ある雪の日。うちの庭に一台の車が止まった。前の道は車が一台通れるくらいの幅しかない。通り抜けるには、うちの庭に入り込まねばならない。いつものことだと気にもしなかったのだが、その後子犬の鳴き声が聞こえてきた。
我が家の車の下で、うずくまっていた小さな子犬。それがマメちゃんだ。
当時のマメちゃんは、耳がたれていておとなしそうな子だった。まるで、シェパードのように賢いそのまなざしにすっかりメロメロになってしまった。しかし、それが大きな間違いだった…。
その頃の我が家には、まともな電気コードはなかった。というのは、全てマメちゃんがかじってしまったからだ。ガジガジのその姿に、涙をのんだ。怒っても、無垢な瞳で見上げるその姿に、もう誰も手を挙げることも出来ず、大声を出すこともできなかった。私も大切にしていたマンガをかじられて、枕をぬらしたこともあった。
そんなわがままいっぱいなマメちゃんだったが、チャゲは容赦なかった。
チャゲはちび助は大嫌い。だから、チロのように面倒を見るなんてことはしなかった。むしろ、近づいてこないように威嚇していたくらいだ。そのせいか、マメちゃんはひどくイヌを恐れるようになってしまった。
現在2歳のマメちゃん。そのいたずらっ子ぶりは未だに健在だ。
先日も、食卓テーブルにあった塩ジャケを一皿ぺろりと食べてしまったところだ。以前は怒られなかったが、今は妹が容赦なく叱りつけている。そのため、妹を一番恐れているようだ。たいていは、私の側にいる。私は怒らないから。まったく、そんな要領はどこで身につけたのやら…。
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だるくて、やってらんないよぉ〜 そんなこと、考えているのかも? |