなっても「いってらっしゃ〜い!」を繰り返していた。あんな大声出し続けるんだから、声が枯れるわけだ。
 桃岩展望台まで歩いて行き、再び島の景色を堪能する。元地灯台まで行く途中の展望台(桃岩荘のすぐ上付近)でユースに向かって大声を上げている親子がいた。(ユースのヘルパーみたいなノリだった。)下のユースでも返事をして旗を振っていた。話を聞いていると父親はかつてユースの常連だったようで、以前はユースからこの展望台まで直接登ってこれる道があったそうだ。って、そこはものすごく急な場所で足を滑らせたら一気に下まで落ちてしまいそうな場所だぞ!きっと安全と自然保護のために廃道にしたのだろう。

 ユースに戻り、またミーティングが始まる。今日はヘルパーがいろんな劇を見せてくれた。外は日が沈んで暗くなり、星が見え始めていた。北海道での楽しみの一つに星を見る事があるが、今までまともに見られた試しがなかった。が、今回は雲一つ無く、今までの中で一番良く見る事が出来た。天の川、北斗七星・・・あれ?スバルはどこだ???楽しみにしていた割には、わかるのが北斗七星だけというのはちょっと情けなかった(^^;;; しかし、大小いろいろあるけれど、流れ星が多いのにはビックリだった。ユースの裏側はすぐ山なので、空の1/3は遮られてしまっていてそれが残念だ。

☆8月15日(水) 〜礼文島から利尻島へ〜

 昨日のミーティングで島北部の船泊に「最北端のたい焼き」があってその包み紙(*1)が面白いと教えてもらった。今日、礼文を離れようと決めたので、船が出港するまでの間に船泊まで行った。町の中心部を探してもそれらしい店が見つからず駐在所へ。聞いてみると、町から外れた場所にある事がわかった。早速その店へ行ってみると、まだ時間が早くたい焼きは焼いていないと言う。残念だが待っている時間はない。しかし、それではあきらめられず、ペットボトルのお茶を買うついでに「不躾なお願いですが」と包み紙を一枚いただけるよう頼むと、快諾してくれた。横野商店さん、ありがとうm(_ _)m 
 他にはデッドストックのあるおもちゃ屋もあるらしいが、持ち帰る事が出来ないし、場所や店の名前もチェックしなかったので行く事はなかった。売店でバイクに貼る礼文島のステッカーを探したが、紙のステッカーはとっくの昔に売り切れていて、その代わりにアルミ製のステッカー(?)を買った。バイクに貼るにはちょっと大きいから、車に貼ろうかな。

 いよいよ礼文島を離れる時が来た。お見送りをしてくれるヘルパー達とホステラー達。そして、見送られるホステラーと他の宿に泊まった観光客がごっちゃになっていて、船上からはヘルパー達がよく見えなかった。また、いつものように歌いながら踊って見送ってくれているようだ。出港準備が整い、船が岸壁を離れる瞬間、自分が映画の主人公にでもなったような錯覚とグッと来る想いがあって、感動だった。これがあるからみんなまた島に来るのかもしれない。

