悪酔い
   
  
     不安定な揺らめきの中で
    私が私でなくなるとき
    かすかに見えるはずの
    全てを通り越した微笑が
    今
    貴方の中に見える
      
        
偶然と必然とを同時に秘めた
        あるひとつの限界に気付き
        すでにひびの走った心で        
        苦しみはどこまでも
        自分ひとりのものだと言い
 
         反射された
         こころの痛みが散らばって
         一定線を飛び越える
         神が演出するこの喜劇の中で
         もういうべきことは
         ほとんど残されていない


           
限界だと思うときが
           限界なら
           そう思わなければいい
           いつでも奇数の幸福を抱いて
           狂い死ぬまで笑えばいい

   
           閉じられた思いを放棄するとき
              鏡の中の誰かが
              ゆっくりと
              全てを通り越して微笑む

            1978.2  sami 17歳