宮部みゆき 『クロスファイア』上・下巻
光文社 カッパノベルス 1998年10月 
ISBN:上巻 4-334073131 下巻:4-33407314X


このところ宮部氏の作品ばかりをあさるように読んでいます(^_^;)
この作品も先日読んだレベル7同様最後の最後に大どんでん返しが来る小説でした。まさかこういう終わり方をするとは思わなかった…。

この作品は映画化されたことでも有名ですねぇ…私はまだ見ていないので是非見てみたいです。ずいぶん前ですが瀬名氏のパラサイトイブを読んだときも同じように映画を見たいと思い見てみたのですが個人的にはいまいち…といった感じだったのでどうしようかなぁ?と迷っていたりします。
やはり小説→映画というのはどこかしら欠落してしまいますね…。もちろん小説には小説のおもしろさがあり映像作品には映像作品のおもしろさがある。これは確かなことだと思います。きっと私は映像で見るよりも文字で読むことの方が感じ取るものがたくさんあるとのでしょう。

法律で裁けない悪。この存在を処刑している女性が主人公ではありますがやっぱり女性が読むのと男性が読むのとでは感想が変わってくるだろうなぁ…。個人的には報復殺人は報復殺人を生み悪循環を生み出すことであろう…なんて思います。私は身内を殺されたり本気で殺してやりたいと思うような存在にまだ出会ったことがないのでこんな事をいえるのかもしれませんが。
ただこの主人公の女性、淳子の寂しさみたいなものはすごくわかるなぁ…って思いました。人を信用できないと言うか、信用していない。そのことから進んで孤独に生きてきた女性が初めて心を許せる男性と出会う。(この先はネタがばれちゃうので書かないことにします(^_^;)そんな淳子の気持ちとかこの人のことを私ならきっとわかることができるって最初に思う気持ち。よくわかるなぁ…って思いました。

現実問題としてそう言う風に思っても結局の所慣れてしまうことにより忘れてしまったり薄れてしまったりするものです。そのときどんなに強くそう思っても仕方のないことなんですよね。きっと。

下巻の一番最後にこんな言葉が書いてあります。

「幸せというのは、いつだって点なんです。なかなか線にはならない。それは真実も同じですがね。」

なんだかもっともだなぁ…って思ってしまいました。
終わり方がしんみりなだけにすごく心にジーンってかんじです(^_^;)
自分の思うこと、幸せだと感じること、これはいつだって真実なんですよね。本当にそう思う。でもいいことも悪いことも点なのかもしれません。楽しい思い出も点であるように喧嘩して怒ったことも泣くほど悲しい思いをしたことも点なんだと思います。良くも悪くも人生点の集まりかな?そう思うと寂しい反面救われたほうな気持ちになるのは私にとって楽しいことよりも辛いことのが多かったってことなのでしょか?(苦笑)

さて…今回のクロスファイアですが今月の新刊で文庫版が出ました。光文社かな?たぶん10月の新刊です。ちなみに私はブック○フで上下巻各100円でゲットしました☆新書サイズがイヤでなければおすすめです。

2002年10月26日

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