強い人間は、弱さをさらけ出せないだけなのかもしれない もしかしたら、本当に強い人間なのかもしれないけど、 それでも、寂しさをなにかで埋めようとする。 それは、仕事であったり、趣味であったり・・・・ ボロボロになるまで弱さを見せたがらない それが例え、恋人であっても 【ココロノ隙間】 「あいつはさ、人に弱さを見せないからね・・・」 「・・・うん」 長瀬と久々に遊び、そのまま家で夕飯を食べたあと、いつの間にか話の話題は、 光一のことになった。 最初はギターを弾いたりしていたのだが、ぽつりと剛が言った言葉がキッカケだった。 「光一、寂しいんかな?」 確かに、最近の光一は、寂しさを仕事で紛らわせているようにも見える。 光一は、そんなに強いわけじゃない。 強く見えるだけ・・・。 努力して、頑張って、限界までやる。 だから強く見える。 でも、本当はそんなに強くないのだ。 弱さを出せない光一。 強がって、自分は弱くないと思い込もうとする光一。 自分でも分かってるはず・・・。 でも、どうしようもない 自分にだけは、弱さを見せてくれてもいいのに・・・。 そう剛は思う。 受け止めてあげたい。 受け止めてもらうだけじゃなく、自分も光一の全てを受け止めてあげたい。 そう思うのは、我がままなのだろうか? 「そんなに頼りにならへんのかなぁ〜?」 呟いてみる。 「そんなことないっしょ?」 長瀬が言った。 「だってさ、そばにいるだけでも違うんじゃない?安心するっていうかさ、 つよちゃんだけには光一も甘えてるとこあるし」 「でもなぁ〜・・・」 「そうやってさ、ちょっとづつだけど・・・あいつなりに弱さ出してるんじゃない?」 「・・・そうなんかな?」 「うん、あんまりそう感じないのは、つよちゃんが本人だからだよ。 第三者から言わせれば、そうだと思うけどな・・・」 それに、もちろんつよちゃんだけが知ってる光一も居れば、 俺だけが知ってるとこもあるんだろうし・・・。 そう言って、長瀬は笑った。 確かに、そうかもしれない・・・。 自分の知らない光一、一体どんな顔をするんだろう・・・? それを知ってみたい気もするけど、 知らないままでもいいかな?とも思う。 寂しさの見せ方が人とはちょっと違っても、 きっと少しずつ出してるんやね。 それに気付いてあげられたら、きっと僕も変れるような気がする。 今度会ったら、抱き締めてあげよう。 抱きしめるより、きっと抱き締めてもらいたいはずだから・・・。 早く会えるとええな・・・。 そう決めた剛の心に、少し暖かい風が吹いた ***End****