猫の独り言(その5)
我輩は にゃんである。
まだまだ若輩ものである。
これは我輩にとって 一世一代の汚点になった話である。
今我輩は 猫歴最大の危機に直面している。
自分の目の前にしている物を 信じられずにいた。
ふわぁーーーーー。
しんどい、、、、体が重い、、、。
ここ数日間の 寝起きは最悪だった。
寝ても寝てもスッキリしないし 餌はおいしくないしハッキリ言って食欲が湧かない。
とにかく体が重い。
(別に太った訳ではない 念のため)
日課の見回りもやりたくないし ボスに呼ばれても走っていく元気がない。
ハァーー。
出るのはため息だけだった。
我輩の体はいったいどうしちまったんだ?まるでいっぺんに 年くったみたいだ。
まるで老猫になったような体を引きずり寝床にしているボスの布団の上にやっとの思いでたどり着くと
そのまま落ちるように眠った。
くぅーーーーー。←伸びをした所。
(のび〜〜のび〜〜〜)
いつもと変わらない朝がやってきた。
目を覚ました我輩は まだ寝ているボスのご機嫌伺いをしようと
二、三歩進んだとき体の異変に気付いた。
なんだかあと足が重い とゆうか尻尾の付け根がつっぱっている。
なんか変だぞ???
自分のあと足を覗き込む、、、、、、。
!!!!!!!!!
なんじゃこりゃ〜〜〜〜〜ぁぁぁ!!!
今まで自分が寝ていた場所に 我輩の目は釘付けになった。
というより頭の中が真っ白になり そのまま固まってしまった。
なっなんなんだぁ この土色のびしゃびしゃな物は、、!?
そこから伸びる小さくかわいい足跡数個
体にもあちこちに ついた土色 土色、、、
我輩は、、、、我輩は、、、、
ひょっとして、、、!?
とんでもないことをしでかしてしまったんじゃないのか、、、?
(お食事中の方には 大変失礼いたしております)
その時 もぞもぞと布団が動き出した ボスのお目覚めだ。
あわぁわぁぁぁぁぁ、、、
ヤバイっ、、、ヤバイってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜。
我輩の頭の中はますます パニックっていった。
「、、、、、ん?早いなにゃんこ」
ボスはいつものように我輩の頭を撫でようと 手を出してきた。
(気付かないでぇ〜 おねがいだからぁ〜)
もちろんそれは無理な願いだった。
案の定ボスの手が我輩の頭に届くことはなかった。
「はぁ?!なんだこれ??」
ボスはすぐに全身茶色ブチになっている 我輩に気付いた。
「おまえか??」
(とほほほ、、、めんぼくないです)
我輩は心で謝りながらも 無意識のうちにバックしていた。
「あほ!!こっち来い動くなって!!!」
ボスの声の大きさに思わず我輩は その場から走りだしてしまった。
「わぁっ おまえ動くなって!!!」
「待てって!!」
そういわれても パニクった我輩の頭と体はゆうこと聞かないのです。
逃げ惑う我輩を捕まえようと ボスも走り回る。うるささに他の家族も駆けつけてくる。
もう何が何だか訳判りません??!!
程なくして見事に捕まったが 後には見るも無残な部屋の情景が出来上がったのは言うまでもない。
(ボス お母さん本当に、、、 申し訳ありませんでしたぁぁぁぁ、、、、m(__)m )
捕まった我輩はそのままお風呂場に連れて行かれ 頭から尻尾の先まで丸洗いの刑になった。
それも怖かったが もっと我輩が恐れていたことが起こった。
全身スッキリ乾いた我輩を待っていたのは 四角い箱だった。
これは、、!?
これだ、、!!!
我輩が一番恐れていたもの。
いやだっ、、
いやだぁ〜〜!!
全身で反抗するがかなうはずもなく
蓋は閉められてしまった。
(ああぁぁ、、、これで終わってしまった また捨てられるんだ、、、)
ん??
また、、?
もう一人の自分がそう 叫んでいる。
このとき自分がなんであの広い場所で一匹 箱の中に居たのかをはっきりと思い出した。
そう前に飼われていた家でも我輩は同じ失敗をしてしまい それで捨てられたのだった。
悲しい思い出に浸り鳴き続けていると
蓋が開いていきなり白い服を着た男が近づいてきた。
打ちのめされ落ち込んだまま立ち直れずにいる我輩を
上にしたり下にしたり。
好き勝手に触りまくられた上に
無理やり口をこじ開けこの世の物では無いほどに
まずい物を飲まされた。
「はい これでいいでしょう2〜3日で虫もでるでしょうから。家でも忘れずに飲ませて上げて下さいね」
あまりのまずさに 再度打ちのめされた我輩はその後のことをあまり憶えていない。
気付いたらボスの膝の上で 辺りを見回すといつも見慣れた家だった。
(ボスもう絶対にあんなことしないから 捨てないでください)
見上げたボスの顔は優しく その手はずっと我輩の体を撫でてくれていた。
(ボスに、、ボスに!!一生付いて行きます)(;_;)
安心したのもつかの間 それから数日は忍耐の日々だった。
(この不味い物はなんなんだよ〜〜〜〜 捨てられるよりはましだけどもさ、、、、)
{このとき布団があらぬ結果になりました}
{お食事中の方にはまことに申しあけありませんでした}(ボス談)


