ふるさとの景色 |
私の故郷は富山です。富山を想う時、まず立山連峰を思います。中でも私の一番好きな景色は、生家の庭から見る 冬晴れの日の雪の立山連峰です。特に、夕日を浴びた山並みは浄土の光明にさえ感じます。 高校二年の春、初めて頂上に登りました。今では観光バスが走っていますが、当時は登山も二日がかりで、中腹の弥陀ヶ原 までは何時間もかけて歩いたものです。弥陀ヶ原から見る夜の富山市街は、まるでダイヤモンドをばら撒いたかに思え、 十七歳の胸をときめかせたものです。 あれから四十年近く故郷を離れ、今では都会の空気に心まで染まってしまっている私に、時々帰る故郷は暖かくそして懐かしく、 いつも気持ちを原点に引き戻してくれるようにさえ思えてくるのです。 私のふるさとは富山です。