
投稿者: ilkuji_99 地球を半分回って約1ヶ月の長い航海のすえに英国のウェイルズ州のバリドック
という小さな港町に着いた。州都カーディフの隣にあるこの町は田舎だが百年
経った木製水門のある歴史のある港である。上陸しても何も無いので汽車で
近所のカーディフまで遠征上陸に出かけた。昔の城が未だに残っててその前に
展開する広い草原がなにより精神的に安定感をあたえる。24時間機械音しか
聞こえない船内と比べたら天国に来たように平和そのものだった。
当時上映を始めたばかりのジェイムス・ボンド映画「For
your eyes only]を
鑑賞した。そして「エックスカリバー」も観た。「No
sex please! We are British」というドラマの題名から推測して保守的だとの話は聴いたものの、
表情が皆深刻で暗い印象を受けた。晴れた日のほとんどない天気のせいかな。
都合よくチャールズ皇太子とダイナナ妃の結婚式間近くになり、街はどこに
行っても祭りの雰囲気だった。皇太子とダイアナの顔写真のポスターが貼り付け
られてて、両人の顔写真の付いたカバン、皿、お菓子などが氾濫し、特に皇室
結婚の記念コインーが売られてるので買ったこともある。あのコイン、今は誰の
手に入ってるかな。当時ただ二十歳だった妃はもういない。そんなに華やかで
国民的な祝祭だった両人の結婚が今は一人は死亡し、もう一人はいろんな
セックススキャンダルに包まれてる現実をみて人生の虚しさを感じる今この頃だな。
ある日は一人で汽車に乗り5分程走ってたら、いきなり止まってしまう。なにか
車内放送があったと思ったらみんな早速降りてしまうので理由を聴いたところ、
IRA(アイランド人革命軍)が車内に爆弾を装置したとの情報が警察に入り、
乗客を疎開させ、その爆弾を探索中だそうだ。過激派の代名詞、IRA。日本の
右翼が「兄貴」と呼ぶほど攻撃的なテロリスト団体か。しかし彼らなりの結成
理由があるのだ。
18世紀、英国の植民地になった北アイランドの人々は農業に適当な低地帯を
英国人移住民に取られて山の中で貧民生活をしていた。主食は山間で栽培して
いるじゃが芋だけ。それを食べたり売ったりして生活していたのにある年、
大々的な凶作になってしまった。そこで約150万名のアイリッシュが餓死した
のだ。
根本的に英国政府の植民地政策に問題があると不満を持ってた人達が英国の
退去を要求したが、政府は聴かない。そこでそのリーダーの人が時限付断食
ストライキに入った。結局、要求事項が受け取られず、彼は餓死した。平和的な
方法では英国に勝てないとわかったひとたちが結成したのがこのIRAなのだ。
原則は無差別的な暴力闘争かな。面白いのは英国人に聞けばアイリッシュ人は
独立を願ってないというのだ。
話が飛んだがそのじゃが芋飢饉(英語でPOTATO
FAMINEかな)は世界的にも
大規模の民族移動の切っ掛けとなった。おおくのアイリッシュがアメリカへ
移住し、また同じくたくさんの人がオーストラリアに移民した。現在豪州白人の
3分の1がこのアイリッシュの後裔なのだ。豪州ではアイリッシュは性格が
悪いとのイメージがある。
筆者がタックシを運転してたとき、乗ってたアイリッシュもすげぇだった。
あまりにも文句おおいので一言言った。「お前らの民族は可哀相だ」と。
そしたら少し静かになったなあ。在日もそのわけか?いや、これをいうと
勘違い君が必ず出て来るからやっぱりやめよう。とにかく在英のフッカー氏の
コメントが楽しみですね。
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