本当の居場所       郭図


うそっぱち。

本当の気持ちは違う。

話したくない。

喋ると自分の気持ちとは違う言葉が出るから。

言いたいのはもっと別のこと。

許してください・・・。

彼と最後に会ってから、もう1ヶ月が経つ。次はいつ帰ってくるかわからない。

もう帰ってこないかもしれない。

 早く帰ってきてほしい。やさしい言葉をかけたいから。

もう帰ってきてほしくない。ひどい言葉をかけてしまいそうだから。

 彼が警備隊に行くと決めた時から、私は何をしてきたのだろう。彼の帰ってくる場所は、ここしかないはずなのに。なぜその場所を奪うようなことをするのだろう。

ごめんなさい。ごめんなさい・・・。

戸の開く音がする。彼が帰ってきた。私は何と言えばいいのだろう。

「おかえりなさい。」

それでいいのかな。

 玄関に出る。

――コトリ―― 
冷たい箱を置く、かわいた音がした。

彼の遺骨が帰ってきた。





 〜雑感〜
 小説の製作を依頼すると、20分で作ってくださいました。
 私は、読解力が不足しているため、この話の奥底に流れる何かをはっきり掴むことが出来ませんが…。
 妙に情景が浮かぶのは、私だけでしょうか?