小川山マルチピッチ(セレクション&南陵レモン)

H25.09.14(晴)

9月前半3連休に、ミキヤツ登山教室主催の北アルプスの某バリエーションルートのツアーに参加予定であった。しかし、3連休の天気は悪く、(先々週の烏帽子岩と同じく)初日の土曜日のみ 山梨・秩父の天気は良さそうの予報だった。土曜日のみ、代替コースの小川山マルチピッチの企画に変更になった。

今日は、“セレクション”(↓)と、“(三歩尾根?)南陵レモン”とういうコースらしい。小川山エリアには、無数と言って良い程のコースがあるが、
 
 (少なくとも初回の)
 マルチピッチには、ここが
 選ばれるようだ。

 他コースは、
 クライミング入門したての
 我々には、難し過ぎるらしい。

 入口から右直角に曲がり、
 駐車場を越えて、右端寄り
 (若干左向き)をどんどん進むと、
 (←)セレクションの下につく。

クラックがあるので、手にテーピングをしましょう。


(図左):まず、手の甲。指の付け根の関節の所に、(両脇の掌直前まで)コの字型に貼る。適度な長さが決まったら、1本目はザック等に貼っておき(反対側の最後に使う)その長さに合わせてテープを切って、貼る。半分ずつずらして、手首まで貼る。

(図中):手首の所から始まり、指の掌側を外側に回して、手首まで戻る様に貼る。(これも、適正な長さの最初の1本はザック等に貼り、それに合わせて切りながら貼る。)(指の間は(上に?)折って通す)

(図右):最後に、手首部をぐるっと1周半回して貼る。
     (手の甲側が2重貼りになるようにする。)

(下山後):手首のテープを掌側で切断して、テープを一塊にして剥がす。
 次回は、その上に同じように貼ると、だんだん しっかりしたグローブができてくる。



最初は、上写真手前の大きく写っているクラックだ。高さは5m程と思うが、立っている。80°台だろうか。手足のジャミングで登る。クラックは左に少し傾いており、烏帽子岩のクラックで書いた図のようなバランスで登る。

その図と同じく、右足はジャミング、左足は岩壁のスメアを数回繰り返す。

 手のジャミング:
 親指入れて返すだけでは足りないクラック幅の時、
 (拳でも良いが)
 (←)指を立て、手を膨らませると対応できる時もある。
 この方が、(岩につかまっているという)感覚的にも、
 フリクション的にも良いかもしれない。
結構立っている岩だ。私は、左足のスメアがうまくできずに滑り落ちてしまう。スメアの足は高い位置にし、膝を離す(でないとスメアは効かない)事が必要だった(後述)。

せっかくジャミング用に盛り上げた手・・・ついレイバック気味に平手で頼りたくなる。思い直して手を膨らませた。
 
やっぱり、きれいには決まらず、ほうぼうの体で登り切った。
(途中で2回ぐらい休んだか?)
ここは、5.7って言ったかな〜・・せめて5.8にしておいて〜ほしい
クラックは、レベル評価が厳しいな〜・・・。

その後は、上写真中間部のスラブの登りである。この写真だと、15°ぐらいに見えるが、登った感じでは40°弱の印象だった。

ミキヤツ教室の小川山マルチピッチ・セレクションの左の写真の所だ。
その写真は、斜度があるように写っている。斜面の凹凸の波が大きく登り易いように見えるが、それは序盤だけで、その後は、こんな大きなうねりはない。なるべく、小さな凹みや浅い盛り上がりを見つけ、スタンス・ホールドに利用する。

指導:「(ディポットのように)指を1〜2本入れやすい所もあるが、そこでは、指に力を入れないように。指を痛める事があるから。」
(指が決まった状態で滑落すると、アンカーボルトの穴に指入れた時と同じ状況になる?)
 で、どうするか?
 (←)
 上のステップに、(上半身を被せるように)重心移動し

 下の足が浮くぐらいになったら、(上の足で)立ち上がる。

 スラブでは必須のムーブだ。
その上の正面に クラックのある 立ったスラブがある(上写真の上半)。クラックを登っている人もいる。終了をどすうするのだろうか? (後で教室の写真を見ると、終了点にしたいあたりに大木があった。)


