〔素堂余話〕蕪村書簡に素堂のことが

『蕪村書簡集』武藤山治氏蔵。大魯宛(抜粋)

ちか頃無理成哉留之事、御尤と被レ存候。

拙句ニも折々有之候。

連哥者流やかましく可相申と存候へ共不妨候。

わたの花たまく蘭に似たる哉       素堂

春の水ところどころに見ゆるかな      鬼貫

老なりし鵜飼ことしは見えぬかな      蕪村

右之類はいづれも不レ苦歟と覚申候。

先頃拙句ニ

きのふけふ高根のさくら見ゆるかな

これ等は無理歟と存候へども、かまはず致置候。