船窓夜話―第17話―カサブランカ
2003/ 1/11 14:27
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投稿者: メッセージを送信 ilkuji_99

映画の舞台で有名なモロコのカサブランカに寄港することになった。
北アフリカの地中海沿岸の絵の様な都市。白い建物が多く、うみと一緒に
異国的なアンサンブルを形成していた。地理的には北アフリカだが人種、
文化的にはやはり中近東に近い。

落花生、まめなどを乾燥して売っている店が多く、あう店に入ろうとして
ドアーを押すと落花生をいっぱい入れて乾燥している大きな籠を倒してしまって
店の床は落花生だらけになった。言葉が通じないので謝るのもできなく、
そのまま帰るしかなかった。あの店のおやじ、このトピに頻繁に登場する、
ビンシン、サルないしチョンとかと悪口しただろうかな。

夕食の後、上陸に出て皮製品がいいといわれ、皮コートを全財産で買った後、
ナイトクラブに入った。しばらくしてある金髪の若い女が近づいてきて
いいかける。娼婦かと思って断ったが「自分にはお金は要らない、ただ人生を
楽しんでるだけだ」という。しかたなく一緒に遊ぶようになった。

ふたりでホテルに入った、というより引かれたなあ。部屋に入ったとだん、
女が熱烈なキス攻勢をしながら私をベッドに倒した。そしたら女性上位の姿勢で
呼吸ができないほどキスをされつづけた。一方、一手でアレを触りはじめた。
その行為を繰り返し、しばらくしてから女が私に手を出す。花代を要求するのだ。

「先、金はいらないと言ったジャンか」などいっても馬鹿にされるだけだろう
から黙ってたが、コートを買って、ホテル代も払ってしまったので金が無い私は
あわてた。財布をみて金がないのを確認した女が「待つから金持って来るよう」
にいう。立ちはじめたアレが可哀相だったので一旦女を連れて外に出てホテルの
前で再び会う約束をし、タクシにのって船に帰ってきた。

タクシ代を払った後、運転手に戻ってくるからそのまま待て」といって中から
金を持ってきたらそのタクシは行ってしまった。夜も遅く、埠頭を走る車も
ないので諦めて船の部屋で寝た。二日後、そのクラブに寄るとまたあの女が
きてなんで来なかったかと聞く。

あの女はやりたがったが、連中がいるから諦めて買い物だけやって帰ってきた。
カサブランカ。ほろ苦い思い出の都市。もう23年前の話だ。

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