フェレットの飼い主さんへ

フェレットの種類は色のバリエーションでわけられ、セイブル(はっきりした輪郭があるマスク・黒い目)、パステル(明るい色のマスク・黒い目)、シャム(茶色の剛毛)、シナモン(赤っぽい剛毛)、アルビノ(マスクも模様もない・赤い目)、シルバーミット(白・シルバーの毛・黒い目・通常足は白い)、ブラウン(四肢は白・のどに斑点)、バタースコッチなどがあります。

市販されているフェレットの多くが米国のマーシャル社によるもので、耳にイレズミが標識されており、通常は肛門腺(臭腺)の摘出と女の子の避妊手術がされています。寿命は平均5?6年ですが、記録では8?11年と長寿の子もいるそうです。体温は、直腸温で37.8?40℃でヒトよりも高く、触れると暖かいです。心拍数は、180?250/分とヒトの2倍以上はやいです。

また、フェレットは学習が速く、ベルやチューチューとかカチッという音を合図にして特定の事を理解するようにトレーニングできるそうです。また、早い時期のしつけにより、成長後に噛まないようにできるともいわれています。

フェレットは、性格がよく、遊び好きであり、なわばり行動を示しません。そのため非常に活動性であり、好奇心が強く、人間と一緒にいることを好み、大人になっても愛らしくおどけた動物です。

フェレットは短時間集中して遊ぶと、それから数時間ぐっすりと眠ります。ベットのかわりにケージの中にハンモックをつるしてあげると、とても気持ちよさそうに眠っています。1日の70?75%は眠っていますが、起きているときはとても好奇心旺盛で室内にあるものをかじったり、棚から物を落としたり、物を盗んで隠したりします。ソックスなども大好きなので気をつけましょう。狭いところに入るのも大好きで、胴体が途中で引っかかり傷ついて来院される事もあります。オモチャなどをかじって遊んでいるうちにあやまって飲み込んでしまうケースも多いので、フェレットから目をはなすときは、必ずケージにいれてください。

フードについて

フェレット専用のフードを与えることを勧めます。大人で1日の摂取量は、ドライフードでおよそ20ー40グラムです。もし購入が難しいときは当院で取り寄せることもできますので相談して下さい。また、食欲不振時に栄養補給するためのフェレット専用のフェレットバイトもあります。

水はボトルタイプの容器でいつでも新鮮な水が飲めるようにしてあげて下さい。

トイレについて

ネコのように決まった場所で排尿・排便ができるようにしつけることができます。この子が1日のうちで多く時間を過ごす場所のコーナーにトイレをおきましょう。トイレは市販のネコ用トイレを使ったり、箱状のものを用意してください。トイレは常に乾燥させるようにしてください。

ワクチンについて

ワクチンはイヌジステンパーを予防するものです。

ジステンパーはパラミクソウイルス科モルビリウイルス属のイヌジステンパーウイルスの感染によって起こる伝染病です。感染するのは、イヌ科とイタチ科の動物です。なかでもシルバーフォックスとフェレットは伝染しやすい動物です。フェレットがこれに感染し発病すると、回復の見込みはほとんどなく助かりません。外へお散歩に連れていく方は、予防接種を行うことをすすめます。ワクチンの時期は生後10週齢、14週齢が適しています。その後は1年に1回追加接種をしましょう。費用は、¥5000(消費税別)となっています。

また、ヒトのインフルエンザにも感染しますので、風邪をひいているときはなるべく飼い主さんがマスクをして予防してあげてください。

フィラリアについて

フィラリアとは、イヌに感染する糸状虫のことです。これは蚊によって感染します。フェレットもこれに感染することがあります。そのため札幌では6月?11月まで毎月1回予防薬を飲むことで感染を予防しています。

予防薬を飲ませずらい子には当院で飲ませることが出来ますので相談して下さい。

病気を早期発見するポイントについて

*食欲が減ったり、いつもより動かずにじっとしていたり、排便をしていなかったり、いつもより糞の数が少なくなってはいませんか?

*急にやせてきたりしていませんか?

ヒトのように腫瘍もできますので、日頃から体重を計ることが大切となります。

*息つかいが荒かったり、運動したがらなくなっていませんか?

心臓の働きを悪くする原因不明の心筋症とよばれる疾患もありますのでよく観察して下さい。

*耳をかゆがっていませんか?

黒茶色の耳垢がみえるときは耳ダニの感染が疑われます。これは、ミミカイセンと呼ばれるダニの寄生によるもので、かなりかゆがります。この病気はかなりしつこく、簡単には完治しません。その理由として耳が非常に小さく、耳道も小さいといった構造上の問題があるからです。治療は通院により、ダニを駆除する薬を耳の中に投与します。

*体毛がうすくなったり、脱毛はしていませんか?

とくに尾の先がネズミのように毛が抜けてなくなるホルモン疾患がありますのでよく観察して下さい。

*鳴いていませんか?

フェレットは、ほとんど鳴かないので、鳴いているときは何か異常があるときと考えるべきです。


#重要

フェレットにはフェレットに多く見られる特徴的な五つの重大な病気があります。この五つの病気は3歳以上になると雄、雌ともに見られるようになり、5才くらいまでには少なくともそのうち一つは発病してきます。長生きすればさらに三つ、四つと病気を抱えている子も出てきます。それくらいこの病気はフェレットには多く見られ、かなりの注意が必要です。その五つの病気とは・・。


*副腎腫瘍:副腎という体の重要なホルモンを作っているところの病気です。

ここが悪くなると被毛が薄くなったり、陰部が腫れたりしっぽの毛が無くなったりします。

*糖尿病:肥満していた子が急にやせ、水の飲む量が大変増えます。

*インスリノーマ:インスリンを作っている膵臓の癌で、突然虚脱状態になったりけいれん発作を起こすことがあります。そのままだと死に至ります。

*尿石症:膀胱結石など、尿中に砂粒くらいから梅干しくらいまでの大きさの石ができます。おしっこがでなくなったり、尿中に血が混ざったりします。

*心筋症:心臓の病気で呼吸困難やけいれん発作を起こします。診断治療ともかなり難しい病気です。一見元気にしていることが多いため、ほとんどの場合、気づいたときには手遅れになっています。


このうちのどれかに心当たりがありましたら、直ちに診察を受けるようにして下さい。確定診断、合併症、病気の程度などを調べ治療手段を探します。

外科的な手段を執るときもありますし、内科療法で治療する場合もあります。

その子の検査の結果によってBESTな方法を選択します。

当院では多くの症例と最新の情報に基づきフェレットの治療と飼育の指導を行っています。人間ととても仲の良いかわいらしい生き物ですが、病気は多く寿命も5から6年くらいと短いのです。皆さんの子が病気にならず、少しでも長生きできますよう応援いたしております。


その他、何か症状で気になることがありましたら、はやめに獣医師に相談してください。  *診察時間にお願いいたします。


石山通り動物病院 ?064?0917 札幌市中央区南17条西10丁目1-25

TEL:011-563-9976  FAX:011-513-0354

-mail:ale-nico@mx9.freecom.ne.jp