ワクチンとは、病気を起こさないくらい弱めた病原菌や死んでしまった病原菌を
体内に摂取することにより、感染症を疑似体験させて、免疫を得るものです。
今日現在、日本で接種が勧められている犬のワクチンには、
単一で行われる狂犬病のほかに、5種・7種・8種の混合ワクチンがあり、
パルボ・ジステンパー・コロナ・ケンネルコフ・レプトスピラ・犬伝染性肝炎などの
感染症予防が可能といわれています。
ここでちょっと? そんなにたくさんのワクチンを1度に接種して大丈夫?
少しワクチンについて勉強してみませんか?
ワクチンは、大きく2種類に分けられ、弱毒性生ワクチンと不活性化ワクチンが
あります。
弱毒性ワクチンは生きている病原体の毒素を弱めたもので、体内で軽い炎症を
起こして免疫を与え、一回の接種で比較的長期にわたって効果が持続すると
言われています。
一方不活性化ワクチンは、培養したウィルスを精製し、ホルマリンなどで
感染性を抑えたもので、生ワクチンに比べると、免疫持続期間は短くなります。
不活性化ワクチンの方が弱毒性生ワクチンよりは安全と言われていますが、
免疫反応の効果を強めるためにアルミニウムなどのアジュバンドというものや、
病原体を不活性化するためにホルマリンなどを加え、そのほかにも
動物性タンパク質をまぜるため、副作用が起こらないわけではありません。
次に、接種方法として、混合ワクチンと単一ワクチンがあります。
一般的には、手間がはぶけ安価である混合ワクチンが使われますが、
あまり多くの抗原を一度に接種すると、あるワクチンが他のワクチンの
免疫反応を抑制してしまうのではないかと議論されています。
やっぱり!
ここから、ワクチンの問題点をまとめてみます。
まず、ワクチンの有効性について。”ワクチンブレイク”といって、
ワクチンを接種したにも関わらず、その感染症にかかってしまうことが
あるそうです。
原因はさまざまで、犬種により免疫反応に差があること、接種時に
犬がすでに感染していたり、薬剤の投与中であるなどの問題をかかえている
場合があることが考えられます。
次にワクチンの副反応です。接種後15分以内に起きることが多い
アナフィラキシーショック(低血圧症のショック)は良く知られていますが、
その他アレルギー反応を起こしたり、関連性が明確ではないものの、
慢性疾患の一因にもなっているのではないかといわれています。
そして、驚くべきことは、免疫持続期間に関する問題です。
米国のDr.Fred Scott(コーネル大学)の報告ですが、ワクチンの毎年の
接種にはなんの科学的根拠もデータもないというものです。
毎年というのは”便宜的・とりあえず”ということなのだそうです。
それでは、どうしたらよいのでしょう?
私たちは感染症の予防のため、当然のごとく毎年犬に混合ワクチンを接種
します。狂犬病以外法的に義務付けられているわけではありませんが、
”しつけ教室”の参加条件になっていることもめずらしくないほど、
日本では一般的なことになりつつあります。私の認識でも
それは怖い病気を予防してくれるたのもしい薬でした。
ところが上記のような問題をかかえていることがわかってきたのです。
現実的にはどう対処したらいいのでしょう? ワクチンについて
詳しい獣医さんにめぐり合うことができれば、そこでワクチンプログラムを
作ってもらうのがベストかもしれません。でも、おそらくほとんどの獣医さんが
毎年の接種を勧めることでしょう。
3年毎説の動きもあるとはいわれていますが、それが公式見解となるまでには
時間がかかるように思われます。毎年の追加接種は必要ないのかもしれないと
考えつつ、しなかったために起こりうるリスクがどれほど大きいものなのかも
わかりません。
私は今年もワクチンを追加接種しました。
できるだけワクチンの数は抑えましたが・・・・
ただ、必ずしもそれで感染症を完全に予防することはできないことは
自覚しなければなりませんし、むしろそれによる副反応を考慮して、
接種時にはわんこの健康を細心の配慮で確認することを心がけるつもりです。
そして、さらに重要なことは、日ごろから免疫力を高め、病気にもまた薬にも
負けない体をつくっていくことだと思います。
結論はだせませんが、このような知識を得た上で選択することが大切だと思います。
ご意見がありましたら、どうぞご連絡下さい。
ワクチンについて思うこと