シーズー物語 夫婦(ぷうとぷち)


第4話


僕は犬。それもシーズ−。

あれから2週間。

新参者のカットは結局あのままだ。

人間の慣れというのは怖いもので、ご主人様も2週間あの状態を見続けてたら、あのカットはあのカットでいいんじゃ?いや、ある意味成功?という気になったらしい。
それもこれも、あれ以来、新参者を見る人全てに大受けしてるかららしいのだ。
それは嘲笑と言うんじゃ?
口の中で犬語でしかも小声で言ってみたが、それが通じるわけもなく。
まあ、僕らも自分の姿を鏡で見たりするわけじゃないから、それはそれでいいんだけど、さすがに会う人会う人に笑われたりすると「ん?」ってなってしまうのは仕方ない。

新参者ももともと卑屈な笑い方だったのだが、それがさらにどうも自分の姿形を見て笑われてるということに勘付いた最近は、笑うどころか人間の目を見れない状態になってるみたいだ。
抱えあげられた状態で、そっと視線をはずす‥‥。
「なんだかこわいの‥‥‥」
人間の女性だったらちょっと色っぽい雰囲気も漂うが、所詮はシーズ−。しかも♂だ。

最近新参者も少しは慣れてきたらしく、徐々に元の態度に戻りつつあるみたいではあるけれど。

話は違うけど、実は僕にも毛玉が出来てる(変わってない)。

外からは分かりづらいあごの下だ。
まだご主人様は気づいてないみたいだけど、なんとかこのままごまかしきれないかな、なんて考えてる。
だって、ねえ、ほら、うふふ。

まあ、いつかは気づかれてしまうんだろうけど、それがご主人様の給料日前じゃないことを祈るのみなのだ。

え?
何か前回と同じような内容でネタ切れなんじゃないか?

ええ、そうです。
期限にせまられて仕方なく書いてるんです。
だって仕方ないじゃないですか。
シーズ−。しかも♂なんだし。


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