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犬たちは、目新しいものに対しては、まず、鼻をクンクン働かせますよね。 犬は鼻が利く。人の気持ちも鼻で読む。 いろんな人間に出会って、その人たちのその時の感情を匂いで察知する。その積み重ねで人を信じたり疑ったりすることを覚えるのかもしれない。 だとすると、「社交性を身につけるためにいろんな場面でいろんな人間に会わせる」ということは、やはり“正解”と言えそう。 人見知りするからと言って、外に出さないことは、社交性の芽を摘むことになる。かと言って、嫌がる犬を無理やり他人に接触させて、恐怖心をあおれば、「怖い!イヤだ!」と言う気持ちばかりを強くしてしまう。 犬に話しかけたり、触れたりしなくても「ただ、同じ部屋にいるだけ」とか「散歩中に飼い主と通りすがりの人の会話を聞いているだけ」でも、社会勉強になるわけだ。そこにいるだけで、犬はその人の一つの匂い「匂いA」を読み取ることが出来るんだから。人見知りする犬は「匂いA」が「安全」か「危険」かを知らないだけかもしれない。 まずは、犬に興味を示さない通行人や人混みを遠目に見せることから始めてはどうかな?「あそこに人間がいるぞ。でも、ボクに気付いていないみたい。たぶん、こっちに来ないよね。何もしないよね。大丈夫そうだな…」と犬は考えると思う。それを度々繰り返せば、その人間たちの敵意が無い「自然体の匂い」を「安全・無害」と覚えてくれそうな気がする。もちろん、一緒にいる飼い主が自然体でいなくては何もならないけど。(笑) こう考えていくと、私自身が道で知らない犬に会った時もむやみに近づくことは避けなくちゃいけない。もし、その犬が人見知りする犬だった場合、私の「匂い」を「安全」と理解出来ないかもしれない。そうすると、「匂いA=敵意が無い匂い」なのに、その犬は「匂いA=いきなり近づいてきて怖かった」と記憶してしまうかもしれない。 犬が好きな人の多くは、「犬をなつかせたい」という欲が少しはあると思います。私はあります…(笑)。それは犬の人見知り度を判断してから、実行に移さなければいけませんね・・・(^^; 文中の「匂い」を「気持ち・心」に置き換えても結構です。 |
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2002年12月17日 00時01分48秒
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「噛みつく心理」の続編です。今回は、飼い主に噛みつく場合について、一つの視点から書いてみます。 犬と暮らすとわかると思うけど、犬は一人一人の人間を区別してる。飼い主は、犬にとって何だろう?ボス(雇い主)、親、祖父母、自分と同ランクの同居人、食事係、散歩係、子分…いろいろ考えられる。小さな子供なら、犬にとって「守るべき者」、「気晴らしの対象」にもなりうる。 この中で、飼い犬に噛まれる確率が一番少ないのは、「ボス」だろうね。この人に歯向かったら、食いっぱぐれる―ってこと、犬は知ってる。 「親」だったら?これも噛まれる確立は少ない。けど、親に歯向かう子供なんて、ザラにいるよね。それでも、親(飼い主)なら自分(犬)にとって、大切な頼れる存在である事も間違いない。たまに反抗することはあっても、甘えたり頼ったりする事のほうが多いと思う。親たる飼い主は、犬が反抗した時(噛み付いた時)にひるんではいけない。出来れば、毅然として「そんな子に育てた覚えは無い。そんな子はうちの子じゃない。勘当だ。」ってくらいの確固たる意思で冷たく突き放して過ごすのがいいと思う。そうすれば、「親」は「ボス」にもなり得る。「問題行動は、無視が一番効く」というのは、そういうことじゃないかな。もちろん、エサと水は与えるけれど、犬の誘いに断じて応じてはいけない。犬が飼い主の静かな怒りを感じ取る前に、遊んだり、声をかけたり、笑顔を見せたりすると、「親」の立場が無くなる可能性だってある。この辺は、人間を育てるより、ずっと簡単でしょ。犬たちは繊細な面もあるけれど、人間よりはずっと前向きで逞しい。冷たくされると、振り向いてもらおうと努力をするよ。そこが可愛いところ。(笑) 「同居人」待遇ってのは、独り暮らしではほとんどない。猫ならいざ知らず。これは、実はあまり問題がない。お互いに深く関わろうとしないから、媚びる事もなければ、言う事聞かせようとも思わない。