シドニーブルース-10-あるナイトクラブ
2003/11/14 17:49
メッセージ: 6016 / 6027

投稿者: メッセージを送信 ilkuji_99

職業上、日本人客を多く相手にしていたら退勤後、一緒に食事をしたり、もっと時間があれば日本人クラブに行ったりする。シドニーには日本会社支店が多いので商社駐在員たちが本社の業務視察に来た幹部やバイアーを連れて来て一旦食事を奢ってからこういう類のクラブに連れて来てカラオケをする。それ以上の接待をする会社もあるはずだが。

いわゆる水商売は人気のあるホステスをたくさん確保していてお客も頻繁にきてもらい、常連客になる。どころが、オーナーの立場では日本ではない現地で女を調達するのがかなり難しいらしく、いくら内部施設がよくてもセクシな女を、それも日本の女を充分調達できないと客足は競争業所に向うようになり、自然にあの店には女がいないと顔を背けられ、戸を閉じるケースも多いらしい。いわば女調達の手腕のいい業所は生残り、その方面に才能のない業所は戸を閉める徹底な適者生存の法則が適用する。

韓国の酒場とは違って日本クラブはルームサロン式じゃなくホールにテーブルがあちこち置いてあり、各テーブルに客たちが座り酒を飲みながらその気になると舞台に出てマイクを取って唄ったら壁に設置した大型スクリーンの映像に出る歌詞をみて皆でいっしょに唄うくらいなので韓国みたいに女さわりなどの余裕はなく、ただ傍に座った女や連中と話しながら遊ぶ程度なので韓国のルームサロンより酒代がやすい。そしたら韓国の酒代には触り代が含まれてることか。筆者もあちこち行ってウィスキーを飲んだりして残してきたらボトルキープしてくれるが、いろんな所にいってたらどこにどれだけ残ったのかわからくなることもおおい。余談になってしまったが。

問題は20代の若い女をどう続けて調達するかだが主に学生ビザやワーキンホリディビザで来た女たちを求人広告で募集、採用するのだが、いつ辞めるか知らないので年中募集するのが普通だ。ある日本人業所は女が多いことで有名だが、本当は日本の女が半分、残りは中国から来た女学生で構成され、いわゆる補充部隊の役割をしていた。中には日本のその業界で水を飲んでいた韓国人女もたまにみえるけれど。

シドニーでもかわいい女が多いことで有名な日本の店があったけど聴いた話では経営主3人の中、一人が日本にヤクザ友がいて定期的に女たちを選抜、供給するそうだ。女は日本で同じ類の業所で働いたあと、休暇を兼ねてオーストラリアに来てここの店で一年働いて帰るパタンだそうだ。

ある夜、日本人友人と二人でその店にいって飲んでいた。ホールが狭く長い構造の店だが入口の反対、即ち奥の先にあるトイレで小便をしてからドアーを出たら驚いてしまった。トイレドアーのそばに直角へ曲がったところにスペースがあり、そこにもう一つのテーブルがあるけどそこで見事なことが開いていた。

大体30代半ばぐらいの駐在員風の日本人男が真ん中の席に座っていてその男の膝の上に背を向けた姿勢で女が座って二人で性交をしていた。周りには6―7名ぐらいのもっと若くみえる連中が好奇心満々の表情で二人の情事を見つめていた。男はズボンのジッパーだけおろして取り出したはずだし女はスカートの中のパンティを抜いで結合した形勢だった。男は意気揚々の顔で後ろから休む間もなくピストン運動で女を攻略していて女は顔をうなだれて男の動きに身をまかせ連動していた。筆者は想像もしてない光景に慌ててすぐ自分の席に帰ってきたが、衝撃的な場面に唖然して同行した友に何もいえずにぼっと座ってした。5分ほど経ってから先の交接の主人公のあの女が平気にホールの中央通路を歩いていた。多分一度暴風が過ぎたようで顔はだるいがとても軽快な足取りだった。

あとで精神を収拾してその友にいったところ、まさかそんなことありえない。多分筆者の錯覚だろうといわれ、言い出した筆者が嘘吐きになった形勢だった。日本でもない豪州にきて目撃したもう一つの文化衝撃というべきか。再びそういう光景をみつけたら今度は落ち着いて、いや一緒に座って鑑賞できるか未だ自信がない。

その後も数年間商売が上手かったその店が不動産市場に物件として出たとその友に聴いて驚いた筆者が理由を尋ねたところ、女調達担当していた経営者の一人が辞めたあと、女が少なくなり自然に客も切れたそうだ。それで売りに出したそうだ。あとで日本での水商売で育った若いママが引き受けて今も経営している。一度飲みにいったらば以前のようにかわいい子がいっぱいだった。 多分そのママも自分なりの女調達に一見識がありそう。しかし以前のそういう名場面をもう一度観れるか、それとも自分が直接同じ場面を演出してその店の伝統として固めるのはどうかとも考えてみたが正直、勇気がない。

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