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ノラ猫でお困りの皆さんへ


 飼ってもいないし、世話をしているわけでもない猫が、庭に入って糞をしていった、花壇を荒らしていった・・・こんな苦情が後を絶ちません。
 ノラ猫の被害で頭を痛めている人はたくさんいることでしょう。
 餌をやるから猫が居付く、だから餌をやらないで欲しい、とノラ猫で困っている多くの人は思っています。
 餌をやらないでいたらノラ猫はどうするでしょうか。
 人間の出すゴミをあてにして、なんとか命をつないでいこうとするでしょう。ゴミすら見つけられない猫は、餓死という結末を迎えます。
 ノラ猫が腹を空かせているのを見ておれずに餌を与えている人が、その猫を連れて帰って室内で飼えばいい、と考える人もいるでしょう。しかしほとんどの場合、そういう人は既に以前拾った猫を飼っていて、これ以上家に入れられない状態です。また、連れて帰りたくても到底人に慣れず、飼い猫にはなれない猫がほとんどです。
 迷惑なノラ猫は捕まえて殺処分して欲しい、と皆さんは思われますか? 多くの人はそこまでは望まず、生きていてもいいから自分の家の被害は防ぎたい、と考えているのはないでしょうか。
 平成12年に、これまでの動物管理法に変わり、動物愛護法が施行されました。動物にも命があることを踏まえ、動物との共生を実現してゆこうというものです。
 動物愛護法の視点に立ってノラ猫問題を考えた場合、人間とノラ猫はどのように共生してゆけばよいでしょうか。
 少しずつ拡がりをみせてきている、ノラ猫の人道的な解決法は、以下のようなものです。
 
 元々は人間が捨てた猫とその子孫であるノラ猫にも生きる権利を認める。
 
 被害の拡がりを防ぐため、ノラ猫に不妊去勢手術を施す。
 
 ゴミ場漁りの被害をなくすためにも、ノラ猫に一定の場所で定期的に餌を与える
 
 たくさんのノラ猫が一つの場所に集まるのを防ぐために、餌の後片付けを必ずする。
 
 糞尿の被害を減らすために、トイレ場所を設け、後始末をする。
 
 近所の人とコミュニケーションをとって、ノラ猫を見守るための理解を求める。
 
 このようにして、各地域で地域猫としてノラ猫と共存してゆけば、ノラ猫の命は一代限りで終わり、数は次第に減っていきます。
 それに伴って、被害も少なくなります。
 この目的を実現するために、猫の不妊去勢に助成金を出している自治体は全国で195ヵ所あり(H12年度)、ノラ猫に特定して助成金を出している自治体も9ヵ所あります。手術費用の全額を助成する自治体は4ヵ所です。ノラ猫については特別に低料金で不妊去勢をするという、理解のある獣医さんも増えています。
 動物愛護法では、動物を捨てた場合、30万円以下の罰金が科せられます。動物を捨てることは犯罪なのです。にもかかわらず、いまだに動物を捨てる心ない人がいるのも事実です。ノラ猫の被害を増やさないためにも、フてられないための地域ぐるみの啓発や対策が不可欠です。
 また、ノラ猫といえどもみだりに殺したり傷つけたりした場合、100万円以下の罰金もしくは一年以下の懲役に処せられます。猫が自宅の庭に入って困る場合は、ホースやひしゃくで水をかけて追い払ってください。
 猫を傷つけることは犯罪だということは、くれぐれも知っておいてください。猫を捕まえて殺処分センターに連れて行く行為も、窃盗罪に問われることがあり、望ましい方法とはいえません。
 子どもたちが、命の大切さや他者に対する思いやりの気持ちを学んでいくためにも、自分にとって不都合な存在であるノラ猫をただ排除してゆく、というやり方ではなく、「地域猫」として見守ってゆく考えが広がっていくことを私たちは願っています。 


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