島田荘司『異邦の騎士』
講談社文庫 1991年12月 ISBN:4-06-185044-X
読み始めたとき「おや…宮部みゆきの『レベル7』に似てる…」と思った人多いのではないでしょうか??『レベル7』を後で読んだ方は逆に感じるのでは?
そして記憶喪失から始まるお話ってもしかすると王道なのかなぁ…?などとちょっと思ってしまいました(^_^;)
しかしながら…この作品もおもしろいです。
記憶喪失の主人公が事件に巻き込まれていく…ごく一般的な普通の生活を送っている私たちには実に魅力的な題材です(笑)そして作者の島田氏も文中、御手洗氏の口を借りて記憶喪失になった人は交通事故などというありきたりな過去よりもなにか事件に巻き込まれたのではないか…という事を期待するといったことを書いています。なんだかわかるような気がしますね…自分の身に何かが起きるとちょっと犯罪めいたことに巻き込まれてたりして!!なんて期待しちゃう気持ち…(^_^;)
何もないが一番いいんですけどね〜。人間ありきたりの生活ではどうしても「飽き」というモノがきてしまう…悲しいことです。
さてさて…作品自体はすごくおもしろいと思いました。
単に記憶喪失モノがすき…というだけな気もしないでもないのですが…結構込み入ったストーリー、そして悲劇的な最後だと思います。そして御手洗シリーズを一つでも読んだことのある人だったら最後の最後を読んでびっくりですね(笑)
私は何となく予想がついていたので「ああ、やっぱりそうなのか〜」なんて思ってしまいましたが…(汗)
しかしながら御手洗君の語りの部分がほかの作品よりもずっとずっと少ないので彼のタネアカシが好きな人はちょっと苦しいかな…主人公の男性の気持ちをたくさん書いてるんで推理小説と言うよりはなんだか事件の外堀から埋めていく恋愛小説兼推理小説って感じなのではないでしょうか(^_^;)
私としてはこの作品は一つでも島田氏の「御手洗シリーズ」を読んでから読むことをおすすめします(^_^)この作品を最初に読むよりも「おぉ〜〜〜」と思って最後に「おもしろかった〜」と思えるんじゃないかな?と思います。
実はこの作品…図書館で借りて読んだのですが借りる前に「どうしようかな〜あんまおもしろくなさそうだな〜」なんて思いました(汗)借りてよかったです(^_^;)