シドニーブルース-6-海原の序曲-I
2003/10/ 9 18:37
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投稿者: メッセージを送信 ilkuji_99

20年前、寒さが未だ去ってない2月の下旬、筆者はシドニー行きの飛行機に乗った。豪州とは航海士時節、西部豪州の隠れ港に石炭と岩塩を載せに来ただけなのでシドニーという都市に対して情報がほとんどなかった。

シドニーに到着するととても暑くて冬用洋服を着て来て汗を流した記憶がある。まず食事が提供される旅館で荷物を解いた。一部屋に二人づつ使う古い旅館だったが大部分失業者たちが泊まっていて失業手当てをもらって旅館費を払って朝から酒に酔った姿をしていた。特異なのは、道を歩いてたら三脚をした犬をしょっちゅ見かけることだ。車が多いのでひかられ脚を無くしたケースが多い。韓国では犬がかたわなら売るか無くすけど、ここでそんなことをしたら動物愛護協会の告発により刑務所行きも覚悟しなければならない。

毎朝英語学校まで30分を徒歩で行くのに中間くらいいくと三脚の犬が必ず見守っていて避けるためにカバンをかけたまま走らなきゃならない。そしたら犬が吠えながら追いかけてくるのでもっと早く走らなきゃならない。ジョギングが要らない日常になった。なにより苦役なのは口に合わない飲食を食べるときだが、食パンに入れて食べる豆と赤いスープの匂いに吐き気がして朝ご飯を省略するのが茶版事だ。韓国の鎮海で海軍動員訓練を受けたとき出る飲食、カボチャ総菜、カボチャ汁、カボチャ焼きなど、主にカボチャを材料にした料理だけど変わって臭いのを、それでも一食三副食だというんでいうことがなかった。現役軍人はてんから缶詰を買ってご飯だけもらって混ぜて食べる。今は良くなっただろうか。

豪州にはVegemite (ベジマイト)という食べ物がある。牛乳、チーズ、エナメル食用色素、塩などを混ぜて発酵したものでトストに塗って食べるけど苦い味でなんでこんなことを食べるかと思うほどだ。しかし豪州人には食卓から抜けないほど愛用されている。これを美味しく食えれば豪州人になったといえるそうだ。20年経った今はうちの家にもおいてある。そして美味しすぎる。それでも豪州人になったとは信じない。

数ヶ月経ってから別の家を取って引っ越すことにした。韓国食品店にいってキムチを買いながらご飯の作り方を聞いてそのとおりやってみたらまま食べられる。毎朝 Cockatoo(コッカツー)という鳥が窓辺の木に座って鳴くのにそのうるささが目ざますので目覚し時計がいらない。鸚鵡に似ているが嘴が曲がって体型が大きい。頭がとても賢いそうだ。家主は弁護士だがとても粘っこい人だ。家賃は週払いだけど一日でも遅かったら部屋のドアの前に‘早く払え’と督促状を貼り付ける人だ。韓国人の感覚では細かくみえて頻繁に入ってきてはあれこれ干渉するのが嫌だったので他のところへ引っ越そうと学校側と相談した。そこで紹介されたところが豪州人男が一人で暮らすマンションだが自分の所有だそうだ。

50代くらいの人で船乗りで調理師だそうだ。主に国内港を出入りするので3―4日に一度家に来たらまた3―4日泊まっていくのだが来るたび大きなカバンに冷凍食品をいっぱい持ってくる。厨房の冷凍庫から取り出してくるそうだ。厨房長が叱らないかと聞いたところ、 Who cares?と答える。それで冷凍庫が空いたらいつでも会社側がいっぱい入れてくれるから全然気にしないそうだ。厨房長はトラックで持っていくという。大笑いをした。多分韓国の船なら始末書を書いて追い出されたはずだ。

(続き)

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