・〜利尻島上陸〜

 利尻島の鴛泊(おしどまり)港に到着、礼文島を離れる前に利尻島のユースに電話して予約を取っておいた。当日だというのにあっさり取れてしまって、桃岩荘に続いてビックリだった。案内所でユースの場所を確認して早速ユースにチェックイン。満室だったのは昨日までで、今日は昨日ほどのホステラーは居ないらしい。このユースの名物は島を1周する約53kmの道路を1日で歩く『完歩』で、全部を歩き通すのが目的のイベントだそうだ。今回は時間的に余裕が無くなってきたので、もし、次に来るとしたら挑戦しようと思う。
 まだ昼前なので、食事と待望の温泉とその他を求めてバイクを走らせた。鴛泊のフェリーターミナルの隣にある漁港に漁協がやっている店でウニ丼を食べた。ここのウニはキタムラサキウニらしい。美味で有名なエゾバフンウニを食べさせてくれる所はなかなか無いらしい。だが、キタムラサキウニでも、充分においしいぞ(^^
 逆さ利尻富士が美しいという姫沼では残念ながら天気が悪く、逆さ富士を拝む事は出来なかった。駐車場から吊り橋を渡ると、歩き易くするためなのか、木材チップが敷き詰められ、何かで固めてあるようだ。ふわふわとした感触があって何とも言えない歩き心地だ。湧き水を手持ちのペットボトルに詰めて持ち帰った。島の周回道路から姫沼へ入る所にライダーズハウスを発見!利尻島にはコンビニも2件あるし、信号が沢山あって、礼文島に比べて随分と拓けていて驚きだった。その分、自然が目の前に迫ってくる事が無く、それがちょっと残念だ。山には入れば違うのかもしれないが、今回は時間的にも体力的にも余裕がないので、次回の楽しみとした。

 利尻空港はジェット機も発着出来る空港なので、寄ってみたかったが、今日は気温が低く、Tシャツ1枚でバイクに乗るのは寒い。ジャケットを持ってくれば良かったのだが、もう今更ユースまで戻るわけにも行かないので、そのうち飛行機で来た時のために楽しみとして取っておこう←こればっか(^^;
 しばらく行くと、『ミルピス』という看板が目に入った。何だか気になったし、どこかに引っかかる気持ちがあったので、そこで休む事にして店に入った。思い起こせば、地図かガイドブックで見たのだと思う。さて、ミルピスとは、名前から想像出来るように○ルピスと良く似ている乳酸菌飲料で、○ルピスを牛乳で割って飲んだ時と同じように、飲み終わるとコップに白い固形物が残る。味も○ルピスそっくりだ。しかし、他の飲み物はここオリジナルとしか思えないもので、ギョウジャニンニクジュース、ハマナスジュース、アロエジュース、山ぶどうジュースと、山ぶどう以外は他では見ないような物がジュースにされている。ギョウジャニンニクジュースはそのものズバリの臭いがするが、飲んでみるとそんなに感じない。一度飲んでしまえば、自分から臭いを発するわけだから感じないのは当たり前かもしれないので、誰かに確認して欲しかったが、一人旅なのでそれは出来なかった。味はサッパリしていてニンニク独特の辛みは無い。身体が暖かくなるような感じがあるが、いかんせん臭いが強すぎる。ハマナスジュースは甘さが控えめでさっぱりしていて飲みやすいので、これを宅急便で自宅まで送ってもらう事にした。だけど、ちょっと高いよなぁ〜。
 沓形(くつがた)港はフェリーが発着するらしいのだが、ただの漁港にしか見えなかった。もしかしたら、どこか別の場所にフェリーターミナルがあるのかもしれない。
 ちゃんとチェックしなかったのがイケナイのだが島の最南端にある自然水族館(普通にイメージする水族館ではなく、野生の動物が見られるのでそう名付けたらしい)には、アザラシが居るそうだ。アザラシは礼文島でも見たので、いいのだが、他に何が居るか見て来たかった。
 オタトマリ沼も逆さ利尻富士で有名らしい。姫沼より大きく、こちらの方がきれいに写りそうな気がする。ここではウニの軍艦巻きが食べられる。エゾバフンウニらしいが、味の違いまではわからなかった(^^;;;

 そして、待望の利尻富士保養温泉!気温が低い中を走り回って寒かったので、楽しみ倍増(^^; 湯の色が微かに緑色っぽくなっている以外は、取り立てて特徴のある温泉ではない。いいお湯でした(^^ 駐車場には甘露泉水が引かれていて飲めるようになっていた。その時の体調にも因るのかもしれないが、ニセコの甘露水の方が甘い感じが強かったように思う。利尻島は利尻富士からの湧き水が何ヶ所もあって羨ましい限りだ。温泉もあるし、水力発電所まであって、島なのに水が豊富にある。

