第8話
僕は犬。それもシーズ−。
前回僕がご飯をのどにつまらせた話を書いた後、「あれ?少し文体変わりました?」というご意見を頂いた。
そんなことはさておき。
僕に念願のお嫁さんが来た。
まだ生後50日のぴちぴちギャルだ。
この子犬と一緒のかごに寝せられてどうしろっちゅうねんという話もあるが、まあ何はともあれめでたいことだ。
いくら僕の股間に顔をうずめて熟睡されても、僕のご飯を横取りされても、眠りながら僕の乳首あたりをしゃぶられても、僕のお気に入りのボールでじゃれられても、僕のお気に入りのシーツの上で粗相をされても、僕の好きな場所(3段ボックスの一番下)で粗相をされても、僕と一緒にお風呂に入れられてる間に粗相をされても‥‥。
だぁーっ!!
粗相ばかりじゃないか、うちの嫁は。
これじゃめでたいどころか僕の精神的ストレス度が高まっていくばかりだ。
ご主人様は何を考えて、まだこんな年端もいかないこわっぱを連れてきたんだろう。
確かにご主人様達人間から見たら、可愛い子犬かも知れないが、この立派に成熟しきったどこに出しても恥ずかしくない体格(嘘です)の僕にとっては、迷惑なだけなのだ。
それを知ってか知らずか新参者(クロウ)は結構興味深々で彼女に近づいて耳を噛まれて逃げ出しているが、これからの僕達の生活が一変することには違いない。
こうなれば仕方ない。
僕も立派なシーズ−。しかも♂だ。
覚悟を決めなくては。
まあ、でも開き直って考えれば、これから徐々に発育、もとい成長していくであろう我が奥方を見守っていくというのもなかなかおつなものではないか。ふっがっがっがっ(うぇっへっへっへっ)‥‥‥くすん。
ため息をひとつついた僕は、これからさらにどたばたになるであろう日常を憂いながら、とりあえず僕のお気に入りのシーツの上でまた熟睡している彼女のお尻のにおいをかいでみるのだった。
え?
終わり方が第1話と一緒?
うそん。
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