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薬物依存症からの回復支援施設 大分ダルク
大分ダルク
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薬物依存症に苦しむ人とその薬物問題の解決を願って関わる家族との間に特有な悪循環が出来上がります。
この悪循環の解消が薬物問題解決の鍵になります。
1. 薬物問題を持った人の家族がおかれている状況
(1) 知識が不足するなかでの誤解
(2) 日常的ストレス
(3) 社会からの期待と家族の責任感
(4) 恥、罪、怖れによる社会的孤立
(5) 薬物使用に関する家族の自責感
(6) 家族資源、社会資源の不足
2. 薬物問題維持システム
家族は1つのまとまりのあるシステムです。家族の中に薬物問題が発生すると、薬物問題を持つ人とその家族との間には、薬物使用を維持する家族システムが形成されます、これを薬物問題維持システムと呼びます。薬物問題の解決を願う家族の言葉や行動が薬物問題を持つ人の薬物使用を促進するという、家族の願いとは逆の悪循環ができるのです。この悪循環が解消しない限り、薬物を使用する人は、薬物問題の事実を認めず、薬物使用を正当化し、家族に責任を転嫁し、薬物を使用し続けて病気を進行させ、問題を繰り返し、自らの薬物問題解決のために行動を起こそうとはしないのです。
家族が薬物問題を持つ人に干渉し、監視し、コントロールして薬物使用やめさせようとし、問題を起こすと、代わって解決し、その上で問題を起こしたことを責め、非難することが、結果として薬物問題を持つ人を薬物使用に走らせるのです。
薬物を使用しないようにと干渉され、監視され、叱られ、非難された人は反発心と反抗心を強め、ますますこころが薬物使用に囚われます。
そして薬物を使用しては「家族がうるさい」「家族が子ども扱いする」と薬物使用を正当化し、薬物使用の責任を家族に転嫁するのです。
また、薬物を使用して問題を起こしても、家族が後始末し、解決していると、薬物問題を持った人は自分の行動に責任をとる必要がないのです。家族は問題を解決した上で薬物を使用して問題を起こした人に怒りを向け、非難し、攻撃します。怒りを向けられた人は、家族に対して怒りや恨みを募らせ「気持ちをわかってくれない」「家庭に居場所がない」と薬物使用に走るのです。
家族がこのような対応をしている限りは、薬物問題を持つ人は薬物問題の現実を見ることなく、心の囚われのままに薬物を使用し、薬物問題を繰り返し、自己嫌悪や自責感を深めながらも病気を進行させ、孤独と絶望の中で生きるのです。
3. 薬物問題維持システムのなかでの家族の言動
(1) 薬物使用に一喜一憂し、巻き込まれ、振り回される
(2) 不安、怒り、恨み、被害者意識、自己憐憫を強める
(3) 疲労困憊
(4) 自責感と自己の正当化
(5) 過干渉になり、世話を焼き、コントロールする
(6) 薬物問題を代わって解決し、責任をとる
(7) 家族は自分を見失う
(8) 薬物を使用する人への信頼と尊敬を失う
4 薬物問題維持システムに変化を起こすための家族の対応
(1)干渉しない、世話を焼かない、コントロールしようとしない
(2)問題が起きても後始末しない、代わって解決しない
(3)説教したり、責めたり、非難したりしない
(4)言ったことは実行し、できないことは言わない
(5)薬物をやめることを条件にした取り引きには応じない
(6)暴力は振るわない、受けない
(7)薬物問題を持つ人の話に耳を傾けて聴き、受け入れる
(8)大人として信頼と尊敬に基づく家族関係をつくる
メッセージ
家族が、薬物問題維持システムを理解し、家族自身の言動を変えることでその悪循環を解消するのはたやすいことではありません。 家族には、苦しみながら、薬物問題を持つ人と格闘してきた歴史があります。
家族が変わったからと言って、良い変化が起きるとは信じられないでしょう。 でも、新しいことに希望を持って挑戦してみましょう。 多くのご家族が挑戦し、その結果薬物を使用する人にも、そして家族自身にも良い変化が起きています。
あなたにも挑戦する力があります。 あなたの取り組みを、このグループが応援します。
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薬物問題を持った人との家族関係のたてなおし
薬物問題が深刻になってくると、薬物問題を持つ人と家族の関係は悪化し、家族も薬物問題を持つ人も、自責感と自己嫌悪に苦しみながら、孤独感を深めます。
薬物依存症という病気を理解して、家族が暖かい家族関係を築くために取り組むなかで、薬物問題を持つ人も平静を取り戻し、自己の責任を自覚して問題解決に立ち向か羽化脳性が出てきます。 これまでの家族関係の問題点を自覚して、新たに信頼と尊敬に基づく家族関係を作りましょう。
1. 薬物依存症の回復を支援する家族関係
たとえ薬物問題を持った人が薬物を使用していても家族が変化することで、健康な家族関係を作ることは可能なのです。家族が変化することで、健康な家族関係を作ることが、薬物問題を持った人の回復を支援することになります。そのためには次のことが必要です。
(1) 病気への理解
(2) 薬物問題を持つ人への信頼と尊敬
(3) 自由で、対等で、安全な家族関係
(4) 誠実でオープンな家族関係
(5) 自己責任の原則
2. 薬物問題維持システムの解消のための家族の取り組み
(1) 専門家に相談しましょう
(2) 家族の自助グループ(ナラノン)に参加しましょう
(3) 適切な対応を学びましょう
(4) 薬物問題を持った人の人間関係のニーズに敏感になりましょう
(5) 薬物問題を持った人の自尊心と主体性に留意しましょう
(6) 現状を受け入れ、待ちましょう
(7) 家族が一致して、一貫した対応をしましょう
(8) 薬物問題を持つ人を力づけ(エンパワー)、希望を持つように関わりましょう
(9) 薬物問題を持つ人の自助グループ(NA)に参加しましょう
(10) 家族自身の人生を充実させましょう
メッセージ
薬物問題を抱えた人と家族の関係は混乱し悪化していました。 家族が対応を変えることで、薬物問題をもちながらも健康な家族関係を作ることができます。ここから道が開かれます。希望を持って取り組んで見ましょう。
多くのご家族が取り組んで結果を出しています。 あなたにもその力があると信じます。 あなたの取り組みをこのグループが応援します。
西川京子著『薬物依存症家族・友人のためのグループワーク』フリーダム.より抜粋
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