9月前半3連休に、ミキヤツ登山教室主催の北アルプスの某バリエーションルートのツアーに参加予定であった。しかし、3連休の天気は悪く、(先々週の烏帽子岩と同じく)初日の土曜日のみ 山梨・秩父の天気は良さそうの予報だった。土曜日のみ、代替コースの小川山マルチピッチの企画に変更になった。
今日は、“セレクション”(↓)と、“(三歩尾根?)南陵レモン”とういうコースらしい。小川山エリアには、無数と言って良い程のコースがあるが、
(少なくとも初回の)
マルチピッチには、ここが
選ばれるようだ。
他コースは、
クライミング入門したての
我々には、難し過ぎるらしい。
入口から右直角に曲がり、
駐車場を越えて、右端寄り
(若干左向き)をどんどん進むと、
(←)セレクションの下につく。 |
クラックがあるので、手にテーピングをしましょう。

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(図左):まず、手の甲。指の付け根の関節の所に、(両脇の掌直前まで)コの字型に貼る。適度な長さが決まったら、1本目はザック等に貼っておき(反対側の最後に使う)その長さに合わせてテープを切って、貼る。半分ずつずらして、手首まで貼る。
(図中):手首の所から始まり、指の掌側を外側に回して、手首まで戻る様に貼る。(これも、適正な長さの最初の1本はザック等に貼り、それに合わせて切りながら貼る。)(指の間は(上に?)折って通す)
(図右):最後に、手首部をぐるっと1周半回して貼る。
(手の甲側が2重貼りになるようにする。)
(下山後):手首のテープを掌側で切断して、テープを一塊にして剥がす。
次回は、その上に同じように貼ると、だんだん しっかりしたグローブができてくる。 |
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最初は、上写真手前の大きく写っているクラックだ。高さは5m程と思うが、立っている。80°台だろうか。手足のジャミングで登る。クラックは左に少し傾いており、烏帽子岩のクラックで書いた図のようなバランスで登る。
その図と同じく、右足はジャミング、左足は岩壁のスメアを数回繰り返す。
手のジャミング:
親指入れて返すだけでは足りないクラック幅の時、
(拳でも良いが)
(←)指を立て、手を膨らませると対応できる時もある。
この方が、(岩につかまっているという)感覚的にも、
フリクション的にも良いかもしれない。 |
結構立っている岩だ。私は、左足のスメアがうまくできずに滑り落ちてしまう。スメアの足は高い位置にし、膝を離す(でないとスメアは効かない)事が必要だった(後述)。
せっかくジャミング用に盛り上げた手・・・ついレイバック気味に平手で頼りたくなる。思い直して手を膨らませた。 |
やっぱり、きれいには決まらず、ほうぼうの体で登り切った。
(途中で2回ぐらい休んだか?)
ここは、5.7って言ったかな〜・・せめて5.8にしておいて〜ほしい!
クラックは、レベル評価が厳しいな〜・・・。 |
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その後は、上写真中間部のスラブの登りである。この写真だと、15°ぐらいに見えるが、登った感じでは40°弱の印象だった。
ミキヤツ教室の小川山マルチピッチ・セレクションの左の写真の所だ。
その写真は、斜度があるように写っている。斜面の凹凸の波が大きく登り易いように見えるが、それは序盤だけで、その後は、こんな大きなうねりはない。なるべく、小さな凹みや浅い盛り上がりを見つけ、スタンス・ホールドに利用する。
指導:「(ディポットのように)指を1〜2本入れやすい所もあるが、そこでは、指に力を入れないように。指を痛める事があるから。」
(指が決まった状態で滑落すると、アンカーボルトの穴に指入れた時と同じ状況になる?)
で、どうするか?
