「オレ・・・・光一の唇結構好きやねん」 俺の唇をなぞりながら剛がそんなことを言った。 「なんちゅうの?こう、キスするときに包まれる感じ?あれオレ好き」 「そうなん?」 返事をしながらも、早速好きだと言われた唇を近づけてやる 「・・・うん・・・」 キスをしながら思うのは、俺もこいつの唇が好きだなということ。 唇は性感帯なんてよく言うけれど、 実際そうなのかもしれない。 だからと言って、唇からの刺激はそこまで身体を煽るようなものではなく お互いの気持ちを少しだけ高揚させるような快感。 それが意外に心地よかったりして・・・ そりゃまぁ俺かてオトコですからね、 好きな相手とキスしてたらムラムラっちゅうか、そういう気分になってもおかしないんやけども でもまぁ、今日はキスだけでもいいかな〜なんて珍しく思ったりもして。 俺らしくないかな? でも、そんなとこが結構好きやったりするんやろ? 唇を離すと、好きって言ってなんて言うから、 あまのじゃくに「嫌いの反対」なんて言ったりして。 「お前は小学生か」って笑われたりして。 そんなたいしたことない日常が、すごく愛しく思えたりする。 なんか今日の俺変やなって思ってたら、剛に「今日お前なんか変やで」って言われた。 「そっか〜?」なんて口では返すけど なんでそんな鋭いねんなんて考えてみたりして。 忙しく駆け抜けてた毎日が1ヶ月の舞台と共に終わり、 少し余裕の出来た時間と心。 仕事はもちろん好きやけど、 ゆったりと過ごすこんな時間も、案外たまにはいいもんやなって。 どうせすぐに忙しくなるんやろうから、今のうちにまったりしとくか〜なんて、 そんな掛け声と共に立ち上がった剛を見ながら、俺はそのままソファーに寝転んだ。 これが俺等流の休息時間。 ***end***