緊急でないと判断し、心に余裕がある場合は、2、3日この方法をやってみて下痢が止まるかどうか確かめて下さい。ただし心配性な人にはお勧めしません。また、子犬や子猫もこの限りではありません。
犬猫の下痢には、ストレスが加わった場合や、人と同じように腐ったものを食べてお腹をこわす、といったような場合の下痢も当然あります。与えているドッグフードやキャットフードがドライの場合、わりと見逃しがちなのが賞味期限です。特に梅雨から夏場にかけては、古いフード与えてお腹をこわしてくる子が多くなります。また、ドライフードを紙袋などに入れてみるとよくわかりますが、結構脂肪分を含んでいます。脂肪は古くなると酸化してしまい、体にとってよくありません。最低でも1ヵ月で食べ切るぐらいの袋の大きさのフードを買って下さい。賞味期限は開封前のものなのでそれもお忘れなく。
さて、そのような「単にお腹をこわした」タイプの下痢の場合、あるいは病院でそのように診断されて病院から薬をもらって帰ってきた場合、自宅での処置で治ってしまうことがよくあります。病院で出される薬もそんなに強いものではなく、回復の助けになるものであることが多いかもしれません。このような場合自宅で一番最初にやらなければいけないことは、食餌をストップさせることです。吐いたりしていない場合は、水はあげてもかまわないでしょう。人でもお腹をこわしたらしばらく食事をとらないのが一番です。おかゆなどはある程度落ち着いてから考えることです。動物の場合も同じで、24時間から48時間は止めてみて下さい。そうすることで腸が自然に休まり、自分で回復することもあります。下痢が止まると今度はしばらく便がでなくなることもあります。48時間以上食餌をあげないことはないようにしてください。48時間食餌を止めても下痢が止まらない時はすぐに病院へ行って下さい。くれぐれも下痢が止まるまで何日も御飯をあげないなんてことがないようにして下さい。
下痢が止まったら、食餌を少しずついつもより回数を多くして与えます。その時の食餌はゆでたジャガイモ、白かゆ、カッテージチーズ、ゆでたササミ、牛の赤身、ヨーグルト(発酵乳)、などを与えます。これらはいわゆる脂肪分の少ない食餌で、考え方は人の場合と一緒です。下痢が完全に止まったら、食餌は徐々にもとも食餌に戻して下さい(当然食物アレルギーなどではない場合)。いつまでもこのような脂肪分のない手作りの食餌を与えていると、今度は栄養不足になってしまうので注意して下さい。
下痢をしている間は、ジャーキーなどのおやつはもちろん、牛乳やチーズ、バターなどは与えないようにし、
ドッグフードも処方食以外は食べさせないようにしてください。下痢に対応する処方食もあるので、
使ってみたい場合は病院に相談して下さい。下痢の時にふだんあげているフードをあげないほうがいい理由は、
脂肪分などの理由のほかにもう一つあります。下痢の時の腸はいたんでいるので、
蛋白質や脂肪を大きな形のまま吸収してしまうことが考えられ、 普段のフードの中に入っているそういった栄養素をそのままの形で吸収してしまうと、
それがアレルギーの原因になることがあります。 簡単に言えばそのフードに対してアレルギー反応を示すようになってしまう可能性があり、
今後下痢が治ってもそのフードを与えられなくなってしまうことになりかねかいからです。
普段自家製の食餌を与えている場合は、逆に下痢の時は下痢用の処方食を与えた方がいいかもしれません。