我々は、その下で、右へトラバースし、

 (手前S側だと高さ4〜5mの)チムニーを登った。

 ←両足を前後に開いて制動し、両手を背中側に
 つけて 体を押し上げる。

 前回の烏帽子岩のチムニーとは、手の位置が違う。
 今回の体勢の方が進み易いが、ここのクラック幅は
 やや広く、ニーバー気味にして休む事はできない。

 クラックの幅の差等で、それぞれに適したムーブの選択が必要という事だろう。

その後、左へ戻り気味に登る。最初は、高さ4〜5mのワイドクラック(オフィズス)だ。

 クラック幅が広いので、通常の足のジャミングは
 決まらない。

 (←)土踏まず付近を、多少なりとも出た所に乗せ、
 足を外へ捻り、爪先の甲側を押し付ける。
 (動作は違うが、甲側を押し付ける事は、普通の足ジャミングと同じ)

 クラック幅が足りないので、爪先が下がり気味だ。

 当然、手の通常のジャミングもできない。

 (←)山側の右手の掌を前に岩に押し付け、
 肘や肩を背中側の岩に押し付ける。

 谷側の左手は戸を開く様な動作で押し付ける。

 私は、またも、何度も失敗しながら、
 ほうぼうの体で、何とか登りきった。

そのすぐ上は、背丈より少し高い 立ったスラブだ。
先生は、(箱型の)スラブの上面に手を当て、スメア一歩で上面に乗り上げていた。

もう1人の生徒が、先に登った。私より一味以上 上手いし、リーチもある人だ。(オーストリア人ガイドを自分で手配し、モンブラン登頂!した事があるらしい。)

その彼が、スメアで登る決心がつかず、しばらく右往左往していた。

私は、既にワイドクラックで気後れしているし、彼の様子も見ていたので、最初から弱気になっていた。左手は良いカチホールドを見つけたが・・。

烏帽子岩に引き続き、またも!

 掟破り〜!
   アンカーボルト乗り〜!  
 ・・・。ダメな私です。ストイックでない私です。
 頼れる物には、何にでも頼ってしまいます・・・・・。

(アンカーボルトの鉄板の穴に指を入れたりはしませんよ。そうすると、滑落した時に 指をチョン切られるのは知っていますからね。)

その後は、チムニーのようなフェースのようなだが、特に問題なく登れる。

そのピッチを登りきると、上に続きのバンドがある(行き止まり?)が、例の正面に見えた クラックのある立った大きなフェースの上を トラバースする。

クラックの有る所よりは傾斜は緩いが、まだ滑り落ちそうな傾斜だ。
しかし、小川山の岩は、小さなボツボツがあり、フリクションは効くので大丈夫だ。フリクションの効きそうな所に足を置きながらトラバースする。

トラバース前半は 岩に手を当てているだけだが、後半は 前壁がアンダーホールドになってきて、ホールドとして安心できるとともに、スメアにも力(重心)をかけやすく、一安心だ。

そこから回り込む所で、
 (←)ハングした岩の下のバンドを進む。
 そこでの指導:
 「奥(山側)に入るな、動けなくなってしまう。」
 「左足を左の急斜面側に出して(体も少し出せ)。」
 「爪先は山側に向けろ。」

 足の内側ではフリクション得れない〜滑り易いのは
 クライマーの常識だが・・・体勢やや苦しい。
 工夫が必要。バンドに対してやや斜めになり、カニさん歩き気味に進む?
その上は、凹角で、奥の角がクラックだ。高さは6m程?
距離が短いので5.8〜5.9の評価だが、部分的には5.10aにしても良い局面もある。

ジャミング、レイバック、ステミング・・・状況に応じて、臨機応変に柔軟な選択が必要だ。

なかなか上手くできなくて、(確保された宙吊り状態で)上部で5回?休んみながら、登った。


 (最初のクラックでもそうだったが)ここで、
 立った斜面でのスメアをまとめておく。

 ←若干極端(理想)だが、
 高い位置で、膝を離し!てスメアしましょう。

 足が伸びた下の方ではスメアは効きません。

 (・・・でも、他の手足のジャミングが決まってないと
  足を上げづらいだよね〜・・。)

