奥山谷から周回する明神平・桧塚劇場
明神岳(1,432m)・桧塚奥峰(1,420m)・桧塚(1,402m)

<2007年10月31日晴れ>落王単独

 千秋社造林事務所前(AM08:48)→万歳橋横登山口(09:00)→ワサビ谷出合(09:17)→奥山谷木屋谷川出合(09:45)→大滝(10:05)→明神平への斜面(10:46)→明神平(11:17)→前山(11:27)→明神岳(11:42)→桧塚劇場(12:24ー13:31)→桧塚奥峰(13:52)→マナコ谷登山口(15:22)→車(15:26)

 前回、「劇場」から見た風景はとても素晴らしかったが、紅葉はもっと色づくだろうと思えた。天気の良い日を選んで10日後に再び「劇場」へ行くことにした。
 今回は北側からのコース。明神平を経由する贅沢な予定なのだ。
 初めて桧塚へ登った時、青田から木屋谷川に沿って千秋林道を進み、地道になった辺りに車を止めて歩き、マナコ谷登山口から登ったのを思い出す。今回はもう少し車を走らせて千秋社造林事務所前に駐車。平日なので対向車も他の駐車もない。何を勘違いしたのか自分は建物の横を川に沿って登ると思い込んでいた。早くも「迷いの神」が手招きしていたようだ。再び林道に出て暫く行けば懐かしのマナコ谷登山口。でも、今回はもっと進んで万歳橋の横から明神平を目指すのだ。登山口には一台の車。先客は早くも山へ出発していたか。フロントガラスには何枚か落ち葉が積もっていた。まだ良いじゃないか。下山後に自分の車を見れば鳥の集中砲火を浴びていたのだ。憤慨するね、全く。
 昨夜の雨で水量が多そうな水の音を聞きながら、山の中へと入っていった。


千秋社造林事務所の前に駐車。紅葉を楽しみながらのんびり散歩。

マムシ草も真っ赤に。マナコ谷登山口を過ぎ、万歳橋の手前(車のある横)から登山道が始まっている。

 初めての奥山谷コース。無事に明神平まで登れるか不安があるが、川に沿って登れば着くだろうという前回の教訓をいかしていない安易な計画(^^;)。

 
雨に濡れた道を進んでいく。谷の流れを眺めながらの道

獣道のような狭い箇所もあり、滑りやすい。何かの作業所跡なのか人工物があった。

 テープや踏み跡がしっかりしている。でも、道がやや不鮮明な箇所もあった。


ワサビ谷出合。これを上がれば桧塚へ近いが、明神平へ行く為、奥山谷へと進む。

虎ロープの急斜面を登り、今度は沢へ向かって下っていく。川のV字合流地点に下りた。

普通の登山道とは違い、ここは自然に近い道が多い。その中で人工的なものはよく目立つ。

細い踏み跡を進んでいく。大小様々な滝や湧き水があって飽きない秋の道。滝の前で大はしゃぎ!

G教授の好きそうな木。自然水路。森の赤い精霊。

何度か右岸や左岸を行ったり来たり。遂にドボン・・・やっちゃいました。冷たくて気持ちが良かった!

 道はあるけれど、谷を登るという感じ。そんなにアップダウンもなく緩やかに進んでいく。そう言えば水量が減らないな。明神平付近まで水量が多いわけがない。そう考えながら川は分かれて細くなっていった。川から離れていくと急な登りになっていく。


振り返ったり見上げたりするたびにシャッターを押してしまう。360度以上被写体。

余所見をしていると登山道は不鮮明。しかし案内やテープはある。(※現地に蜘蛛男の絵はありません)



なだらかになり、明るくなったと思えばそこは明神平。逆から来たのは初めて。


前山ゲレンデを登ってみる。3名の各単独登山者と出会う。うん?何か変な言葉表現!?

箱庭のような風景を楽しみながら前山に到着。

 季節を変えて何度か訪れている明神平。ただの通過地点としては勿体ない。しばらく美味しい風景を味わわせて頂こう。また冬にはソリ遊びをしてみたい。


尾根道を歩いて明神岳へと向かっていく。


地味な山頂である明神岳。そこに真新しい標柱が立っていた。誰?墓みたいって・・・(>_<)


さぁ、プロムナードを進もう!明神岳から桧塚へ続く人気のコース!でも平日なので静かだ。

このコース一番の目印「御神木」も健在。うっとりする不思議の森。

ありきたりだけれど、燃えるような・・・という表現がピッタリの紅葉。

この辺りから右へ進むと「桧塚劇場」への尾根。迷わず行こう!行けば分かるさ。1.2.3ダァー!

