CAPP
【CAPP】
とは(Companion Animal Partnership Program)の略称で人と動物との絆を大切にする(社)日本動物病院福祉協会のボランティア活動です。会員獣医師と共に正しく躾られた好ましい性格の清潔で健康な動物と各種福祉施設を訪問してふれ合いの場を設けお年寄りや児童、心身に障害のある人に、精神的な潤いとリハビリテーションの 手助けなどをしています。
【効果】
・孤独感、疎外感、絶望感、無力感に陥った人達をそのような状態から解放させることができます。
・愛らしい動物たちのしぐさや存在が、なぐさめや希望を与え協調心や生き甲斐を生み出し、動物を見るだけでも心を和ませ、血圧を安定させたりします。
・身体に障害のある人達には、精神的な効果のほかに身体の機能回復やリハビリテーション(乗馬による平衡感覚への良い刺激動物といっしょに動こうとする努力)に役立ちます。
・子供や青少年は、動物によって、生命の尊さや、死について学ぶことができ、思いやりや悲しみを感ずる心をはぐくみます。
・課程での動物の存在は、家族間の共通の話題となり、良いコミュニケーションをもたらします。このことが、家庭内暴力や親子の断絶等を未然に防ぐために役立ちます。
右クリック禁止ですよ。
活動先
各種老人ホーム、デイケアセンター、病院、保育園、幼稚園、小学校、中学校、心身障害者(児)施設地域の「動物とのふれあい運動」など、さまざまな活動場所があります。活動前は事前に施設について調査する必要があります(サイトアシスメント)。活動場所、日時、時間を確認し、活動時間に遅れないようにしましょう。施設の名称、道順、駐車場などについて確認し、当日スムーズに活動現場につけるようにしておきましょう。また万一、予定通りに着けなかったり、場所がわからなかった時のために、活動場所の住所や電話番号を控えて行きましょう。訪問先の施設の種類と特徴を知り、訪問先の入居者の状況をしっておきましょう。また、参加する入所者の数、活動形式、ふれあいの場所の広さなどを知っておくと良いでしょう。
活動メンバー
ボランティア、獣医師や動物病院スタッフ、動物に関係する研究者、医師、看護婦、介護者、教育関係者など多くの人々に支えられ、この活動が行われています。動物を飼っていなくても、この趣旨に賛同していただける方はどなたでも参加できます。ボランティアとして、チームリーダーや他のボランティアの方の補助、清掃、記録などの仕事があります。
活動動物
この活動は動物を伴っての活動ですので、適格動物かどうかチェックが必要になります。コンパニオン・アニマルは清潔で安全、しつけが行き届いていなければなりません。動物が人や他の動物を恐れたり攻撃したりせず、安心してふれあえることが大切です。子犬や子猫はストレスを受けやすいためと、感染症にかかっている可能性があること、また体力が十分ではなく感染しやすいため、参加は差し控えましょう。年齢は、一般の施設の場合は8ヵ月以上、障害者施設などの対象者の行動が予測しにくい施設などでは1歳以上が望ましいです。
*小型犬・・・膝に乗せたり、ダッコしたりできますが、独り占めされることも考えられます。
*中型犬・・・一緒に遊んだり散歩したり、数人で楽しむこともできます。
*大型犬・・・存在感があり、相手に与える印象はとても大きいものです。
*猫・・・・・・・小型犬と同じく膝に乗せたりできます。おとなしく、落ち着いていられることが要求されます。
持っていくもの
@タオル(顔、手足を活動前に拭きます)、ひざかけ用タオル
A消毒用スプレー(犬の手足、飼い主の手、履き物の消毒)
B室内履き(動きやすいもの、スリッパはいけません)
Cうがい薬(菌を持ち込まない、持ち出さないため、活動前にうがいします)
D柔らかい首輪とリード(チェーンなどは危険が伴います)
Eケージ(移動に用いたり、動物を休ませるために使います)
Fティッシュペーパー、ウェットティッシュ、ビニール袋
G水飲みの容器
H活動時に使うオモチャ
Iブラシ、クシ(活動前に抜け毛を防ぐため外でブラッシングします)
J粘着テープ、ガムテープ(衣服に付いた動物の毛を取ります)
K掃除用具(落ちた毛は舞わないように、クイックルワイパーなどがいいでしょう)
L動物と飼い主の名札
M筆記用具とノート(訪問を記録するためのノートで訪問活動に関することを何でも書いておきましょう)
活動前のチェック
@参加数、活動上の注意事項の確認、動物チェックなどのため、活動開始の前にミーティングを行います。
A欠席の場合は事前に事務局、リーダーに連絡をします。
B活動の際は身だしなみを整えます。動きやすく、清潔な服装で参加しましょう。
C飼い主以外の動物を預かり活動に参加する場合は、その動物の呼び名・種類・性別・年齢・性格など事前に確認しておきます。活動が終わり、飼い主に渡すまで責任を持ってしっかり預かりましょう。
D初参加の場合は自分の動物を連れずに参加し、経験者の方と一緒に活動して様子を見ます。それから自分の動物が適格であるかどうか判断をしましょう。
参加動物のチェック
@参加動物の健康をチェックし、不機嫌でないか調べておきましょう。
A前もってシャンプー・ブラッシング・耳掃除・歯垢除去・肛門線のチェックをし、皮膚病などがないこと、内外の寄生虫の検査をしておきます。
B発情中の動物は他の動物の迷惑になるので参加できません。
C猫の爪は先を切り、ヤスリをかけておきましょう。子供やお年寄りの皮膚は弱いのでちょっとひっかかっただけで切れることがあります。
D飼い主が引きずられたり、吠える場合は参加できません。
