その5 モモち、「探さないで下さい」?
いきなりであるが、「ヘンゼルとグレーテル」のお話はご存知だろうか?
父親に森に捨てられた兄妹が、目印に撒いたパンくずを鳥達に食べられてしまい、迷子になってお菓子の家へ辿り着く。
ところがそこは魔女の家で、兄妹は捕まってしまう!
結局は魔女を倒して、宝を持って家に帰る。 というハッピーエンドなお話なのだが。・・・・・・・
ママち「・・・・・これは、なんですか?・・・・・」
ママちである。今、仕事から帰ってきて 玄関のドアを開けたところ。
お見せできないのが残念であるが、玄関の所からリビングに向かって「白い点々」が続いている。
まるで、あのお話の中の「パンくず」のように。
ママ「モモち〜!」 (し〜ん。・・・来ない。気配もない。)
・・・おかしい。いつもなら、玄関で尻尾をパタパタさせながら待ってるくらいなのに。
とりあえず、白いものをよく見てみると、それは「米」だった。
ママ「何でこんなとこにお米が・・・?あっ!」
ママちは思い出した。昨日、「秋○小町5キロ」買ってきて、重いからここに置いといたんだった!
でも、米袋はどこ?そしてモモちは?
ママちは「モモち探索」に乗りだした。手がかりは、真っ直ぐ続いている米。
辿っていくと、米袋はリビングの隅に転がっていた。 モモちの姿はない。
もしや、泥棒? ママちの頭に、最悪の事態が浮かぶ。
(泥棒と戦って敵を追い払うも、そこで倒れ尽きてしまうモモち!ああ!なんて勇敢なモモち!)
・・・見回す。 米以外は いつもの場所にある。・・・
泥棒じゃないらしい。
ママちの頭に、昨日読んだ推理小説が浮かぶ。
「ダイイング・メッセージ?」
しかし、真っ直ぐ並べた米で、何を伝えるのだ?
これで分かる事なんて、玄関からリビングまで米袋を引きずったらしいって事くらい・・・・・・あっ!
前回の中で、モモちの脳を「ソラマメくらい」と書いたが、あれは間違いであった。
じつは、「うずらの卵」くらいはあるらしい。
なぜならモモち、「スーパーの袋には食べ物が入ってる」事を最近学習していたのだ。
・・・そして、米は スーパーの袋に入っていた!
犯人?と犯行理由が掴めたママちは、早速「犯人?逮捕」に向かった。
リビング・・・・・・・・・・いない。
キッチン・・・・・・・・・・いない。
お風呂に洗面所・・・・いない。
和室・・・・・・・・・・・・・いない。
寝室・・・・・・・・・・・・・いない。
あとは、もう「パパちの部屋」しかない!
ママち、そーっとパパちの部屋に入る。
部屋は、真っ暗である。
カタカタカタカタカタカタ・・・・・・
かすかな音がする。 ママち、電気を点ける。
カタカタカタカタカタ・・・・・・・・
音は大きくなる。隠れるのが下手な犯人?である。
部屋の隅に置いてある「キャリーケース」が小刻みに揺れている。
ママち「モモちゃん?」(ネコなで声)
一瞬、キャリーケースはピタリと動きを止め、そして、
ガタガタガタガタガタ・・・・・・・・・・。
はっきり揺れてます。かなりコワイらしい。
こうして、犯人?は捕まえられた。
犯人?の濡れた鼻先の上に、白い米粒が付いていた事が証拠となり、
モモち(前科1犯)は、「むこう3日間、オヤツなし」の刑を言い渡された。
それにしても、よく重い米をずりずり引きずって行けたものだ。
モモちの「食」に懸ける情熱って・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・ママち、あきれて言葉もない。
多分、続く。