 ユースに戻り、夕食後にミーティングが始まった。このユースは飲酒が認められていて、ホールにはビールの自販機も置いてあるので、ビールを飲みながらヘルパーの話に耳を傾けた。完歩の話、ミルピスの話、島最南端の仙法志自然水族館の話等、そして、懐かしのフォークソング!懐かしかった(^^

☆8月16日(木) 〜行ってきます!〜

 朝起きると小雨が降っていた。あと1日島に居る事も出来ると思うが、18日の夕方函館発のフェリーに必ず乗らなければならない。余裕を持って行動したいので、島を離れる事にした。荷造りしているうちに雨は止んだが、またいつ泣き出すか不安が残る。
 ここ数年北海道から水を持ち帰り、麦茶にして飲むのを楽しみにしている。甘露泉水も持ち帰りたかったので、急いで水を汲んでから港へ向かった。乗船手続きをして、バイクと共に乗船。出港間際にデッキに出てみると、ユースのお見送りが始まっていた。礼文島の桃岩荘のそれとはまた違う雰囲気が私には心地よかった。乗船する人の列が途絶えたその時、それまでギターをかき鳴らしていたヘルパーの一人がギターを放り出して、荷物を掴み、大急ぎでフェリーに乗り込んだ。どうやら、彼もこのフェリーで帰る予定らしい。今までは見送る側の立場に立っていた彼だったが、デッキまでやって来た彼は一転して見送られる立場になっていた。そうこうしているうちにフェリーが動き始めた。島からはお見送りの人達から「いってらっしゃ〜い!」フェリーからは「行って来ま〜す!」やっぱりこの瞬間がたまんないな〜。

 稚内港に到着。その後は日本海側をただただひたすら南下した。

 そろそろバイクのオイル交換をしなければならないので、留萌でホンダのバイクショップを探した。これには2次的な目的があった。ホンダの特約店でオイル交換をすると赤いホクレンの旗がもらえるはずなのだ。しかし、着いてみると留守で誰も出てこない。どうしようか迷ったが明日も使えるし、夕方になってきていたので、留萌で一泊して明日もう一度訪ねる事にした。

 ツーリングマップルでライダーズハウスを見つけ、そこへ行ってみた。驚いた事に駅からすぐの商店街の中である。利用料金は無料!しかもマットレスまで無料で使える。夜になれば灯もちゃんとともっている。この電気料金は誰が払っているのだろう?不思議な所だった。

☆8月17日(金) 〜倶知安の馴染みの宿へ〜

 ライダーズハウスを後にし、早速昨日のバイクショップでオイル交換をした。しかし、目的の旗はとっくの昔に配布終了してしまったという。残念だ。ところが、ショップの人といろんな話をしていたら、店の前に出してあるキャンペーンののぼりをもらえる事になった。旗より数が少ないレアものだが、のぼりの竿までいただいたとしても持って帰れないので、旗だけいただく事にした(^^;

 距離的には中途半端なのだが、もう一日時間があるので倶知安で泊まる事にした。倶知安にはほぼ毎年お世話になっている馴染みの宿があるのでそこへ行こう。この宿はアウトドア好きの人だったら勧めですが、一般の家族旅行にはお勧めしません。(といっても悪い事があったわけではない。どんな事があったかはいずれ別のページに書く事にするのでここでは省くことにします)