(←)
上のステップに、(上半身を被せるように)重心移動し
下の足が浮くぐらいになったら、(上の足で)立ち上がる。
スラブでは必須のムーブだ。 |
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その上の正面に クラックのある 立ったスラブがある(上写真の上半)。クラックを登っている人もいる。終了をどすうするのだろうか? (後で教室の写真を見ると、終了点にしたいあたりに大木があった。)
我々は、その下で、右へトラバースし、
(手前S側だと高さ4〜5mの)チムニーを登った。
←両足を前後に開いて制動し、両手を背中側に
つけて 体を押し上げる。
前回の烏帽子岩のチムニーとは、手の位置が違う。
今回の体勢の方が進み易いが、ここのクラック幅は
やや広く、ニーバー気味にして休む事はできない。
クラックの幅の差等で、それぞれに適したムーブの選択が必要という事だろう。 |
その後、左へ戻り気味に登る。最初は、高さ4〜5mのワイドクラック(オフィズス)だ。
クラック幅が広いので、通常の足のジャミングは
決まらない。
(←)土踏まず付近を、多少なりとも出た所に乗せ、
足を外へ捻り、爪先の甲側を押し付ける。
(動作は違うが、甲側を押し付ける事は、普通の足ジャミングと同じ)
クラック幅が足りないので、爪先が下がり気味だ。 |
当然、手の通常のジャミングもできない。
(←)山側の右手の掌を前に岩に押し付け、
肘や肩を背中側の岩に押し付ける。
谷側の左手は戸を開く様な動作で押し付ける。
私は、またも、何度も失敗しながら、
ほうぼうの体で、何とか登りきった。
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そのすぐ上は、背丈より少し高い 立ったスラブだ。
先生は、(箱型の)スラブの上面に手を当て、スメア一歩で上面に乗り上げていた。
もう1人の生徒が、先に登った。私より一味以上 上手いし、リーチもある人だ。(オーストリア人ガイドを自分で手配し、モンブラン登頂!した事があるらしい。)
その彼が、スメアで登る決心がつかず、しばらく右往左往していた。
私は、既にワイドクラックで気後れしているし、彼の様子も見ていたので、最初から弱気になっていた。左手は良いカチホールドを見つけたが・・。
烏帽子岩に引き続き、またも!
掟破り〜!の
アンカーボルト乗り〜!
・・・。ダメな私です。ストイックでない私です。
頼れる物には、何にでも頼ってしまいます・・・・・。
(アンカーボルトの鉄板の穴に指を入れたりはしませんよ。そうすると、滑落した時に 指をチョン切られるのは知っていますからね。)
その後は、チムニーのようなフェースのようなだが、特に問題なく登れる。 |
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そのピッチを登りきると、上に続きのバンドがある(行き止まり?)が、例の正面に見えた クラックのある立った大きなフェースの上を トラバースする。
クラックの有る所よりは傾斜は緩いが、まだ滑り落ちそうな傾斜だ。
しかし、小川山の岩は、小さなボツボツがあり、フリクションは効くので大丈夫だ。フリクションの効きそうな所に足を置きながらトラバースする。
トラバース前半は 岩に手を当てているだけだが、後半は 前壁がアンダーホールドになってきて、ホールドとして安心できるとともに、スメアにも力(重心)をかけやすく、一安心だ。
そこから回り込む所で、
(←)ハングした岩の下のバンドを進む。
そこでの指導:
「奥(山側)に入るな、動けなくなってしまう。」
「左足を左の急斜面側に出して(体も少し出せ)。」
「爪先は山側に向けろ。」
足の内側ではフリクション得れない〜滑り易いのは
クライマーの常識だが・・・体勢やや苦しい。
工夫が必要。バンドに対してやや斜めになり、カニさん歩き気味に進む? |
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その上は、凹角で、奥の角がクラックだ。高さは6m程?
距離が短いので5.8〜5.9の評価だが、部分的には5.10aにしても良い局面もある。
ジャミング、レイバック、ステミング・・・状況に応じて、臨機応変に柔軟な選択が必要だ。
なかなか上手くできなくて、(確保された宙吊り状態で)上部で5回程?休んみながら、登った。
(最初のクラックでもそうだったが)ここで、
立った斜面でのスメアをまとめておく。
←若干極端(理想)だが、
高い位置で、膝を離し!てスメアしましょう。
足が伸びた下の方ではスメアは効きません。
(・・・でも、他の手足のジャミングが決まってないと
足を上げづらいだよね〜・・。) |
尾根筋を少し登って、ほぼピーク頂になり、終了。
60m?ダブルで、左斜面を懸垂下降した。ルンゼ部は小石が溜まっている。下で登っている人もいるから、小石を落とさないように、ルンゼを避けて下りる。
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その他の指導。
猫足: ジムでも意識しよう!
