第6話
僕は犬。それもシーズ−。
僕の体重は2.5kg。
もうどこに出されても恥ずかしくないほどの立派な体格だ。(うそです)
それに対しての新参者(クロウ)。
まだ1.8kgしかないらしい。
僕にはまだとても遠く及ばない。
ご主人様が酔って帰ってきたときに晩ご飯くれるのを忘れることとか、新参者がまごまごしているうちに僕が横どりするのがもしかしたら原因かとも思うが(確実に原因のひとつだ)、基本的には彼がご飯に対してあまり執着を示さないことにあると思う。
僕等がご飯もらうまでのパターン(約束事)は大体決まっている。
1. ご主人様がドッグフードのところに行っても騒がない。
2. 自分の名前を呼ばれたら近くにいって媚びを売る。
3. おすわり→左手(お手)→右手(おかわり)→ふせ(ふせ)→頭(あごを床にぺったりつける)
4. もう1度おすわり。
5. もう1度ふせ→頭。
6. よし(がつがつ)
7. 待て(一旦やめる)
8. 再びよし(再びがつがつ)
僕は大体この手順を約30秒〜1分で済ませてしまうが、彼の場合は5分以上かかることも珍しくないのだ。
上の手順で説明すると、
1. ご主人様がドッグフードのところに行っても、まず気づかない。僕だったら爆睡していても気づく。
2. 自分の名前がいまいちよく分かっていない。クロウなのに「おやじ」などの3文字であれば反応してしまう。
3. おすわりするのにしていいのかどうか一旦考える。右手と左手の区別がついていない。ふせするのにお
年寄りのように片足づつ膝からゆっくりとふせる。多分どっこらしょと言ってる。頭なんて言われてももうわからない。
4. 一旦ふせしたらまずおすわりしなおさない。疲れるためかポリシーなのかは不明。
5. 3のふせ動作の繰り返し+「またかよ」みたいな視線で見上げる。
6. 「よしっ」「えっ?」みたいな感じで一旦上目使いにご主人様を見上げる。
7. 待たない。(引き離される)
8. 「よし」「えっ?」
みたいな感じなのだ。
まあ、僕にとっては横どりするチャンスも増えることだし願ってもないことなんだけど、ご主人様はどうやら少し心配になってきたらしい(じゃあ、酔って帰ってきても‥‥以下、ご主人様に読まれると怖いので略)
先日彼がお腹壊した時に動物病院に連れていったら「腹痛よりもやせすぎです」って言われたことがどうやらショックだったらしい。
それ以来、彼のご飯の量が少し増えているみたいだ。
彼も食べ始めると結構真剣に食べ続けるので、何とか着実に体重も増加してきているらしいが、もちろん僕の横どり分も増えているので、実は僕の方が長い毛の下で着実に太ってきているのをご主人様はまだ知らない。
ふががが(編集部注:してやったりの意の笑い声です)
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