猫の独り言(その二)



我輩はにゃんである (このフレーズ好きだなー)

我輩の家には今 土が無い。
というより地面が遠い。空に浮かんでいる。
我輩には物足りないことこの上ないのだが 人間達は 眺めがいいと言っている。
住めば都とか 言うらしいが、、、。

我輩は 自分の生まれた場所を 覚えていない。
もともと飼い猫だったのか 野良猫だったのか?
憶えているのは 草の生い茂った広い場所で 四角い箱の中に居た事。
周りには小さいのやら大きいのやら 人間が沢山いたっけなぁー、、、。
食べ物も飲み物も無い 優しい温もりも無い。

これはヤバイィ 

だがだが なにせカヨワイ子猫一匹何が出来よう。
そこで我輩は考えた 考えた 考えた、、、、、。

!
翌日から 近くにあった家の一軒一軒に 声をかけて周った。
つまりは 営業だ。
毎日々 かわいい子猫スマイルで 家のなかを伺って回った。
もちろんどんな家でも好いわけじゃない 我輩が気に入った家でなければ。
そして見つけた!!
まるで我輩のことを待っていたかの様に 大きく開かれた入り口。
中には人の良さそうな 人間2人。うん悪くない ここに決めた!!
だがだが だからといってここで焦ってはいけない。
何事も始めが肝心なのだ。第一印象は大事にしなくてはいけない。
人間に気付かれない様に入り口で ポーズを決める。

「かわいい子猫の作り方」

前足を綺麗に揃えつま先を軽く着ける。
後ろ足もだらしなく開かずに なるべくコンパクトに。
自慢の長い尻尾は そのまま前足に回し掛ける。
首は軽く左25度に傾け つぶらな目は大きく開けて。
両耳もそろえて 前向き。ここで初めて 一鳴きする。
もちろんただ鳴くんじゃだめだ。
大き過ぎず 小さ過ぎず。あくまでも かわいく!! 
 

人間が気付いたら 第一段階クリア。だがここで 気を抜いてはだめだ。すぐさま 第二段階突入!
瞬時の内に人間達を観察して 決定権のある人間を見極める。家族皆に 気に入られるのも大事だが
まずは「ボス」を見つけるんだ。どんな動物でもグループには ボスがいる。
こいつに気に入られなければ 今後の生活や自分の立場が 変わってくる。

(もっもちろん 我輩が成猫ならば ここで決闘してもよかったんだが いかんせんか弱い子猫の身
 無謀な戦いは 避けるしかなかったのだ)


ボスを見つけたら素早く 第三段階に突入する。
腰を低くして素早く近づき もう一度ポーズを決めて 一鳴き。
ここで軽くでも撫でられたら こっちのもの。後は早速人間の膝の上に陣取る。 
こうなればこっちの物 後は自慢の子猫スマイル。おっと これからは何があっても絶対に膝からは
降りない。例え降ろされても 素早く乗り直す。乗ってスマイル 乗ってスマイル 乗りたおす。
落ちる!これで絶対 落ちる
そして...
落ちた!!
・・・・・・(ニヤリ)
これが 今の家族との始まりである。

{たしかに、、、落ちたなぁ、、、}(ボス談)