尾根筋を少し登って、ほぼピーク頂になり、終了。
60m?ダブルで、左斜面を懸垂下降した。ルンゼ部は小石が溜まっている。下で登っている人もいるから、小石を落とさないように、ルンゼを避けて下りる。

その他の指導。

猫足: ジムでも意識しよう!
 図左、足を、真っ直ぐに移動は
 ダメ。位置が正確でないし、
 ベタ足になり易い。

 図右:猫足
 上から爪先を下ろして乗る。
 正確な位置に乗れる。

*セルフビレー:
 ・私は、やっとの思いでピッチ切れ目にたどりつき、カラビナを
 アンカーにかけただけで、ほっと一息になってしまう。
 私も持っているオートロックならそれで良い。
 
 しかし、オートロックは片手でゲートを開きにくい時もあるので、
 今回はスクリューロックを持って行った。

 スクリューロックは、アンカーにかけた後に、スクリューを回してロックし、
 ロックを確認しないといけない!
 
 ・他の確保者のカラビナとの位置関係:自分の立位置と同じ順の所に
  かける。スリング同志がからまないようにするためだ。

 ・アンカー部よりは下で、スリングにテンション(=重心)をかけて
 立ったまま休む。テンション無しで立ってバランスとるより楽だ。
 体勢崩して他人に当たる危険もない。


*筋トレはしなくて良い。ストレッチをする。
 →腕力でなく、ムーブで登る。

*ジム練習
 アップ1時間 既にできたコースを、理想的なムーブを考え登る。
 本チャン1時間 出来ない課題の練習。
 クールダウン1時間 また、簡単なものを理想的ムーブで。
 
 (私は、3時間もジムに居れません、アップ1時間で体力尽きそうです・・。)

トップの確保の時:2本ロープは、トップが登っている時にロープが捻じれないように左右を合わせてATCに入れる。

        ーー セレクションの感想 −−
セレクションは、変化に富んだ色々の局面があるコースで、(我々クライミング入門者にとって?)とても楽しいコースだった。(でも、まだ こなせなかった・・。)色々たくさんの(ムーブ等の)指導も受け、有用であった。




セレクションを下りた後、山に向かって、すぐ左、少し歩いた所に(三歩尾根?)“南陵レモン”コースがある。

1ピッチ目 主に2本のコースがあるようだ。若者2人が右のやや斜度の有る(が凹凸大きいので、それ程の難度は無いだろう)方を登るらしいので、我々は左の傾斜緩い方を登った。傾斜緩く凹凸あり、セレクションに比べると、全然楽だ。

2ピッチ目 切り立った壁での右へトラバース部が、ちょっと怖い。初心者が見て安心できるようなステップ・ホールドがないからだ。

中間部に皿の縁のような曲線の幅3〜4cm・長さ30cm程のステップがある。
ホールドは、そのステップに移り易い角度にやや斜めの左手用カチ縦ホールドがある。

右手は前壁に当てるだけで、トントンとずらして、そのステップに乗り込むと、右手用の、(左手用と同じ)カチ斜めホールドに手が届く。

両足で中間ホールドに乗り、次の小さめのスタンスに乗ると、安心のアンダーホールドに届く。(その後は安心の緩やかフェース) 教室の南陵レモン左の写真は、そのアンダーホールドに手が届いた(怖い所は終わった)時点の写真だ。

3ピッチ目は10数mの緩めのフェース。登り易い(右よりの)所を登れば問題なし。登り切ると終了。60mダブルで懸垂下降した。


        ーー 南陵レモンの感想 −−
セレクション1本だけでは不満だろうと、抱き合わせた おまけコースの印象だった。

2本目のトラバース部は、切り立った壁でのトラバースで、初心者が見て安心できるステップ・ホールドではなく、見た目怖い。しかし、回り込むと すぐに終わりと知っておいて、鉛直に立って移動すれば大丈夫。技術的には、難しくはない。



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