犬にまつわる雑学

犬のもう一つの統計

犬の統計を出している機関は厚生労働省だけではありません。
「ペットフード工業会」というところで、毎年かなり精力的な調査・統計が行われています。
この調査は、環境省自然環境局が平成15年にまとめた「ペット動物流通販売実態調査報告書」にも飼育頭数等がかなり信頼できる調査としてその統計が利用されています。 この統計情報を少し紹介します。

国内における犬の飼育実態:ペットフード工業会調査
犬の飼育頭数(2003年) 11,137千頭
犬の飼育率(世帯当たり) 18.3%
二人以上の一般世帯の現在飼育率 23.4%
単身世帯の飼育率 6.2%
この統計から
  1. 厚生労働省が把握している畜犬登録(狂犬病予防法に関連して登録されているもの)の数字が全飼育数の5〜6割位でしかない。
    これは、狂犬病が昭和32年以降に人・犬ともに国内での発症例が皆無である事と関係があるのかも知れません。 しかし、全世界でみると狂犬病は絶滅されたわけではありませんので、100%の狂犬病予防接種が必要なのではないでしょうか?
  2. 全国平均で5世帯に1世帯の割合で犬が飼われている。
  3. 単身世帯でも16〜17世帯に1世帯の割合で犬が飼われている。
3項の単身世帯での飼育は10年前の数字から倍増しており、若年層と比べて50〜70歳台のシニアが比較的多い結果だったそうです。
この背景には、 が挙げられる事が最近の特徴の一つに上げられています。 この傾向は、同工業会の同じ調査の中で
・集合住宅での犬・猫飼育の賛否に関する統計で82.5%が賛成(年々増加傾向)
といった意識調査にも現われています。

犬は規則正しい生活を好みます。犬を飼う事で決まった時間に散歩に出かけ、決まった時間に食餌をし・・・という生活のリズムでの生活をする事や、犬と触れ合う事で精神的にも安定する効果があり、犬を飼っている・飼っていないで独居シニアの健康状態に差異が出るという話もどこかで見た記憶があります。 そういった意味ではシニア層が犬を飼うというのは望ましい形態と思われます。

ただ、飼い主さんが入院や介護が必要な状態になってしまった場合に飼い犬がどうなるのかという点に不安が残ります。 今の法制度では、飼い主のいない、引き取り手の無い犬は動物愛護センターに1週間前後保護された後に殺処分という事になってしまいます。 当然、こういった家庭で飼われていた犬もある程度の年齢になってしまっていますので、引き取り手もなかなか見つかりにくいのが実態のようです。 このあたりの問題については、法律の整備や社会の仕組みの整備が必要な部分ではないでしょうか?


 話が少し重たくなってしまったんで「ペットフード工業会」の統計の中でちょっと変わった統計を紹介します。
飼い犬の体重分布
飼われている犬の体重がどの位かについての2003年度の調査結果です。調査対象数は8,077頭です。
体重ランク ≦5kg ≦10kg ≦25kg ≦50kg ≧51kg 不明
百分率(%) 21.6% 36.7% 32.8% 8.1% 0.3% 0,6%
5kg〜10kgの小型犬の比率が比較的高く、ついで10〜25kgの中型犬、5kg以下の超小型犬、25〜50kgの大型犬の順となっています。
この中で、10kg以下の小さな犬の比率が増加傾向でそれ以上の大きな犬の比率が低下しているそうです。

飼育環境では
飼育場所 室内 室内・屋外半々 屋外
百分率(%) 46.2% 9.5% 44.2%
調査結果としては、室内飼育の比率が増加傾向にあるようです。

つまり、小さな犬を室内でという選択が最近のトレンドの様です。