※ドンパッチおじさん※

mamisia小学校5年生の話。
当時、地元の小学生では有名な「ドンパッチおじさん」と呼ばれる人がいました。

彼は、荷台付きの自転車に乗ってる子供を見つけては
巧みな技で勝手に後ろに乗り込み、当時大流行だった「ドンパッチ」というお菓子を食べつつ
自分の目的地付近まで運んでもらう。

子供達も、ドンパッチおじさんを荷台に乗せると次の日の
「英雄」「羨望のまなざし」「その日の話題の中心」
になれるとあって誇らしげにオジサンを運んだ。
しかも、そのオジサンはドンパッチを食べながら、オリジナルの「ドンパッチの歌」まで歌うのだ。

 ひとぉ〜つ 食べたらドンパッチ #パチパチパチパチ・・・(ドンパッチを食べるてはじける音)
   ふたぁ〜つ 食べたらドンパッチ #パチパチパチパチ・・・
  みぃ〜っつ 食べたら・・・♪


そのまま目的地に着くまで数字はどんどん増え続ける。
「俺、40まで数えられたんだぜぇ〜」
と自慢するものまで出てくる始末。

オジサンは自分の思った道を外れてくると礼のひとつも言わずサッと降りていく・・・
いわゆる「変なオジサン」ですね。とにかくドンパッチとともにそのオジサンはかなりブレイクした。
 補則:「ドンパッチ」を知らない方には分りにくいかもしれないが
    食べると口の中でパチパチはじける、たいしておいしくも上に
    ちょっと口の中が痛い迷惑なお菓子である。


ある日・・・

男の子「日曜日、サッカーの試合あるんだ、来いよ」
mamisia「いっ、行くぅ!絶対応援しに行くから!!!」

その2年後、私にとって「記念すべき初めての彼氏」となる男の子にサッカーの試合に誘われ、
mamisiaはウキウキで隣の小学校までチャリで向かいました。
私の頭の中は”サッカーをするあの人”で頭がいっぱい ・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・ポワァァァン・・・

その時!
ふと、目の前に現れた全身茶色ずくめの怪しいオジサン
手にはドンパッチ オレンジ味

キタ━━━━(゚∀゚)ノ━━━━!! ドンパッチおじさんだ!!!

あの様子だと、チャリ子供を探している。
そしてmamisiaのチャリは荷台付!きっと今のターゲットは私だ!!! 
段々近づいてくる …o(; ̄_ ̄;)oドキドキ♪
そして、私の荷台に体重をかけた!!!





グゥワッシャ〜〜〜〜〜ン!!!!




ものすごい音と共に、私とオジサンは絡まるように地面へ転がり落ちた・・・


そう、私は二人乗りが出来なかったのだ。
明日のヒロインを夢見るあまりそんな事などすっかり忘れていた。

オジサンはすぐさま立ち上がると、
転がったまま呆然としている私に
「チッ!!!」
と舌打ちし、去っていった・・・
+
ミーシャ