図左、足を、真っ直ぐに移動は
ダメ。位置が正確でないし、
ベタ足になり易い。
図右:猫足
上から爪先を下ろして乗る。
正確な位置に乗れる。
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*セルフビレー:
・私は、やっとの思いでピッチ切れ目にたどりつき、カラビナを
アンカーにかけただけで、ほっと一息になってしまう。
私も持っているオートロックならそれで良い。
しかし、オートロックは片手でゲートを開きにくい時もあるので、
今回はスクリューロックを持って行った。
スクリューロックは、アンカーにかけた後に、スクリューを回してロックし、
ロックを確認しないといけない!
・他の確保者のカラビナとの位置関係:自分の立位置と同じ順の所に
かける。スリング同志がからまないようにするためだ。
・アンカー部よりは下で、スリングにテンション(=重心)をかけて
立ったまま休む。テンション無しで立ってバランスとるより楽だ。
体勢崩して他人に当たる危険もない。
*筋トレはしなくて良い。ストレッチをする。
→腕力でなく、ムーブで登る。
*ジム練習
アップ1時間 既にできたコースを、理想的なムーブを考え登る。
本チャン1時間 出来ない課題の練習。
クールダウン1時間 また、簡単なものを理想的ムーブで。
(私は、3時間もジムに居れません、アップ1時間で体力尽きそうです・・。)
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| トップの確保の時:2本ロープは、トップが登っている時にロープが捻じれないように左右を合わせてATCに入れる。 |
ーー セレクションの感想 −− |
| セレクションは、変化に富んだ色々の局面があるコースで、(我々クライミング入門者にとって?)とても楽しいコースだった。(でも、まだ こなせなかった・・。)色々たくさんの(ムーブ等の)指導も受け、有用であった。 |
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セレクションを下りた後、山に向かって、すぐ左、少し歩いた所に(三歩尾根?)“南陵レモン”コースがある。
1ピッチ目 主に2本のコースがあるようだ。若者2人が右のやや斜度の有る(が凹凸大きいので、それ程の難度は無いだろう)方を登るらしいので、我々は左の傾斜緩い方を登った。傾斜緩く凹凸あり、セレクションに比べると、全然楽だ。
2ピッチ目 切り立った壁での右へトラバース部が、ちょっと怖い。初心者が見て安心できるようなステップ・ホールドがないからだ。
中間部に皿の縁のような曲線の幅3〜4cm・長さ30cm程のステップがある。
ホールドは、そのステップに移り易い角度にやや斜めの左手用カチ縦ホールドがある。
右手は前壁に当てるだけで、トントンとずらして、そのステップに乗り込むと、右手用の、(左手用と同じ)カチ斜めホールドに手が届く。
両足で中間ホールドに乗り、次の小さめのスタンスに乗ると、安心のアンダーホールドに届く。(その後は安心の緩やかフェース) 教室の南陵レモン左の写真は、そのアンダーホールドに手が届いた(怖い所は終わった)時点の写真だ。
3ピッチ目は10数mの緩めのフェース。登り易い(右よりの)所を登れば問題なし。登り切ると終了。60mダブルで懸垂下降した。
ーー 南陵レモンの感想 −− |
セレクション1本だけでは不満だろうと、抱き合わせた おまけコースの印象だった。
2本目のトラバース部は、切り立った壁でのトラバースで、初心者が見て安心できるステップ・ホールドではなく、見た目怖い。しかし、回り込むと すぐに終わりと知っておいて、鉛直に立って移動すれば大丈夫。技術的には、難しくはない。 |
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