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私の経験上から来る飼育の奥義というかヒントを書いていきますね。
水槽はそれぞれ環境が違いますので、誰かの水槽のスペック、データをそのまま流用しても同じ状態を再現するのは困難です。
ここに書かれた事参考に、各自の水槽で応用してみて下さい。
※逐次更新していきますね。
1.【水質の変化は緩やかに】
比較的飼育の簡単な生体であるラムズホーン。
でも、綺麗な殻を育てるとなるとそこそこコツが要ります。
ラムズホーンの殻が均一でつるんとした殻に育つかどうかは、水質が安定しているかどうか。
これが一番の要素です。
で、水質ですが、生体が入っている限り全く変化無しというのはあり得ません。
緩やかに変化させればいいのですが、そのために緩衝剤を使います。
緩衝剤とは、水質の大きな変化をスポイルしてくれる物を指すんだけど、具体的には次の物が上げられます。
・植物
・底砂
・ある程度のキャパを持った濾過機
勿論、飼育水槽の容量を上げればそれだけ影響は少なくなってきます。
緩衝材は生体の排泄する物を処理してくれる物と考えると分かり易いかな。
植物は排泄物を栄養素として吸収してくれます。
底砂やフィルターも同じです。
正しくは、底砂やフィルターに付着したバクテリアが排泄物用を栄養素として消化してくれます。
マメに水替え出来る方はベアタンクで問題有りませんが、緩衝剤を使った方が殻の綺麗なラムズホーンを飼育するのが用意です。
勿論、容量に余裕があった方が良いのは言うまでもありません。
(この項目はもうちょい加筆しますよ。)
2.【餌の変化は殻の変化】
水質と殻の関係について上記のように記載しましたが、殻の質に大きな影響を与えるのは餌です。
某有名ブリーダーさんは主にコケだけ食べさせて育てるそうです。
そのために水草用の強力なランプを使ってコケを増やしているのだとか。
それはともかく、餌はいつも同じ物を同じ量与えましょう。
プレコの餌とモンスターやカーニバルは明らかに成分が違います。
飼育途中で餌を変えると均一な殻の飼育が出来なくなりますのでご用心を。
余談ですが、某メーカーの名前がCで始まる餌だけを与えると途端に産卵数が多くなりますが、制御が難しく、爆発的繁殖→崩壊に繋がりそうだから書くべきか悩みます。
某、ブルーのブリーダーさんのところに以前書いてあったけど、削除になってたのも気になるし。
3.【系統作りは気長に丁寧に】
飼育しているうちに欲しくなるのは【ブランドラムズホーン】。
【櫻華】や【碧ラム工房物】はさすがに見事です。
でも、自分で作れない??
実は作れます。
まず、どんな色目のを作りたいか考えます。
それに近い色目だけ集めて飼育して、生まれた稚貝の中でも、親貝に近い色目の物だけ残し、他は別の水槽に移します。
ここで問題なのは、ラムズホーンは早い段階から交尾をするから、マイクロスコープなどを使って2mmぐらいまでに選別します。
この段階の稚貝は殻が薄く、潰しやすいので、ピンセットで掴むより、スポイトで吸い取ってやりましょう。
もう少し大きくなった物を選別する場合は切手用のピンセットが使いやすいですよ。
こうして何世代も続けると、同じ質感の稚貝のみが生まれるようになり、系統の完成です。
気に入ったオリジナルには名前を付けてみましょう。
もしかしたら【櫻華】や【碧ラム工房】を越える系統が作れるかも。
私は地味で際限ない作業に挫折しましたが、自己満足程度の系統は出来てますよ。苦笑
4.【自在に産卵させる方法】
産卵数についてですが、考え方のヒントとして、ラムズホーンは環境に合わせて自分たちの数を調整する傾向があります。
大きな水槽では個体数を増やし、小さな水槽では産卵しても成長せずに落ちていきます。
同じように餌が豊富だと産卵を盛んにし、少ないと産卵数は減ります。
これを応用すると個体数を自在に調整できます。
と言っても、経験値や勘に頼る部分が多い作業です。
以下、私がトライした事例を書いていきますね。
あくまでも事例ですので、これを応用して数量調整してみて下さい。
・餌の種類によって産卵数が増えるという話も良く聞きます。
植物性の餌だけ与えた水槽と、動物性の餌だけ与えた水槽を比較した場合、動物性の餌だけ与えた水槽の方が盛んに産卵しました。
※使用した餌は、植物性はプレコ用、動物性はカーニバル。
・産卵しやすい場所が多いと、産卵数が増えます。
アクリル板などを沢山入れた水槽では、入れてない水槽より盛んに産卵する。
・産卵と孵化専用の水槽を2つ作り、そこで色目の近い個体だけ2匹ずつ入れて産卵させ、産卵後に親個体を取り出した水槽と、親個体を入れたままの水槽を比較すると、孵化後の個体の落ちは親個体が入っていた方が少ない。
※産卵数を減らしたい人は、好んで産卵する樹脂などはあまり入れず、植物性の餌を少量だけ与えていれば大量発生しにくくなります。
最初は餌を少なめから始めるのが良いでしょう。
大量に餌を入れ、水質を悪化させるのは避けませしょう。
※良くある失敗例として、沢山産卵させて増やそうとして餌を沢山投入すると意図通り沢山産卵して孵化しますが、その後、増えすぎた個体は水を急激に汚し、水槽内のバランスが崩れ最悪の場合、突然全滅したり、いわゆる【水槽崩壊】という現象が起きます。他の所でも書きましたが、「爆発繁殖しました。」と言うのは「私は水槽管理を失敗しました。」と言っているような物です。
そうならないようにしましょうね。
5.【最適な水質とは?】
ラムズホーンの飼育にむいてる水質について色々な意見が出てますね。
・野生種の生育環境が弱酸性なので、弱酸性がベストである。
・殻の発育に必要なカルシウムなどのミネラルが含まれた弱アルカリがベストである。
・いやいや、中性でこそ一番綺麗に育つ。
実はどれも正解なんです。
極端に酸性やアルカリ性に偏ってなければ何処でも育ちます。
どんな環境でもそれがキープできればOK。
貝類は水分中から色々な物を体に取り込むので、何もしないとミネラルバランスが崩れます。
弱酸性でも、弱アルカリでもその点だけ注意してあげましょう。
ちなみに、カルシウムなどの補充に使われるアイテムは下記の通り
・珊瑚砂
・ハマグリ、牡蠣などの貝殻
・ワダカルシウムなどのカルシウム錠剤
珊瑚砂や貝殻は穏やかに水中に溶けます。
カルシウム錠剤は即効性がありますが、持続性はありません。
上手に使い分けましょう。
底砂もpHに影響を与える要因ですが、ラボではソイル、サンゴ砂、酸処理した大磯など色々使ってますが、それぞれのpHで水質が安定して入ればどれも良好に育ちます。
大切なのは、良い水質の維持です。
時々追記していきますね。
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