あの角をまがったら・・
  きっと私を待っているような気がする。
  自慢のしっぽを力いっぱい振って、走って来るような
  そんな気がする。

    myuuが私たち家族の前から姿を消して、もうすぐ1年になる。
  今年のお正月、myuuのお母さんから年賀状が届いた。
  myuuは元気にしていますか。そのひとことが怖かった。
  いつまでも、後回しにしていた。帰ってくる。
  きっと帰ってくる。それを自分自身への言い訳にして。
  覚悟を決めてmyuuがいなくなったことを告げる葉書を、何回も何回も書き直した。
  何を書いても言葉が足らなかった。言い表わせない。
  myuuがいないというこの現実を、どう表現したらいいのか、私にはわからなかった。
  なんとか書き上げて送ったものの、お母さんから返事はなかった。

  2月になってこのホームぺージをプリントアウトして送った。
  ここで暮らしていたmyuuも見てもらいたかったから。
  なんとかして伝えたかった。まだmyuuは私たちの大切な家族だということを。

  3月になってお母さんから手紙が届いた。とっても優しい手紙。
  やっとやっと楽になった。ほんの少し。
  だれか優しい人のそばで、かわいがってもらえてたらいい。
  その時はじめて思った。
  myuuが今幸せであってほしい。
 
  myuuを勝手に連れ出した義父母を責めてはいないが
  でも心のどこかで許さない自分がいる。
  その思いを密かに隠し持つことで、救われているような気がする。
  そこに私がいたらmyuuはいなくなったりしなかった。
  絶対に。

  まだ探している。人ごみの中で、草むらの中で
  そこにいるんじゃないか、あの時と全く同じ姿で、見つけてくれるのを
  じっと待ってるんじゃないか。そう思う。
  あの角をまがったら・・・