+(レンアイ)現在進行形+ 2人が出会ったことは、もしかしたら間違いだったのかもしれない。 だけど、もう戻る事は出来ない。 この場所に導いたのは多分僕。 そして、もう戻れなくさせたのはきっと君。 何かが、僕等を動かしていく・・・・・。 今は休憩中。 帝劇の稽古場。 オレは溜息を吐き出して、携帯をテーブルに置いた。 「彼女さんとケンカでもしたんすか?」 オレの様子に気付いた翼が、そう声を掛けてきた。 「いや、そんなんとちゃうけどな」 自分で言ってから、バレバレだと苦笑した。 久しぶりに声を聞くことができたのに、 些細な事でケンカした。 疲れてて、返事も曖昧やったんやと思う。 多分剛も疲れてて、「せっかく話とんのに聞いとんのか?!」って・・・。 それにオレがちゃんとフォローして答えてやれば良かったのに、 「せやったら掛けんでええやん、電話」なんて、普段だったら絶対に言わないような、ケンカごしの態度で、最悪な言葉をぶつけてしまった。 仕事に関しても、もっとちゃんとやりたいのに、 気持ちに身体が付いていかなくて、はっきり言ってイラついてた。 本当は嬉しかったのに、剛に当たってもうて・・・。 電話を切ってから、なんで俺等こんなことでケンカしてんのやろって・・・。 めっちゃ、あほらし・・・。 はぁ、空回りしてんな、オレ。 さっきの電話で、仕事も恋人も、最悪な状態。 ・・・なんか疲れた。 オレ自身が最悪な状態で休憩が終わって、 また稽古して、気になるとことか直してく。 その繰り返し。 好きな仕事やねんから、楽しいはずやのに、さっきのことが気になって、余計に集中出来ない。 疲れてるなぁ、オレ・・・ちょっと弱音吐きそうかも・・・。 それから何時間か経って、今日の稽古が終わり、後は帰るだけ。 愛車の運転席に乗り込み、携帯の着信を確認した。 すると、剛からのメールが、ちょっと前に届いていた。 【さっきはごめん。  疲れてるの分かってんのに、あんな風に言うてもうて・・・。  怒ってるよな?  でも、直接あやまりたいので、このまま光一の部屋に向かいます。  待ってるから・・・。 】 それを見たオレは、一気に力が抜け、安堵した。 ホンマ、剛とのバランスが崩れると、オレの生活の前面に影響してくるから。 弱いなぁ、オレ・・・。 携帯の画面を見つめてから、返信メールを打ち始めた。 【もう怒ってへんよ。  さっきはオレもごめん。イラついとった。  家で待っててくれるんやろ?すぐに帰るから、待っとけよ!!】 そんなメールを送った彼は、 真夜中の道路を、恋人の待つ自分の部屋へと向かって、走り始めた。 ***End*** SHOCKの稽古のころの話なんで、ちょっと古いですが、 見逃してやってくださいね。