陽気な犬なら、時にはじゃれる。静かな犬なら、挨拶程度。ただ、ボスや親に問題が発生した時、代わりに言う事を聞かせるのが難しい。無理をすれば簡単に噛まれると思う。普段は問題無いが、イザという時に困る位置、と言えるかな。 「祖父母」っていうのは、現実にありがちなパターンじゃない?そう、ウチのおじいちゃんとジェイ君みたいに…(^^; ジェイにとって、私がボス、親、または同居人で、おじいちゃんは「おじいちゃん」のまま。遊んでくれて、優しくて、めったに怒らなくて、でも、たま〜に怒られるとちょっと怖い。そして、かなり甘えられるのもわかっている!おやつをもらう時なんかね(笑)。だから、信頼し、よく懐く。ジェイ君は(今のところ)唸るだけで噛むことに目覚めていないけど、犬によっては、わりと噛まれる危険がある位置だと思う。 そして、この「祖父母」からかなり近いのは、「世話係・子分」待遇じゃないかな(笑)。子犬が思春期を迎えて、自分の地位を上げようと試みた時、「祖父母」は一気に「子分」に成り下がる可能性が大! 犬の可愛さに屈して媚びてしまいがちなのと、犬の反抗に驚いてひるんでしまう場合が多い。噛めば言う事聞くと思って、“噛みつき”を乱用し始めたら、それは「子分」待遇でしょう。(TーT) 漠然とした書き方ですみません。ただ、私は、飼い犬に「噛まれないようにする」、あるいは「噛み癖を改善する」には、飼い主が「ボス」、少なくとも「親」の位置を確保するに限ると思うのです。その具体的な方法は、とてもこんな小スペースで書き切れません。100通りはケースがあるでしょう。何しろ、犬と飼い主は、皆、違う性格を持っていて、違う反応をしますからね。 「噛みつき」は、問題行動の中でも改善に知識と経験が必要なものだと思います。「甘え噛み」程度なら、本やネットの改善方法で役立ちますが、攻撃的な場合は、専門家に具体的なケースを示して善処したほうが良いでしょう。雄の場合は、去勢手術も考慮すべきだと思います。 |
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2002年10月20日 01時49分47秒
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犬が人を噛むケースはさまざまなので、改善・防止策もさまざまです。今回は、その時の“犬の心境”に限って書いてみます。 まず、基本は警戒心の表れ。「痛いから触るな!」と「怖いから触らないで!」という犬の意思表示。これは人間なら「正当防衛」に当たる。この場合は、噛む前に「唸る・震える・逃げる」などの行動があるはず。「痛いから…」というのは、観察すれば原因がわかるよね。「怖いから…」の注意すべき点は、人が思ってるほど、犬は人を信用していないってこと。可愛がっていても、犬は可愛がられてるのが分からない場合もあるんじゃないかな。 「怖いから…」の応用編は日常的にある。 ブラシをかける時やリードをつける時。「何だよ、それ(=ブラシ、リード)。それで何するつもりだよ。痛いことするのか?やめろぉ!この野郎〜、触るな〜!ガブッ!」って感じかな。(笑) 人間が緊張して接してると、敏感な犬は「え?コイツ、何する気だ?ボクを捕まえて食べる気か!?」って思うかもしれないよね。平穏な人間の日常では考えられない“思い込み”だけど、弱肉強食の動物の感覚では、緊張するのは戦いの時。特に、誰にでもシッポを振るように改良されていない日本犬や、逆境でも生き抜けそうなハスキーなどは、緊張に敏感だと思う。 警戒心以外には虚栄心――「俺様が!」という傲慢さ、駄々をこねる子供っぽさ。 例えば、オモチャを取られる時の「やめろ!ガブッ!」がある。「ボクのオモチャに手を出すな!」って感じ。エサの食器も同じだろうね。「ボクのを取るな!噛みつくぞ!」って。 あと、遊びたいから、人にちょっかいを出す時。最初は甘噛みなんだけど、うっとおしくて叱ったら「ボクが遊んでやるって言ってんのに、何でぶつんだよ!ガブッ!」って逆切れする…(−−; まったく大人げない犬だ、と思う。 “子犬のうちから何かと噛む性質”というのは、繁殖元の人間の対応によって出来る部分もあると思う。赤ちゃんの時から癖は付き始めるのに、気が付いていない。そして、エスカレートさせるのは飼い主。…じゃないのかな(;^^? 他に危険なのは、犬種あるいは血統が「暴力的」な犬。これは、喧嘩好きでやたら相手を挑発したり、自分より弱いもの、動くものをオモチャにする。ごく普通に平々凡々なドッグライフを楽しむのは難しいかも。 ここに書いた犬の心理は私の想像で、皆さんの接する犬は違う事を思っているかもしれません。しかし、遊びでも気まぐれでも犬が“噛む”という状況を日常的に繰り返すことは、警察犬の警戒訓練に匹敵する!と私は確信しています。 関連コラム:噛まれる覚悟 1/24、子供の反応 1/27、小型犬の難しいところ 12/4、闘争心の強い犬種 2/10、アルファシンドローム予防 3/21、去勢手術のメリット 1/9 |
