樹氷が降り注ぐ明神平・桧塚劇場
明神岳(1,432m)・桧塚奥峰(1,420m)・水無山(1,441.3m)・国見山(1,418.7m)

今回出会った一番の美女↑「氷の桜」
<2007年12月10日晴れ>落王単独
 土日は用事で山へ出かけられず、週間天気予報を見ながら考えた結果、月曜日が良いと思えた。朝も霜が降りる程に冷え込んでいる。樹氷を期待して出発だ。
 桧塚劇場の樹氷を見てみたい。秋の2回と違うコース、つまり奈良県側からはスタンダードな大又林道よりスタートする明神平経由を選んだ。わくわく。
だが、妙な妖怪に取り憑かれてしまった。登山者を疲労させる会話を続ける妖怪SIZUKU。頭の中で変な声がする。

「これは何の意味?」

オジョウ「これはね、危険を知らせる標識よ」
ブタ  「何の危険?」
オジョウ「ポロポロと鹿のフンが落ちているから踏まないよう気を付けるの」
ブタ  「常識だね!」

なんでやねん!
・・・と、疲れたところでレポに移ります(笑)。


以前は車で行き止まりまで通れたが、今は手前の広場までしか一般車両は行くことが出来ない。
約10分歩くと前方に白い姿が・・・と、溶ける前に急げ!


登山道は沢に沿って進んでいく。右岸から左岸、左岸から右岸へと越えて行かなければならない。
大又林道終点からの工事現場やキワダサコ谷の荒れた状態は美しくない。

 「危険」看板を越え、静かな落ち葉の道を歩いていく。道は徐々に白くなっていった。頭の中ではBGMに「SEPARADOS」が流れる。宝塚でも使われている曲だとか。

 
凍る落ち葉の先に白く眩しい世界が広がってきた。


水場辺りから素晴らしい世界が始まり、興奮しながら進んでいく。


目の前は氷の世界、だが熱い。高まる気持ちが湯気になっていく。

木だけではなく草も凍る。雪とは違って白一色でもない。白だけなのにカラフル!

クリスマスのネオンもルミナリエの灯りもこの自然の美しさには・・・ある意味、敵うまい。

山の上部だけが樹氷満開!

 明神平へ到着!雪の積もった風景を知っているが、青空と完璧な樹氷は今回が初めて。


これだけの絶景を独り占め!貸し切り状態のまま変身してポーズ。笑いが止まらない。(AM10:00到着)

美しい写真だから年賀状・クリスマスカード・ブロマイド・見合い写真にどう?(^^;)


前山ゲレンデへと登っていく。休憩もしていないのに気持ちだけで足が前へ進む。



とても言葉で表現できない。正直、ただ考えるのを止めて見とれてしまった。

ちょっと期待した富士山は見えなかった
(アンタ、それは欲張りすぎ!)

何処を向いても美術品。

また雪深い頃に再訪し、ソリ遊びしたいものだ。


「エビの尻尾」や白い道さえ見なければ吉野山の桜か月ヶ瀬の梅林かと見間違えそうな気がする。

明神岳(AM10:52)。桧塚まで50分の標識を見て進んでいく。

ダイヤモンドダストのように舞う氷が賑やかな音を立てて降り注ぐ。御神木(AM11:02)の辺りは溶けていた。

 当然ながら太陽で煌めく氷の寿命は短い。どんどん桜吹雪のように舞っていく。明神平や前山ゲレンデの鮮やかな白い世界から、静かな木々の道へと歩いていった。


テープが無くても白い道がハッキリしていて迷うことはない。桧塚に近づいてきた。



桧塚周辺は樹氷が少なくなっていた。ヒキウス平へ向かう尾根で単独男性とすれ違った。


大峯展望の原を過ぎ「欠伸の木」を過ぎれば桧塚劇場が見えてきた。


毎度お馴染み「ブリッジの木」に挨拶し、「劇場支配人の木」に出迎えられて場内へ入っていく。

いつもの席から頭が白髪になった桧塚奥峰を眺める。今回も楽しい昼の劇場。


紅葉の時期とは違う渋い良さがあった。支配人も実に絵になる。

 秋に2回訪れたばかりなのに、また通ってしまった劇場。3ルートは別々だから新鮮。また来るからね。季節を変えて何度も楽しんでいきたい。


尾根道を歩いて再び明神岳へと戻っていく。木々の色合いが優しい感じ。



プロムナードを歩いて明神岳へ戻った。さて、明神平から水無山・国見山へ進もうか。


前山ゲレンデ、明神平へ戻ってきた。樹氷は少なくなっていた。でも美しい。

日本画のような世界の中で、ただ自分の溜息だけが大きく聞こえた。

 最近、山の尖った頂上を目指すのではなく、広い大地であったり、美しい谷を歩く事の方が魅力的に思えてきている。そして平(ダイラ)と名付けられた地名に多い美しい空間を求めて各地を訪ねたくなった。明神平は素晴らしいところ。その普段でも美しいところが更に輝いていた。
 学生の頃も自然が好きで東吉野の川へドライブしていた。しかし山登りに興味はなく、滝や渓流を眺めるので十分であった。このような奥地に入ってくる車は何処へ向かっているのだろう?みんな釣りだろうかとも思っていた。しかし、その先には明神平があり、素晴らしい風景に魅了されて何度も足を運ぶ事となる。もう、何度目の明神平だろう。そんなに回数は多くないと思う。それでも昔から知っている故郷のような場所となった。


小屋の付近から雑木の林を眺めた。樹影も面白い。


本当に絵のような景色を眺めながらゆっくり歩く。全然寒くはない。

水無山から国見山への台高縦走路を行く。遠くに先ほどの桧塚も見えた。

ウシログラから振り返った水無山の樹氷。下を見れば高くて落ちそうな気がする。

氷の水晶が一面に広がっていた。国見山手前を寄り道する。
「ヤブコギネット」の伊勢山上住人さんが見つけたという湧き水「若水」を探したが分からなかった(-_-)。
そして「盆栽平」へもいつか足を延ばしてみたい。

いよいよ国見山に到着。今年の2月に大勢で雪の中を歩いて以来だ。木が茂っていてあまり展望はない。

大いに楽しんだし、帰るとしよう。日が暮れる前に。

「く」の木、「どこでもドア」の木。「羽」の枝パタパタ。


14時55分頃、明神平を下山開始。賑やかな祭から現実へ戻っていくように「白」が消えていく。

ほとんど休むこともなく、朝から夕方までウロウロと彷徨った。

 15時19分に明神の滝、15時48分に大又林道終点、15時56分に駐車場へ到着。下山約1時間


 大量に写真を並べただけで参考になりませんが、最後まで見て下さり有り難うございました。
 日の短い時間にもかかわらず、のんびりと山を歩いた。帰りは何故かプロジェクトAの曲が頭の中で流れている。古すぎるね(笑)。昔は面白いと思った映画だったけれど、今となっては何と言うこともない。スパルタンXの方が好きだったかも。
 また明神平で仲間達とワイワイ話しながら一泊してみたい。
 青空と樹氷。とっても大満足の一日。山へ行けると言う事を感謝して帰宅した。