シーズー物語 ぷう


第1話



僕は犬。それもシーズー。

僕がご主人様と一緒に暮らすようになって、もう1年が過ぎる。

その間、楽しいこと(エサの時間)、悲しいこと(いたずらが見つかったとき)色々な時間を2人で共有してきたつもりだ。わん。

これからも2人で一緒の時間を過ごしていくのだピョん、じゃなくていくのだわんと思ってた。

それなのに。
ああ、それなのに。
ご主人様は一体何を考えてるんだろう。
どうしてか分からないけど、ある日いきなり新参者が僕の前に現れたのだ。

女の子ならまだいい。っていうか嬉しい。すんごく嬉しい。

でも。

♂。しかも同じシーズーと一緒に暮らすはめになるなんて思いもしない。<

もしかしてご主人様は人間の世界で言う○○フェチなんだろうか。

シーズー(しかも♂)を集めては恍惚の世界に入っていくという…。

いやいや。

あの無節操な女好きのご主人様に限って、そこまでの余力はないはず。

じゃあ、なぜ?

僕の悩みは今日も尽きることなく、これからやってくるであろうドタバタな日常を憂いながら、とりあえずその新参者のお尻の匂いを嗅いでみるのだった。


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