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2002年10月11日 20時03分29秒
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「叱る」という教え方は、時には必要だと思いますが、難しいことだとも思います。 「犬を叱る」ことは、犬を怖がる人には向かない。気持ちで負けていることは、犬には丸分かり。勝てそうな勝負なら、犬たちはあきらめない。また、自分の身が危険だと感じた時も犬たちはあきらめずに抵抗する。最初は唸るだけだった犬が、次にはガブッと噛むようになるかもしれない。 私自身、犬を威圧的な態度で叱り、失敗したことが多々ある。大型犬など、特に危険。ワガママ放題のハスキーをチョークチェーンで訓練中、キュッとショックを与えたら、手元に噛みついてきた。本気じゃなく、ただの威嚇だったので、そこで無視するべきだった。しかし、なめられちゃいけない!と張り切った私は、さらにリードを強く引いて「イケナイッ!!」とキツイ声で叱りつけた。敵は怖いもの知らずで、今度はかなりマジで向かってきた。怖かった・・・(--; でも、噛み殺されるわけにはいかないので、こっちも真剣。チョークチェーンの首元の部分をたぐって、首を鷲掴みして地面に押さえつけ、犬をひっくり返した。そのまましばし根競べ・・・。犬があきらめた頃、刺激しないように犬舎に戻す。ホッとして膝が震える。他人が見たら、間違いなく虐待してるように見えただろう―(笑) トリミングに転向してからもある。根性の座った(曲がった?)シーズーのオスがあまりにもかたくなに前肢を隠すので、キツく「いいかげんにしなさい!」と叱ってグイと引っ張ったら、犬が「なんだと、コラァ!」って逆切れ。顔めがけて噛み付いてきた。噛まれはしなかったけど、ヒヤッとした。そうなると、こちらがかなり遠慮してしまう。トリミングの時間は長引く。教訓、『トリミング中は刺激するな』 知らない犬は、とにかくよ〜く観察して出方を考えなくてはいけない。「なめられちゃいけない」と叱ったために、倍、なめられる結果にもなりかねない。敵、もとい…犬よりも自分が優位だという自信、これは叱る時の第一条件かも。立場がはっきりしていない犬を扱う時は、まず、叱らないこと。叱らないで優位に立つには、犬が威嚇してきた時に気付かないふりをすること。犬にすれば、「威嚇を怖がらないとは、もしかして、コイツは強いのか?」と不安になる。こうして少しずつ、犬自ら「下」になっていく。・・・と思う。(笑) 「叱る」ということは、「私は本気だぞ」と悟らせることだと思います。恐る恐る犬を叱っても「人間の本気」は伝わりません。人間が「犬の本気」を思い知らされて終わってしまう事が多いです。それでは逆効果ですし、危険です。「叱る」ことが有益であっても、出来ない飼い主には安易に勧めないようにしています。 |
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2002年09月29日 20時55分50秒
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「シーズーの相場ってどのくらい?」「ミニチュアダックスって高いねぇ。」という話をよく聞きます。 「シーズー」について考えると、どうだろ・・・。生まれたところで譲ってもらうと、2〜6万円くらいかな。そこから、直接、店に出ると2倍くらいで売られる。仲買い人(市)を通して、店に売られると、店頭に出る頃には3〜4倍になると思う。関わる人の人件費や店の設備費・維持費が加算されるから、高くなるのは当たり前。 「たかが子犬一匹に20万も払うの?」とか「チャンピオンの血統だから100万円!?」とか驚きの声も当然ある。