☆8月18日(土) 〜函館のフェリーターミナルへ〜

 時間があれば倶知安でもゆっくりしたいところだったけど、今日フェリーに乗れなかったらまずい事になる。旅行中何度もフェリー予約センターへ電話したが、帰りの大洗行き長距離フェリーチケットは取れなかった。あまり使いたくないが、予め取ってあった函館−大間の短距離フェリーを使う事にして、一路函館へ向かった。
 途中の森町のコンビニで昼食を摂る事にした。そこには先客が居て、先に昼食を食べていたのだが、目を引いたのが白人と日本人の女性二人組だったからだ。気になったので話しかけてみたらビックリ!2ヶ月前に宗谷岬を出発して、ここまで歩いてきたというのだ( ・_・;) 自転車にでも乗るような格好で、荷物は買い物で使われるカートに載せて運んでいるそうな。しかも、これから奥尻島へ行くのだそうだ。北海道旅行中歩いている人を1〜2回見かける事はあったが、話をしたのは初めてだった。しかも、女性が歩いているのは見た事がない。歩くのだから、1時間に4km程度しか進まない。ということはキャンプ場でもないところに野宿する事になるはず。あっけらかんとしているけれど、夜間熊に襲われたりしないのだろうか?

 函館のフェリーターミナルにはライダーが集まっていた。キャンセル待ちをしている人も多いようだが、ここは大洗と違い、それなりにはけているようである。 乗船手続きをして一休み。出港は夕方だ。

・函館を出港し、青森の大間港へ

 大間までのフェリーは短距離航路だけど、ハイシーズンのせいもあって尋常でない混み方だったので、ちょっと高い座席にして良かった。大間に着いたら夜間でも出来るだけ走りたいので、少しでも休んでおきたかった。出港は夕方だったが、大間へ着いた頃にはもう陽はどっぷりと暮れてちょっと冷え込んできていた。

・航路選択を失敗した!

 大間から高速に乗るのなら青森と八戸があるが、八戸の方が微妙に近そうだったので、そちらへ向かう事にした。しかし、そこまでの道のりは寒くて長くて、ガス欠との戦いであった。所々に気温を示す電光掲示板があったのだが、10度を表示しているものもあり、真夏とは思えない気温である。やっとの事で八戸の高速入り口までたどり着き、スタンドで少し暖を取らせてもらってから高速に乗った。八戸までこんなに大変な道のりだと知っていたら、函館−青森航路を選べば良かった。ところが、高速に乗ってみるとサービスエリアがない!これじゃどこで次の給油が出来るかわからない。多分大丈夫だとは思うが、再びガス欠の恐れと寒さとの戦いが始まった。

☆8月19日(日) 〜東北自動車道をひた走り東京へ〜

 しばらく寒さを我慢して走っていたが、アクセルグリップをずっと握り続けていたせいで右肩がひどく凝ってきた。無理して事故を起こしたら、余計に時間がかかるし身体にも良くない。そこで、やっと見つけたサービスエリアでテントを張って休む事にした。
サービスエリアでテントを張るのは良いか悪いかわからないが、どうしても休憩が必要な事は確かだ。結局、身体が冷え切っていて眠る事は出来なかったが数時間休憩する事が出来たので再出発。高速を走り続けるとお尻が痛くなるので度々休憩を取りながら東京まで帰った。

ホクレンの旗
 この旗は、お盆の頃に品切れになってしまう事がよくあるので、欲しい時は早めに!去年は1種類しかなかったけど、今年は一昨年と同じように4種類の旗が準備されていました。
道北  :青(キタキツネの足跡)
道南道央:黄(ヒグマの足跡)
道東  :緑(???)もらえなかったので、何の足跡か不明
そしてホンダの販売店でオイル交換するともらえる:赤(???)これももらえなかったので、何がプリントしてあるか不明。

ライダーズハウス
 ユースとは違い、まとめる組織もないので、北海道にいくつあるか不明。(*6)のツーリングマップルにも掲載されているが、電話番号は掲載されていない。街中だと詳細な場所がわからない事もある。場所によっては閉鎖されている事もあるので利用する時は注意を!


総走行距離:約2296.80km
平均燃費:29.778km/l
旅行中の給油量:77.13 L
燃料費:8543円

☆最後に
 このページは途中まで書いた旅行記に最近加筆したものですが、将来写真を入れてもっとわかりやすいものにしたいと思っています。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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