E予防接種は定期的に行います。犬は登録と狂犬病、および各種ワクチン接種とフィラリアの予防が実施されていなければなりません。猫は各種ワクチンの接種を受けておく必要があります。半年に一度の便検査も義務となります。
Fノミとり首輪を使用している動物は24時間前にはずしておきましょう。ノミ・ダニ用のスプレー、パウダーは使用しないようにしましょう。動物病院医師が推奨する動物用医薬品を飲ませるようにしましょう。
活動開始
@はじめに
*ボランティア代表の方は、活動前に簡単に挨拶を頼まれることがあります。この場合は、明るくわかりやすい挨拶をしましょう。お年寄りや子供達が待っている所に入って行く場合は、明るく挨拶しながら入って行きましょう。
Aふれ合いの方法
*初めて参加する場合は、経験者と一緒に行動するほうが早く慣れます。
*動物を眺める、ふれる、抱かせてあげる、一緒に遊ぶ、引き綱をつけて散歩する、おもちゃ(ぬいぐるなど)を投げてキャッチさせる、などがあります。
*話しをするときは、体を相手と同じ目の高さに低くしましょう。
*バスタオルをひいてから動物を抱いてもらうようにしましょう。
*子供を連れて参加する場合は、事前に説明してから一緒に活動をしましょう。
*活動中、周囲に迷惑にならない程度に特技を披露するのもいいでしょう。
Bふれ合い中の会話
*明るく挨拶をしながらゆっくり近寄り、「さわってみませんか」「いいこですよ」「犬は好きですか」「この犬は○○ちゃんです」などと話しかけます。たいてい衣服や履き物に名前が書い てあるので、なるべく名前を呼びながら話しましょう。(おじいちゃん、おばあちゃんと言う呼び方は好ましくありません)
*動物にふれたくはないけれど、動物を見たり、訪問者との会話を楽しみにしている人もいますので無理強いはやめましょう。
*一度拒否されても少し時間をおいたり、動物を変えて話しかけると受け入れられることもあります。
*動物への声のかけ方、ふれ方、手入れの仕方、しつけの方法など動物についての話題を広げると喜ばれます。
*故郷、仕事、趣味など何でも話題にし、具体的に話しをするのも良いことです。ただし、家族や子供の話は先方から言わない限り聞かない方がいいでしょう。
*障害がある方の場合は「足は冷えませんか」「どこか痛いところはありませんか」など言葉をかけることもふれあいを円滑に進めるのに役立つでしょう。
*お年寄りだからと始めから大声で話しかけるのはやめましょう。十分聞こえていらっしゃる方もいます。
Cふれあい中の注意
*動物どうしの喧嘩・・・普段はおとなしくても、環境によって急変することもあるので動物を過信しないで下さい。
*動物の逃走・・・引き綱をつけ、首輪はぜったい抜けないようにしましょう。
*咬傷事故・・・いつも自分の動物の行動に責任を持ち、状況をコントロールできるようにしましょう。極度に不安そうな様子や異常な行動が見られたら、猫はケージに戻し、犬は活動現場から放したほうが安全でしょう。
*お年寄りや子供の転倒・・・動物の飛びつきや引き綱による転倒には気をつけましょう。
*動物の負傷・・・車椅子などの車輪に尾や四肢が挟まれることのないように注意しましょう。こういう場合、動物がパニック状態になり事故は起こる可能性がありますので十分注意しましょう。
*排泄の始末・・・排泄は活動前に済ませておくのが原則ですが、活動中にそのような行動がみられたら、ただちに十分な清掃をしましょう。
*参加同士の立ち話・・・ボランティアは動物好きが集まっていることから、つい動物を中心とした話しをして固まってしまうことがあります。このようなことは慎み、終了後のミーティング まで待つようにしましょう。
*壁に寄り添ったり、椅子にこしかけたり、自主的休憩は避けましょう。
*写真撮影・・・活動責任者に了承を得てから撮影しましょう。
*活動時間・・・活動時間は30〜40分くらいです。それ異常ですと動物にストレスがかかり楽しく良い活動ができません。
*その他・・活動に参加することで、周囲が元気づけられるよに振る舞いましょう。活動中はいかなる場所でも禁煙です。
活動終了
@活動責任者が終了の挨拶をしてから、ボランティア会員が個別に「お元気で、またきますね」など明るく挨拶しながら退室します。その際「さよなら」の挨拶はあましない方が良いでしょう。
A動物を抱いて離さない人や、お別れを寂しがる人には、ふれ合いの時間が昼食や3時のおやつ前だったら「これからお食事ですね、今日のおやつは何でしょう」などど話題を変えると活動が終了しやすくなります。
B活動後、ただちに動物はケージなどに入れ、ふれあいの場所の清掃と椅子の整理をしましょう。
C動物をねぎらい、十分に誉めてあげましょう。活動が動物たちにとって良いイメージとして残るようになります。
事故・保険
(社)日本動物福祉協会では、この活動中に起こる予期せぬ咬傷、転倒などによる損傷、動物による器物の損壊などのために損害保険に加入しています。事故が発生した場合、ただちに活動責任者か事務局まで連絡します。賠償責任保険は訪問活動に携わるボランティアなどが施設の利用者などの第三者に損害を与えた時に支払われるものです。傷害保険はボランティアが訪問活動を目的として、自宅をdてから帰宅するまでに、怪我や事故にあったときに支払われるものです。しかい、故意の事故や動物同士の事故、あるいは動物の治療に対しては支払われません。
(社)日本動物病院福祉協会
Japanese Animal Hospital Association
〒162-0814 東京都新宿区心小川町1−15 池田ビル201
TEL 03−3235−3251 FAX 03−3235−3277