たしかにバカバカしい値段だと思うけど、この値段がつくのはそれなりの経過があるからだと思う。 問題は、“買う人にとってそれだけの価値があるかどうか”じゃないのかな。家電などの買い物と違って、犬は性能を前もって調べたり出来ない。説明書どおりに動くわけでもない。動かないからといって、返品できない。実際的な暮らしの役に立つわけでもない。それなのに、ペットショップで出会った1頭に親しみを覚え、情が沸いたら、いくらだろうが購入する価値があると思えてくる。買ってから、他の人が同じような犬をもっと安く買ったと聞くと、損したような気になる(笑) 犬の値段に相場なんて、有って無いようなものだね。 生きた犬のぬくもり、気持ちの通い合いや衝突、生活の友―「犬」は魅力的な存在です。これは、拾った犬でも貰った犬でも同じですが、きれいなケースに陳列されてる商品を買いなれてる現代人(特に都会人)にとって、値段のないものはかえって信用できないのかもしれませんね。 |
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2002年09月19日 11時45分26秒
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動物に関わる仕事は、慈善事業ではありません。「仕事」であり「商売」です。お客は、愛すべき動物たちではなく、さまざまな性格の人間(飼い主)なのです。 私のトリミング料金は、今まで働いた店の料金を元に設定した。学校で習っている頃、平行して友人の犬を借りて自宅でトリミングしていた。個人的な練習台だから、もちろん無料。卒業して店で働くようになり、先方が「もうプロなんだから、代金取ってね。」と言ってくれた。そのお宅に限り、独立した今も小型犬シャンプーカット2000円でやっている。 ところがその友人は、この料金をほかの飼い主に話してしまった。ある日、電話が来た。「お宅は2000円でやってくれるんでしょ。ウチもお願い。」 結局、「他の方には料金の話はしないで下さいね。」と念を押して、このお宅も2000円で受けることにした。 商売をやっていると、悪気のない噂や世間話が思わぬ影響を及ぼす。 獣医師でも保護犬や野良猫はタダで見てくれる先生がいる。保護活動をしている愛護家には神様みたいな存在だと思う。しかし、それを他言してはいけない。宣伝効果を狙える場合もあるかもしれないけれど、「タダ」というのは公開されて困る場合もあるのだ。 料金というのはお客さんや患者さんが決めるものではない。頂く側の生活がかかってくるし、その後の商売に大きく影響してくる。 代金を頂く側として、非常に困るのは、「動物を愛する人間がお金にこだわるはずが無い」という漠然とした概念。働く側からすれば「動物にかまけつつ自分が生きていくには、動物に関わる仕事で稼ぐしかない」のである。 お金を払いたくない事情があるなら、プロのところに動物を連れて行ってはいけないし、プロに頼むなら、代金の支払いは覚悟すべきである。金額に納得がいかないなら、二度と関わらなければいい。悪どい商売というのは、いずれお客が離れていくものだ。 「私は動物を愛する獣医です。保護犬はタダで診ています。」と言えば、世間は優遇してくれるのでしょうか。買い物をする時に特別割引してもらえるのでしょうか。税金が免除されるのでしょうか。 現在、私は、難しいお客に対する『自衛策』としてどんな犬でも『基本料金』を頂いています。「料金を頂かないお客さん」は、「こちらに落ち度があった場合」と「二度と受けないと決めたお客さん」だけです。 |
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2002年08月28日 20時04分07秒
