無 題 

  
     己を作り上げる分子と分子の間に
     不特定多数の他人が入り込み
     作り変えられる
     ・・・・・・・・・・・まるでモザイク模様

             記憶の端を駆け出して
             どうしても 止まれない
             幾重にも枝分かれした

    
         心の行方
     
     乾いた心のみが知る
     薄っぺらな刃に残された
     変色した苦痛
     重たい思い出の裾 ひきずって
             
             あきらめとも開き直りとも言えない
             不機嫌さの中で
             曖昧な微笑さえ浮かべて
             自己保存を語る     
             ・・・・・・・・・・自殺について

     遠ざかっていく意識を追いかけて
     倒れ込んだ優しさの中
     深い眠りに落ち込む前の
     ほんの三分間
     そう・・・・・・・・・・息を止めて
        
                1978.2 sami 17歳