 桧塚劇場と呼ぶ表現。自分は勝手にヒキウス平から眺める桧塚奥峰や桧塚の稜線を舞台としてイメージしていたが、逆に桧塚奥峰からヒキウス平を見下ろす円形闘技場のような目線もあった事をルネさんのコメントで教わる。そう言えば円形になだらかな尾根があるような空間だ。ローマのコロッセオのような感じ。名付けて「台高のコロッセオ」か。ちなみにコロッセオ(ラテン語)は競技場を意味するコロシアム(英語)の語源だとか。
 いいねぇー、酔っぱらって転がるぜよーコロッセオ!そしてまた登ってヨッコラッセー!


コロッセオが姿を現してきた。世界の中心でイノキは叫ぶ「元気ですかー!」

雑木を抜ければ大峯山系が望める広い展望スペース。ここも良い!

あの形は大普賢かな。大パノラマを暫し楽しむ。

欠伸
(あくび)の木。庭園のような谷間。

「ブリッジツリー」と、劇場「支配人の木」がウェルカム!

劇場ではビールで上機嫌な男が一人。日除けの着いた落王特等席。

駱駝?いやE.Tのようです。もうエーってのET!?誰と交信しているのか・・・。

すっかり眠くなって、くつろぎモードのスパイダーマン。



今回は前回よりも尾根の先まで歩いてみた。笹の原からの展望を更に楽しめた。

 横になれば寝てしまいそうなので、そろそろ桧塚奥峰を経由して下山することにする。


何度見ても、何度撮っても、何度立ち止まっても飽きることのない世界。



 桧塚奥峰から展望を楽しんでいると、一人の男性が息を切らせて走ってきた。どうやら道に迷っていて、何とか此処へは辿り着けたという。記念にシャッターを押して欲しいと言うので撮ってあげると、三角点を見てくると言って桧塚へと急いでいった。
 マナコ谷登山道でピストンするつもりが変に回り道し、道が分からなくなって尾根へ無理矢理上がったそうだ。日も傾いているので一緒に帰りましょうと誘う。
 普段は奈良百遊山を登っていてあと12だという河合のオジサン。桧塚は登山道を1時間程度で簡単に登れると思ってきたという。でも迷って大変だったと話を聞きながら下山していると自分も見たことがない道に出た(^^;)。
 「そう、迷って通ってきた道がここですから間違いありません」と自信満々に断言される河合のオジサン。自分は数年前に通ったことがあるので不安はなかったが、オジサンのペースで話しているとだんだん不安になってきた。斜面を下ったりしながら何とか林道へと向かう。そして本来の登山道へ戻ることができた。どうやら山仕事の道へ迷い込んでテープが分からなくなったらしい。そこは、あまり間違いそうにないところだったが、人間、思いこみで迷うものなのだろう。自分も間違えることがあるので笑えない。
 迷っても二人だと安心だと言うオジサンと、安心できない私とで植林地帯を下っていく。すると、突然に誰も居ないと思えた薄暗い所から女性が声をかけてきて驚いた。何と登ってきているのである。モノノケにでも出会ったと思って「うわーっ」と声を上げてしまった情けない自分。どうやら女性も道に迷っているようだ。「青田発電所へ向かう林道へはどう行けば良いですか?」と言うので私たちが下山する道だと教えて一緒に下りていく。オジサンは「もう大丈夫、私たちについて来なさい」と自信満々。
 スパイダーマンの人助けと言う程でもないけれど、何とか登山口まで一緒に戻ることが出来た。あの、朝見た最初の車が女性の乗ってきた車だったらしい。結構、彷徨われたそうだ。
 帰りは「高見の水」を汲んでお土産にした。ミネラルウォーターを湧かして飲む珈琲はインスタントでも格別!

 2度目の桧塚劇場も素晴らしかった!今回は奥山谷から明神平への谷歩きも楽しめ、そして定番の明神岳から桧塚奥峰への快適なコースも歩けた。次は新緑の頃にでも同じように通ってみたい。