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犬たちのマウンティング行動の意味は、時と場合によって違う気がします。 メス犬チロちゃん(避妊済み)は、家族には従順だけど、他人には寄り付かず吠え立てる性格。自分が上とか下とか言うより、甘えん坊で内弁慶な室内犬。ところがある時、部屋でくつろぐ20歳の娘さんの腕にしがみついてマウンティング。彼女が着ていた上着に原因があるらしい。その上着を脱ぐと知らん顔なのに、また、上着を着るとしがみつく。この場合は、この服に何か匂いがついていたか、過去にその服を着ていた時の何かがインプットされてるんじゃないかな。 あるラブラドールのオスは、すぐにおなかを見せるお人よし。遊びたい時も黙って擦り寄ってくる遠慮深さ(笑)。その犬も普段世話をしてくれる人に、時々だがマウンティングを試みる。反応をうかがうように。「もっと遊びたい、気にして欲しい」という甘えの表現らしい。この犬にとっては、好きな人間に対するご機嫌伺いの手段ってことだろう。「遊んでほしいんだけど、ダメかな?怒られるかな?」って。(想像だけど。) これに似たタイプで、数人の人間に囲まれて暮らす犬は、優しそうな人間を選んでマウンティングすることもある。この場合は、絶対権力のある人間(よく叱る人や教育ママ)に対する緊張感を優しい人間に甘えることで癒しているような気もする。 こういう行動は、目くじら立てて叱り付けていいものかどうか・・・。「今後の教育のためにやめさせなくては!」と考えるよりも「いやだわ!」とか「邪魔くさいわね〜。」と当たり前の感情で振り払ったり、腕を隠したり、犬から離れたりすればいいんじゃないのかな? たしかに黙って見過ごしたら、調子に乗ってくる犬もいるだろう。上下が成り立ってるかどうかをマウンティングでテストして、相手が受け入れれば優越感に浸る。もし、そういう犬なら、普段の生活の中でも立場を逆転していく必要があると思う。 人間は、家族や友達と接する時、「教育のために」と考えることは、少ないですよね。「これをすると相手が嫌な顔をするから気をつける」「嫌われるようだからしない」、この当たり前の積み重ねで成長してますよね。犬たちにも集団生活の素質があるわけですから、基本的には同じじゃないでしょうか。 |
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2002年08月17日 20時35分09秒
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マウンティングは、犬の交尾行動の一つです。でも、雄同士、雌同士、時には、人間の足や腕にしがみついたりもしますね。その心理は、どんなものか考えてみました。 雌犬は、発情期であっても雄犬にマウンティングさせない場合がある。犬の群を観察してみると、どうやら犬たちにも好みの異性がいるらしい。マウンティングしてきたのが気に入らない雄なら、雌は牙をむいて攻撃する。狼の群でも必ずしもボスがモテるとは限らないんだって。選ぶ権利は雌にあるってこと。 これから考えてみても、マウンティング行為が他を押さえつける意思表示とは決め付けられない。とりあえず相手の出方を伺う行為だと思う。 例えば、子犬が兄弟同士で取っ組み合って遊んでいるとする。 子犬A「プロレスだ〜。Bを捕まえたぞ〜。僕は強いぞー。」→マウンティングを思いついて試す 子犬B「何すんだよ、A!調子に乗るなよ!!」→Aをガブっと噛む 子犬A「痛いー!本気で噛むなよ!」→キャンキャン悲鳴をあげる 「チェ!冗談が通じないヤツだな。今度はCにやってやれ。」→ボールで遊んでいるCにしがみつく 子犬C「うっとおしいな〜、コイツ。あ、ボールが転がっていった!」→Aを無視して振り払って行ってしまう こんな光景ってありがち。この場合、マウンティング自体で上下関係は出来ない。相手の気を引こうとして反応を試しているだけ。 マウンティングする犬は、その行為自体で「自分が上だぞ!」と言ってるわけではないと思う。人にマウンティングしてきた時、「やめなさい!」って叱るとウーっと唸る犬がいる。そういう犬は、生まれつきの性格、または普段の生活の中で上下関係を気にするようになり、「この人間は大人しくしてるかな?」とマウンティングしてみるんだと思う。そして、叱られると「俺様を認めないのか、この人間は!」と憤慨するんじゃないかな。 私は、最近、「犬たちの行為の意味を1つに絞らないほうがいい」と思うようになりました。人間だって、同じ言動でも時と場合によって意味が違うものですよね。「マウンティングされる人はなめられてる」「マウンティングはアルファ症候群の兆候」と頭から決め付けてしまうと、対処方法を間違えるかもしれません。 |
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2002年08月11日 13時12分24秒
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